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- 能楽師の書いた本 - 白鳥 [2006年3月10日(金)]
Re:能楽師の書いた本 - 西村雅興 [2006年3月10日(金)]
本が来ました。 - 西村雅興 [2006年3月15日(水)]
Re:本が来ました。 - 白鳥 [2006年3月15日(水)]
Re[2]:本が来ました。 - 西村雅興 [2006年3月16日(木)]



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能楽師の書いた本
白鳥 [HomePage] [Mail]
2006年3月10日(金)
西村先生、おひさしぶりです。
以前、margotというハンドルでお世話になっていた者です。

昔取った杵柄で山登りを再開しまして、特に奥椎葉の白鳥山という山に魅せられております。

剣道の稽古は続けております。
進歩はほとんどありませんが、結果を気にしていてはこの歳で剣道など始められません。

右足に力が入ってしまうこと、肩に力が入って挙上してしまうことを先生方から注意されます。
少しは改善されつつあると自分では思っているのですが、先生方の目からするとそうは見えないようです。

私の道場では、毎年正月に試し斬りを行っています。
年末に筵を川に漬け込んでおいて、十分湿ったところで竹に巻きつけ対象物としています。
西村先生のおっしゃる通り、上手い下手は段位とは関係がないように見受けます。

さて、能楽師が書いたよい本を読みました。
「能に学ぶ身体技法」 安田登著 ベースボールマガジン社刊です。

能も剣もともにサムライの技法ですから、共通性があって当然だと思います。
一流の能楽師の所作には、学ぶべき点が多いのではないかと思います。
もしまだでしたら、ぜひご覧ください。

それでは失礼します。
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Re:能楽師の書いた本
西村雅興 [HomePage] [Mail]
2006年3月10日(金)
ありがとうございます。
早速注文しました。
読むのを楽しみにしています。

『上手い下手は段位とは関係がないように見受けます。』
そうです、斬るには斬るコツを教わる事です。

刀で斬るには武道の全くの素人に教えるとその場で見事に斬ります。
頭の中が真っ白で、教わった通りに斬るからです。
女性などは刀の重みに任せて刃筋正しく斬るので驚きます。
しかし、少し練習が進み難しい技となると、身体の軸とか腰の備え同体力等の要素が重要になって来るようです。
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本が来ました。
西村雅興 [HomePage] [Mail]
2006年3月15日(水)
能に学身体技法

本が来ました。
ざーっと目を通してみました
皆様にお伝えしたいことがあれば書き抜きます。
基本的には西村が今まで書いた基本の様です。

西村は噛み合わせと姿勢の変形、筋肉の連動の研究を30年間しています。
安田先生はロルファーですね。
ロルフィング、アレクサンダーテクニック等を駆使し日本の古典舞踊の動きの中にその共通点をかかれている様です。
最近、ヨガの一種のピラティスの教室に通っている妻も、今日こんな事をいっていました。
「乗馬(電動式)機は大腰筋の刺激に良いわね!」
ここまでポピュラーになってきたのかと思いました。

西村がロルフィングに興味を持った20年以上前は、日本にはロルファーは一人もしませんでした。
その時は残念な思いをしたものです。
その後、ダニエル(合気道指導者)が日本でロルフィングを始め、本を書きました。
その時の翻訳を手伝ったのが三国さんです。
その後日本人で大阪の幸田先生が第一号だと思います。
西村が身体真理療法学院で心と身体を学んでいたときは、全員がロルフィングを受ける事になっていました。
西村は東京からは通えないので、さらに上の上級ロルファーのダニエルに、ベーシック、アドバンスを受けました。
西村の事は彼の著『光の中へ』に書いてあります。
西村のホームページの剣道のお話の、「ヒーラへの道」を読んでください。
アメリカ人が書いた内容とわかればなおびっくりかと思います。
アメリカでは身体で表現するプロはほとんどがこの施術を受け指導を受けていると聞きます。
最近、日本でも本が出始めました。
近々出版する西村の本には『お口のロルフィングの方法も説明が入っています』

『丹田』には解剖学的には何もありません。
西村が思うに、身体の動きの筋肉の力学的な上下の中立点でないかと思います。
足で床を蹴る動きのスタートは丹田の位置の下方の筋肉が伸び、上方の筋肉が伸び前に出ていきます。
決して足の筋肉だけで動けるわけではありません。
剣道に限らず、運動の勘の良い人はこの動きが自然なのです。
しかし、多くの人は足に意識が強くなり、肩に力が入ったりと部分的な筋肉の主導となり、ちぐはぐな動きになってしまいます。
懸かり稽古でフラフラになったとき、思わず自然な動きで面を打ってしまった。
強豪高は(小学、中学も然り)このレベルまでしごかれ体得するのです。
この手順を踏んで来た人とそうでない人には剣道では決定的な差になってしまいます。
身体の胴体力、体幹の深層筋からの動きの活用が身に付くには簡単な事ではありません。
しかし、スポーツ、武術を意識しないときは誰でもが自然に出来ている事です。
誰もが歩いている事がその証明です。
しかし、動きに意識が行くとそれが崩れます。
ここが難しいのです。
この部分に意識が行き、そこを活用して運動に臨むと強い競技性を発します。

