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- 竹刀をわざと重く扱っている・・・それはしんどい! - 西村雅興 [2008年2月14日(木)]
物理と師匠 - 西村雅興 [2008年2月15日(金)]
剣道稽古の難しい理由 - 西村雅興 [2008年2月16日(土)]



剣道稽古の難しい理由
西村雅興
2008年2月16日(土)

さて、西村は辛口の表現をすると思われるかもしれない。

何故、剣道は難しいか?
片手で刃物を振り回す・・・小太刀護身道(スポーツチャンバラ)の様な競技では、ただ稽古を積み重ね、強い人の真似をし、感性を高めれば案外うまくいく。
剣道は実際にはもっと重い刀を、軽く長い、しかも柄が長い竹刀を代用品として刀の様に操作をしたいと思う所に矛盾が有り、本来は歩み足で行うべき武術を今風の足の捌きにしている。
さらに得物を両手で持っているから身体の動きが制限され体の機能的運用が難しくなっている。
そして、打突部位の限定、姿勢、竹刀の当たる部位・・・等の制約を求めている。
竹刀当てゲームならば何等問題が無いが、昇段を重ねるに従い、刀的操作、当てるから打つ、さらに斬る要素の要求が強くなる。
スポーツチャンバラでは一切要求されない、正々堂々、立派な姿勢、気剣体一致・・
の要素の要求が強くなる。
(スポーツチャンバラでは自分が安全で、相手の攻撃能力が無くなったことが唯一勝つ条件である。)
剣術的要素の、術が道に置き換わった時点で本能に任せては難しくなった。

そこで、剣道的要素を十分満たした方法を熟達者に指導をお願いするしか無くなる。
「剣道は制約が多い、だから長くやっている人が有利になるんだよ!」
これは佐藤博信先生から聞いた言葉だ。
剣道的制約がしっかり身に付いた人が有利になるということだ。
それにはこの条件を十分満たした人に指導を受けるのが得策なのだ。

しかし、剣道家の特性として、自立志向の人が多い。
道場の様な指導者がしっかりしている処に入ればよいが、開放型の体育館の環境では難しくなる。

普段は誰か師匠を持ち、持続的に指導を受け、出稽古的に体育館的な処で稽古をする二本立てなら話は別だ。
このような方は結構上手くいっている様だ。



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