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- 京都大会 総括-1 - 西村雅興 [2006年5月7日(日)]
京都大会 総括-2 - 西村雅興 [2006年5月8日(月)]



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京都大会 総括-1
西村雅興 [HomePage] [Mail]
2006年5月7日(日)
京都剣道の旅  総括-1

今回感じた事。

色んな先生の剣道の稽古を観た。
最近、その姿形稽古ぶり、相手の遣い方から、その先生が観得る。

動く前の姿から・・・・

構えた竹刀の持ち方、ヒジの張り具合、左拳の位置、胸の張り具合、ヒカガミの伸びと緩み、重心の位置、姿勢

動き方
一度、体重を落としてから床を蹴る、つんのめるように床を蹴る

竹刀で相手の打ち方から・・・・

動く前に見た(観の目)通りに相手を打っている。
この先生は本当に刀を意識しているか・・・残念ながら範士でもほとんどいなかった。

竹刀を・・・
竹だと思っている、棍棒だと思っている、バットだと思っている、釣り竿だと思っている。

打ち方・・・
相手をひっぱたいている、相手を殴っている、相手の部位に乗せている

相手と対峙の仕方・・・
攻めは入り方で相手を脅して入っている人が多い

今回、本当に感じた事はほとんど全ての八段の大先生方も竹刀当て競技の大家だと分かった。
(さすがに、西村の尊敬する先生方は違った)
剣術としての武術的身体動作、剣道としての心の成長・・・これらが取り残されていると感じた。
チョットガッカリとした京都大会の先生方の稽古だった。

全日本・世界選手権で名をはせた、新進気鋭の八段も、左ヒジと胴の間から向こうが見える。
竹刀を両手でコキコキ早く動かして、天性の感性と運動能力で相手をぶっ叩いているのをみて、大変ガッカリした。

見えれば見得るほど西村の欲しい剣道はほとんど見られなかった。
『剣道の妙技』をみたいと思ったのだが・・・・残念。

次回は逆の反対に感心した事を書きます。
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京都大会 総括-2
西村雅興 [HomePage] [Mail]
2006年5月8日(月)
今年、印象に残ったこと。

昨年、原田源次先生と立ち合った鹿児島の児嶋先生。
原田源次先生の攻め入りを見事にいなす立ち合いぶりには驚きました。
今年の朝稽古風景でも年相応に自然に稽古をされていました。
最後の立ち会いであの石原先生に対しても全く自然に体も打ちも出ていました。
結局は、何も考えずに自然に動く自分の体に任せている。
あんなふうに剣道が出来れば良いなあ!と感じました。

青森の小柄な先生(原田源次先生と同行)
朝稽古で八段相手に見事に攻め入る動きに見とれていました。
あの年とあの小柄さであそこまで遣えれば、ヒョッとして?と思いました。

千葉の川畑先生の朝稽古
小柄な体から攻めは入り、相手を自在に引き出し、体を左右に捌き見事な遣いぷりでした。
感心してビデオを撮りながら、隣で見ている人と話をしました。
この人はこの先生をよくご存知の先生らしかった。
審査員より上手な剣道を相手を遣うから、八段昇段が遅れたのですね・・・と意見が一致。
西村は先生が面を外された後、思わず「良い物を見せていただきました!」とお礼に行きました。
「ヘルニアで後半は少しバテマシタ。」との事。
その横では180センチ以上の大柄な八段の先生が大砲の様な面を打っていた。
しかし、こちらには興味が全くなかった。

岩崎先生と朝岡先生の稽古風景を見て・・・原田源次先生がボソボソと・・・
離れて見ていても、お二人のせめぎあい、心の内がお見通しの様だった。
立った姿・構えを見れば、その奥に有るもの、その先に起きる事もお見通しの様だった。
凄いものだ!

原田源次先生の朝稽古
自分から攻めは入り、相手を引き出し、引き立てる。
特に最後の一本。
先生は胴を見事に抜くが、見事に胴を打たれる位に捨て切った面を引き出してくれる。
慈愛に満ちた真に指導者の元立ちを感じた。


賀来先生の朝稽古
飄々として、相手の打ち間に入っていく。
相手は打つしかない!
この賀来の入り鼻にどう対処するべきか。
結局は竹刀ではない。
自分の位を下げないことだけの様な気がする。
ヒョイと出てくればヒョイと出る。
先生の左手が上がるのを待つか?
難しいのは、出てきながら左拳を下げ竹刀の先を上げ加減にくる。
こちらが竹刀を動かせば、先生はそこを受けるか取りに来る。
我慢・辛抱・居つきのない自然体に任せれば(反射)道が開けるかもしれない。
一昨年、夏の稽古で先生のこの攻めは入りに、西村は思わず小手面を打っていた。
このときは見事に入り褒められた。

徳島の大沢先生
相手がしぶとく低い中心を許さないので、見事に相手の竹刀を巻き上げ飛ばしてしまった。
これも剣道の技なのだ!
乳井先生のビデオで、見事な巻き落としの映像が有る。
最近、泉流のビデオからヒントを得たので、修道学院流の左拳の位置、動きの活用から、竹刀では無い鎬と反りの機能の作用を生かすう方法を再度検証したいと思った。
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