六段受験中の先生 身長は182センチ位ある。 大きな良い面を打つ。
「また、日本一周して試験を受けてきます!」・・・と言われた。 その後 「小手を二本打たれた!」・・・と付け加えた。
西村が言った。
それは良かった! 攻め勝ってたんだ! それで、面が打てると思って面を打った。 面を打てると思って、打って行くから右手に力が入り、ヒジが少し外に出て引き手になる。 相手から見れば、この大きな人に面を打てるとは思えない。 上から大きな圧力がくる! 大変だ! どうしょう! あ!右手が浮いてヒジが外に出た! 小手を打つしかない・・・反射的に小手を打つ。 そこで小手を打たれる・・・・
面を打ったと云う事は攻め勝っていたに違いない。 相手を追い込んで、小手を見せて面を打てば、打たせてあげたようなものだ。 自分では打てると思った時、先に左手が動ごかせば必ずやられる。 後ろ首筋を少し緩め「面を打ってみない!」とチョット餌をまけば、 相手は「え!」と云う感じで面を打とうとする、その『色』が見えた瞬間、勝手に面を打っている。 圧倒的に強さが違えば押し込んで面を打てるが、四分六ではそうはいかない。 チョット餌をまく余裕こそが秘訣なのだ。 打つ前に死ぬ! 自分から先に間合いに入り込む! 攻めを緩める! 相手の心を少しでも動かす算段がないと相手を打つのは難しい。 開き直った時に受かる人が多い。 打ち気が抜けて攻め込んだ時、道が開ける!
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