胴の考察
椎名先生が原田源次先生に胴を抜かれた時、体が参った!と言った、西村に言いました。 面打ちが出来ないのに胴を打つから、いろいろ言われるのだ。 西村に面を打ち胴に返された人 ・失敗した、打てると思ったのに・・失敗したと思っている・・・判っていない。 ・しまった!引き出された!・・・引き出された事が・・・・判っている。
相手と対峙して ○面に来たところを・・・かろうじて返して胴を打った時 ・・・相手に押し込まれて先を取られた・・・自分が半段下。 ○面に来た時、(相手が先)・・・胴に捌いた・・・余裕勝ち・・・自分が半段上 ○相手が今正に面を打とうとする、その一瞬前に面を見せて(先をとる)引き出す。 ・・・あいての心を起す作業・技前が絶品・・・相手と格が違い、一段〜一段半上
内容: 1-相手が面を打ちたいと体全体でサインを出している。 2-触発の状態になっている 3-スッと緩く体をいれ、相手の弓の弦を目一杯引かせる 4-この時西村の右膝はやや外に開きかけ、重心は前外に移動し始める(重心の緩い 滑落しかける) 5-しかし、面の位置は同じ位置 6-相手我慢の限界の一瞬前に、スッと入るか、後頚部を緩めるか、とかく面を打て と差し出す。 7-相手が面を打ってくる・・・ここが大切 相手が引き返せない、動きの変更が出来なくなるまで・・面は正面に置いておく。 8-この時、餌である面はそのままだが、重心の半分は前下右に移動し、体は転び懸 けている 9-相手の竹刀が面に届く寸前に、重心をスッと落とし(滑落)竹刀で受けて相手の 横をすり抜ける。 10-相手は風が体の横を吹き抜けた様な感覚で胴を打たれる。 11-相手を引き出し、体の対応は十分見せながら、その体は既に半分捌いている。 12-後は相手と入れ違いになるように胴を打つだけだ。 13-胴は右手で鍔元で斬るように腰に乗せて引き切り。 14-前胴になるが、ここで十分引いて斬れば腹は真っ二つに切れる 15-相手の左胴を斬ろうとすると、それは腹をひっぱたくことになる 16-胴打ちの基本と思っている打ち方は、叩き方であって、斬り方ではない。
17-西村は体を左に捌き、胴を打つ事が多い 18-相手に構わず体を入れ、相手の前にヌーッと頭を出す。 19-相手は思わず、反射的に面に来る 20-間合いが近い為、相手は反射的に打つ為に、一瞬遅れると面を打たれる。 21-この時、西村の手は裏切る事なく相手の竹刀を受け止め流してくれる。 22-瞬時に重心を左に落とし体を捌いて、十分体を左に捌き胴を斬る 23-この動きの素早さ、体の動きは西村を裏切った事はない。 24-どんな相手にもその気になれば、必ず斬れる必殺技だ。 25-この技を見ていた人は「え!」と驚いた顔を見せる。
岡田さん・・・・・ 相手が先日指導をした動きと感性と技前を持っていたら、同じ事をすると稽古量の多い方が勝つ・・・剣道の仕事の人。 あの打ち方、理合が完全に出来、さらに強く、一発八段になった先生が田崎先生だ。 田伐の京都大会ビデオでその素晴らしい面打ちが披露されている。
これの対応策は・・・・ 相手の右足の攻め入りに、反応をしてしまう(先を取られた)・・・面を打たれる! 相手の右足の攻め入りに、反応してあげる(先を取ってしまう)・・胴小手に斬る! 相当な勇気・肚が必要です。 【捧身:柳生新陰流の極意です】 昨年の稽古の胴、今年の稽古の小手を思い出して下さい。 いずれも西村の無意識が勝手に打った技です。 しかし、技前はしっかり意識で対応していました。
前回の面の打ち方と今回の胴で、いずれ先を取って勝つ事になる。
西村に面を打って、しまった胴に取られた・・・まだまだ! 西村に胴を打たれた時、ウーン!と唸れば、かなり出来る剣道家。
岡田さんが西村の面を遠くに感じるのは、西村の左手が低い位置にあり、何を仕掛けても動かないので、打つとヤバイと岡田さんの高い感性の無意識が感じているからです。 これを感じない人は打てないのに平気で打ってくる! 教士八段もこの感性が低く、西村の面を打てると勘違いをして誘いに乗って簡単に面に打って出てくる人が多い。 西村に諸手突きを入れられ、突き殺される羽目になる。
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