西村がこの動きを無意識にしていた時、それは小学六年生の時です。
毎日、空中転回を20回、地上転回を40回ぐらいやっていました。
その後、中学一年生の時は機械体操部で毎日何十回とやっていたときです。
その後剣道をしましたが良い成績を残した要因の一つに体操部だった事が上げられます。

身体動作に意識を持って稽古をしたのは35年前のダンスの稽古の時でした。
毎日8時間ダンスの稽古をし、10日間で8キロ痩せたほどです。
このときの先生が東北地区の伝説的な指導者の川井先生でした。
この先生にキューバ・ルンバを教わり、徹底的に身体の中心からの動きを教わりました。
腰から胸、肩、ヒジ、手首、指先、さらには指の延長線上で空間を掴み踊りを大きく見せる。
腰からお尻の筋肉を意識し足先へ筋肉を連動する方法を教わりました。
わずか一ヶ月間で優勝が出来たのは、真っ白の状態の時にここから訓練されたからだと思います。

先日、盛岡へお線香をあげに行ったとき、西村が家庭教師をしていた息子さんが跡を継ぎ、ダンスの先生をされていました。
西村がダンスはこの動きが出切れば直ぐに上手くなるのにね、お父さんに教わりましたと、スーと動いて見せました。
すると、ダンスの先生をしている45歳の息子さんが「それ!それ!それを教えるのに苦労をするんだわ!」と言いました。
競技会に出る、プロになるにはこの部分の動きがずば抜けていることですね。

剣道も同じです。
幼少の頃、筋肉のない頃に教わると自然に身に付くのです。
筋肉のつきかけた時にその運用を鍛えられると将来かなりなものになる。
そこで、大人から始めると、この部分を知識でしっかり理解し、基本動作の反復で筋肉に教え込む必要があります。
しかし、ほとんどはこれをしないで、竹刀当てゲームに終始している、
不器用を自認する人も、ただひたすらに基本動作を身体に教え込んだ人は、剣道は本当に弱いが、六段になってしまう。
チョット器用な人は小手や胴に気が行き、面打ちの基本動作をしっかり身に付けない。
それで、六段の昇段に遅れる。

皆様もこの本を読んでみましょう。
西村もしっかり読んだらコメントをしたいと思います。
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Re:本が来ました。
白鳥 [HomePage] [Mail]
2006年3月15日(水)
西村先生、こんにちは。

私は丹田の定義について調べたことがあります。
もっとも明確に記載してあった本によると、丹田は次のようにして求められるとありました。

臍から垂線を降ろす。
臍から第四第五腰椎間に向かって線を引き皮膚との交点を求める。
その交点から恥骨上縁に向かって線を引く。
以上3つの線によってできる三角形の中に円を描く。
その円の中心が丹田の位置である。

丹田は、解剖学上の構造ではなく、身体感覚として認識するものですから、こんな難しい方法では実際的ではないと思いました。

そこで、解剖学の本を見ていて、ふと思いつきました。

両大腿骨頸部の中心軸延長線の交点が丹田ではないのだろうか?

私はクライミングを習っていますが、二つの支点から確保を取る場合、二つの支点間に紐を通し、その紐をねじってできた交点にカラビナをかけろと教わりました。
かけ方を間違えると、一方の支点だけに荷重が集中して危険であるそうです。

大腿骨頸部についている角度は、人間が立位を保つために適正なものに違いないと思います。

私は大腿骨頸部の中心軸をイメージして、股関節を伸展させる工面をしています。
腰から始動させるために少し効果があるように感じています。
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Re[2]:本が来ました。
西村雅興 [HomePage] [Mail]
2006年3月16日(木)
剣道を知識を集めながら、人間の身体、心の謎解きと考えると、非常に面白くなってきます。
最近は科学的は手法で説明がなされています。
ふと秘伝書を読むと、短い一行に凝縮しているかもしれません。
この発見もまた楽しいものです。
新たな発見をしたとき、師匠のビデオを見ると、師匠の身体の動きにそれは表現されています。
今まで、自分がその動作について、見ていながら見ていない、いわゆる明き盲であった事が悔やまれます。
しかし、「なるほど!そうだったのか!」と理解を深めると、次ぎのい稽古で自分の身体がそのような動きの方向性をしているのに驚きます。

丹田は
力学的にニュートラルな位置なのでしょう。
からだのこの部分が身体の重力方向(地球の中心方向)と一致すると、身体のバランスに意識を配慮することなく、全力を相手に向けるか、心に向けることが出来ると思います。

この体験は、合気道10段の東平先生の指導を受けたことがあります。
ある種のスポーツでは無意識にこの位置の調整をする動作が見られます。
この辺りはわかりやすく体験できるので書いてみたいと思います。

ちなみに、ほとんどの人は噛み合わせからくる姿勢の変形があります。
そうすると、相手に対峙持るとき、動きを始める時、腰の備えを作るとき、先ずこのバランスをとる事に無意識に意識が奪われます。
その残りで相手に対処するのはハンディーを背負っている事になります。
身体意識を十分に発揮し、身体の気の流れを活発にするには咬合が大切になります。
西村の口の状態は変幻自在に変化させる事が出来ます。
身体能力の変化は瞬時に変わるのです。
面白いぐらいに変化をします。

長く剣道をしていきたい方は、その土地で治療費が高く評判の良い歯科医にかかって下さい。
西村の所に泣きつく人の多くは自分の口へ投資することを忘れていた人達です。
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