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- 先を取る意味 - 西村雅興 [2016年10月13日(木)]
入り身、初動の妙 - 西村雅興 [2016年10月17日(月)]
ここを掴めば七段だ 稽古の種類 - 西村雅興 [2016年10月22日(土)]
観の目を養う、打気を捨てる - 西村雅興 [2016年10月22日(土)]
本日はありがとうございました - 佐野 [2016年11月1日(火)]
ご報告 - 佐野 [2016年11月22日(火)]
今でも5段の腕前は十分です! - 西村雅興 [2016年11月23日(水)]
Re:今でも5段の腕前は十分です! - 佐野 [2016年11月30日(水)]
先を取る意味 - 西村雅興 [2016年12月2日(金)]



入り身、初動の妙
西村雅興
2016年10月17日(月)
前回は先を取って相手を動かし対応する。
柳生新陰流の【捧身】の極意だ!
入り身の妙は筋肉の弛緩から、重心の滑落を使ってゆっくり前進することなのだ。
この初動は相手に察知されない。
パット打とうと思うと、後ろ足に支点を求め、筋の緊張によりダッシュをすることになる。
筋の緊張はその瞬間に相手に察知されるから、相手に易々と対応されてしまう。
自分の動きを察知されずに間を盗む必要がある。

話はそうなのかと思うがこれを体験させる方法がある。
立って向かい合って、相手に手の平に500円玉を乗せて置く。
それを取りに行くから手を結んで取らせない様にと言う。
こちらがコインを取ろうとした瞬間の足からの緊張の動き始めの時点で手を結ぶからなかなか取れない。
予備動作をキャチされたからだ。
これを取るのは簡単なのだ。
手を挙げている筋肉を緩めストンと手を落とし、人差し指がコインに当たった瞬間に摘めば良いのだ。
相手はこちらの動きを察知して取らせない様にと身構えている。
要はこちらの筋の緊張の瞬間を待っている。
初動が筋の弛緩から始まる動きには反応できないのだ。
目は取りに来る手をただ見ているだけで終わってしまう。

これを二人に体験させた。
「あ!これは先生に面を打たれる感触と同じだ!」と言った。
体感して納得すると後はシメタ物だ!

剣道は皆様は打ち合うことに興味を持ち、ただヒタスラ打とうと稽古をしている。
剣道は人間同士が対峙して中間に竹刀ある。
打とうと稽古をするのではなく、相手が打たれに来る様に稽古をすべきなのだ。
剣道は相手が打てないのに、無意識が打てると勘違いをして、打とうと予備動作を起こした瞬間に、ハイ!ここが貴方の欠点ですよと打って教えて上げるものなのだ。
要は相手を嵌める作業が【攻め】なのだ。

勝って打て!攻め勝って打て・・・・これは今までの説明で判るはずだ。
だから・・・剣道は打ち合う前に勝負がついている!

稽古をすれば強くなるわけではない・・・微々たる進歩しか無い。
このようなことを知って稽古をすれば・・・飛躍的進歩を得る。

七段審査くらいになると、このような剣道の理合が判ってて欲しいと審査員は見ている。
目の前でこれをやってみせれば◎(二重まる)で合格だ!

過去記事にも沢山書いてある・・・検索して読み直してみよう!

西村の剣道はこのような秘伝を駆使しているので、相手は頭を抱えてしまう。
西村の剣道が妖剣と云われるゆえんだ。



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