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- DVD有り難うございました。見どころ! - 西村雅興 [2006年5月17日(水)]
Re:DVD有り難うございました。 - 田伐正人 [2006年5月17日(水)]
見どころ!-2 - 西村雅興 [2006年5月18日(木)]
Re:見どころ!-2 - 岩崎敬郎 [2006年5月19日(金)]
Re[2]:見どころ!-2 - 西村雅興 [2006年5月20日(土)]
Re[2]:見どころ!-2 - Songwook Lee [2006年5月23日(火)]
LEEさんへ - 岩崎敬郎 [2006年5月24日(水)]
DVD有り難うございました。 - ゴマちゃん [2006年5月26日(金)]



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DVD有り難うございました。見どころ!
西村雅興 [HomePage] [Mail]
2006年5月17日(水)
田伐さんDVD有り難うございました。
西村流の見どころを書きます。
感想を載せて下さい。

1-田崎先生が右側の時、右足が床スレスレに滑り入る所。
 ここをスローで何度も見て頭にたたき込んで下さい。
 田崎先生の評価はここの部分の、打つ前に捨てての足からの攻めは入りにあります。
 捨てて入ってくるので色がないのでしょう。
2-岩崎先生の相手
 西村の好きなスッキリとした構えでした、それなりの先生と推察いたします。
 確か二三年前に、同じような構えの先生が居て、岡田さんとその構えに感心いたしま した
 その先生は若くて八段になりました、
 さて、そのお相手の先生は、一瞬の躊躇が岩崎先生に面を決められました。 
 岩崎先生の気力が相手を圧倒したのでしょう。
 
3-椎名先生の攻め合い・・・お互い心が動かないと打てない見本です。
 面を打ったのは・・・おそらく勝負ではなく、一振りもしないで終わるのがイヤだっ たのでしょう。
 同じような場面を聞いた事があります。
 「せっかく京都に来たからには、一本ぐらい打っておかないとねえ!」・・・でした。
 その後、両者が分かれた直ぐ後に、やや左に担いで面を打った時、相手は少し居つい たような気がします。
 相手の油断でしょう。

4-佐藤博信先生の面打ち
 面を打つ前に体の攻め腰の攻めと一緒に必ず、左足が右足の半ばまで引きつけている ところ。
 スーッと右足が出てから左拳が動く。
 面打ちの基本動作がしっかりお手本で出ています。

5-賀来先生の沈み込みからの、相手への内小手。
 面を打つぞと相手をのけ反らせ、下がった手元の内小手を打つ・・・絶妙です!
 西村はこの小手をずいぶん打たれて研究をしました。

6-原田源次先生の構え
 上腕がサラリと肩から落ちヒジを張っていないところを見てください。
 両拳の位置が他の先生方より低い位置にあります。
 左拳の体の力を有効に伝達する事と、左手の移動距離がこれで長くなります。
 これは竹刀を腕力で動かそうとしないで、ゴルフと同じで腰の動き、胴体力の始動を 肩に伝え、更に手に伝える為の予備動作終了形です。
 右足が出始めても、左前腕の内側は胴にぴったり寄り添い、左肩にねじれのエネルギー を溜めています。
 相手もさる者、こ手を打ちましたが、原田源次先生の足の動き、右膝の押し込み、左 手の矢が放たれた様な動く瞬間をスローでしっかり見てください。
 八十を過ぎてもあのような面を打って出る事が出来るのには、
 武術的身体動作の凝縮されたものがあるからです。
 原田源次先生と稽古をされた事のある先生には、なるほどと思えるでしょう。
 この動きの解説は嶌ちゃんの面打ちおさらいに、順を追って詳しく書いています。


今回のDVD見て、京都の朝稽古を見て、若手から教士・範士の超有名な先生方の構え等を検証すると、理想的なものからほど遠いものがほとんどでした。
強い・有名と言う事と、それが西村の理想形に近いのとは違うと言う事が分かりました
それはほとんどの先生も竹刀の軽さを腕っ節で動かそうと竹刀を握り左手元が高く、左ヒジ、右ヒジを張っているからです。
その意味で、余り参考になる構えはありませんでした。
ヒカガミを伸ばしながら膝にたわみを持たせ、肩がしっかり落ち、胸を張り、左前腕内側の根元が胴にぴったり寄り添った構えが少なかったです。

剣道はゴルフの神様 ベン・ホーガン の書いたゴルフの本の様な研究がまだまだ未熟なのでしょう。
松風館道場での基本稽古では岩立先生が懇切丁寧に指導をされています。
竹刀を合わせた弟子一人一人にしっかり注意点と褒めるところを話されています。
西村は直ぐ横で盗み聞きしています。
個人道場の経営者としての自覚を(それなりにお金をいただいているプロ意識)もたれているからでしょう。
30分レッスン五万円位の剣道指導のプロが成り立つような環境がないと、本格的な剣道のプロの指導者が出てこないでしょう。
現実には剣道家の一級品である先生方が、実は安い給与の警察官である状態です。
やはり、剣道においても名声と収入が一致しないと、現代社会から遅れをとって行く分野なのかと思います。
ある国ではしっかりとレッスン料を取っているようですが。

ダンスは集団レッスン、個人レッスン、競技選手のレッスン、有名先生のレッスンでその金額は全く違うようです。
朝ドラの、西園寺先生のピアノのレッスン料はいかほどでしょう。
何か相場だと言っていましたが。
一般の歯科医の入れ歯の値段と西村の作る入れ歯の値段は10倍くらい違うかもしれません。
保険の金額と比べれば100倍までは行きませんが、相当な金額です。
西村それでも安いと思っています。
全国から来られてそれでもほとんどの方は(例外がありますが)お金以上の価値を得たと評価されます。
それなりに西村歯科医院では成り立っているのです。
剣道の未来はどうやらプロの収入の高い国に持っていかれる様な気がします。
大体の事は世の中は経済の原則に沿って動いています。
医療においても正にその通りです。
剣道はどうなのだろう!と危惧しています。
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Re:DVD有り難うございました。
田伐正人 [HomePage] [Mail]
2006年5月17日(水)
西村先生
関東地方の先生方には、昨日ぐらいにDVDが届いたと思います
早々のご解説、ありがとうございます

相変わらず研究熱心ですね…
できれば一緒にDVDを観ながらご解説して頂きたかったです

岩崎先生の演武は、気を利かせて下さった岩崎先生のお陰で、
4日の剣道談義会場で解説して頂けましたので、とても分かりやすかったです

今日、岩崎先生とお話しできました
原田先生の 「打つ前に死ね」 この言葉を忘れて稽古しておりました
けど、なかなかできません…  精進します


14日に賀来先生とお会いする機会を得ました
その中から…
「高度な技術はなかなか伝え難く、又、絶えやすい運命を有していると言われる
 人間形成の道としての平和な時代の剣道は必然、巧みさを争う方向へ流れ易く、
 古人が求めた術とはほど遠いものになってしまうのではないか…」 とのことでした

ちなみに、今年の演武は「不動心」だったそうです
お話を聞いて 「ほぉ〜・・・」 でした!

ありがとうございました
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見どころ!-2
西村雅興 [HomePage] [Mail]
2006年5月18日(木)
今日は世界の超一流 ソウシャル・ダンサーを集めた舞台を見てきました。
超一流のダンサーの動きは素晴らしい!・・・ものでした。
このダンスを観ている最中でも、あるシーンが頭の中をよぎるのです。
それほどの感動が鮮烈にイメージに残っているのです。
岩崎先生の面です。

見どころ!-2
岩崎先生の面。
原田源次先生が『相手の攻めてくるハナを打て。』と言われます。
どちらかと言うと、西村は相手を起して打つ方ですので、この起こるハナを打つのは得意です。
しかし、原田源次先生の言われる意味がもう一つ十分理解が出来ていませんでした。
岩崎先生のお相手が岩崎先生を起そうと思って小さく攻めていきます。
岩崎先生全く動ぜず!
2回ほど小さく入った後、強めの攻めは入りに入ろうとするハナを、岩崎先生は豪快に面を打ちました。
西村には真似の出来ない面です。
スローで何度も見ながら、原田源次先生の言葉を噛みしめていました。
まさにこれなのだ!・・・・と。
言葉が動きで見本となった!
岩崎先生のお陰です。
感謝致します。

さて、上段を取った人の感性はここの捕え方が鋭いのではないでしょうか。
西村にはここは課題です。
西村は攻めて相手の我慢の切れかけた所を打つのは得意ですが、相手の攻めは入りを打つ妙はまだまだです。
西村はこのときは分かります、そこで相手に打ち気・面を見せて引き出し面に乗るか、小手を切るか、胴へ返します。
一つ手の込んだ老練な事をしてしまいます。・・・してしまうのです・
岩崎先生のこの瞬間を『バスッと打つ!』これは若い先生方には最高の見本だと思います。


賀来先生
そうでしたか!
それを聞くとビデオも理解しやすいですね。
それにしても、あの内小手は見事でしょう。

西村流の見どころを読んで、ビデオを見た人は感想を載せてください。
お互いにそれを共有し合いましょう。

次なる「見どころ」を乞うご期待。
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Re:見どころ!-2
岩崎敬郎 [HomePage] [Mail]
2006年5月19日(金)
今回の立会いの面は次のような心境からでした。
それは八段の二次審査であと残り20〜30秒のところで
お相手が動かないので強引に打って出て
空振りをしたからでした。
動かそう、起こさせよう、手元を上げさせようとしたのでしたが
お相手が知らん振りをしていたので
チョットしたスキをついて打って出たのが最大の失敗でした。
原田先生からは
「後は攻めつづけていれば合格したのに。
 お前は自滅した。
 今回は最大のチャンスだったのに。
 お前につける薬はないな。
 でも大体良くなってきたよ。」
といわれました。
実は今回受審前に珍しく原田先生に
「お前、今回いいかもしれないよ。
 面の打ち方が良くなってきたもの。」
と2回も言われたので期するものがあったのです。

と言うわけで立会いは相手の誘いに我慢する。
打つ前にどうぞと死んでしまう。
打つときは必死に打つ。
これを心に留めておきました。
立会いは全部で5本打っています。
初太刀の面は表から攻めて裏から刷り上げていました。
中墨をはずしたつもりであったのですが
やはりお相手も歴戦の勇士であり、のど元にクッキリと
キスマークがつきました。
最初の1本決めた面はどちらかと言うと
原田先生流の面ではなくて西村先生の面に近いものがあります。
踏み込み足をしないで間を盗みそのままほおりこんでいます。
二本目に決めた面は西村先生が解説のとおりです。
お相手は動かないものだから一生懸命誘っています。
岩崎は意に介さず攻めつづけます。
お相手が誘いを一瞬躊躇した時に
逆に岩崎がスット間に入り誘いを起こしました。
お相手は慌てて打突をした時には
こちらは先を取っているので悠々と切り落としぎみに
面を打っています。
原田先生からは二本目の面を誉められました。
「ああやっていればお前は八段に合格したのに。
 駄目な奴だな。もう1度やりなおし。」
と笑っていました。

なんか、最近誉められることが少しできてきました。
長くなりました。自己解説です。 
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Re[2]:見どころ!-2
西村雅興 [HomePage] [Mail]
2006年5月20日(土)
剣道はあるレベルを超えると、心の押し合いですね。
わずかな動きの中から相手の心を察知できますね。
素晴らしいダンスのショウを観ながら、あの映像が頭の中を駆け巡っていました。
『お相手が誘いを一瞬躊躇した時に
逆に岩崎がスット間に入り誘いを起こしました。』
そうでしたか、動きが速いのでそこまでの事は見射ぬけませんでした。
失礼しました!
それならば、西村流の剣道と全く一致しています。

先生と西村との稽古の様子を見ておられた方が感心していました。
両者全く動かず・・・実は微妙な攻め合いがある。
良い稽古を観ました!・・・と感激されていました。

あのシーンをスローで何回も観てください。
剣道の勝負はここのところで決まるのです。
打つ事を忘れ!ただひたすら攻め続ければ、相手が打ってくださいと道を空けてくれます。
先を取って攻め入っ来た相手に動じなければ、その瞬間に攻守が逆転するのです。
相手の攻めを読み、相手に誘いを懸ける。
打ちたい!打たれたくない!色んな事が頭にあると相手に乗せられます。
これがなければ、相手の心は自分の手の平の上で動かせます。
心の修業が大切な事はこれからも分かります。

改めて理合いにかなった素晴らしい面でした。
大絶賛です。
拍手!拍手!
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Re[2]:見どころ!-2
Songwook Lee [Mail]
2006年5月23日(火)
Dear Iwasaki sensei!

I had never seen such a great men-uchi in kendo match
before I watched your men-uchi in Kyoto.
It's an awesome skill.
When I saw your men-uchi, I was dazed in some moments.
That's what I have dreamed to do.
You have proved it's possible in a real match not in keiko.
Though I am a novice in kendo, I will keep trying to practice kendo as Nishimura sensei says.

Best regards,
Songwook Lee
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LEEさんへ
岩崎敬郎 [HomePage] [Mail]
2006年5月24日(水)
こんにちわ。LEEさん。
いつの日か稽古ができる日をお待ち致しております。
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DVD有り難うございました。
ゴマちゃん [HomePage] [Mail]
2006年5月26日(金)
田伐さん 有難うございます。
警視庁の特錬の選手たちと見させていただきました。

診療室の増設と講演活動で お礼が遅れて失礼しました。
慌ただしい日常の中で 稽古だけは 週1回か2回は やってます。2ヶ月に1回ペースで講演があり 11月には補綴学会の東京支部会での 特別講演の依頼を受けました。剣道のお話しが歯科の話しより多くなってしまう変な講演にならないようにします。

情報です。剣道日本7月号 P179の写真で前列左から3番目が西村御大です。2列目の白いのが自分です。
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