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- 歯科医OB稽古会12/3 - 西村雅興 [2006年12月7日(木)]
Re:歯科医OB稽古会12/3 - タカノサチ(46歳) [2006年12月14日(木)]
無想剣 - 西村雅興 [2006年12月15日(金)]



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歯科医OB稽古会12/3
西村雅興 [HomePage] [Mail]
2006年12月7日(木)
最近の竹刀を持った日を調べてみた。
6/6 7/11 8/7 9/5 10/3 11/30  そして、12月3日でした。

自分で驚いたのですが、毎月1回は竹刀を持っているようです。
やはり剣道は好きなのでしょう。
12月3日は関東歯科医師OBの稽古会でした。
時間の2/3は学生相手で、実質的なOBとの稽古は少なかったのが残念です。

大学に一年生に一人出来るのがいた。
先ずは指導稽古の様な形で終わった。
彼は、再度稽古に来た。
これには、本気でお応えしなければと思い、10本ほど相手にかすりもさせないでさせないで斬って取った。
先ほどとの違いに驚愕したようだ。
しかし、この男には剣道を教えたいなあ!と思った。
こんな気分になったのは久々で嬉しかった。

タカノサチ先生
いよいよ剣風が良くなり攻めあぐねた。
ある八段を受ける先生
心の有り様に悩まれていた。
壁に気がつかれたので良い事だ。

ある先生の質問
「西村先生は原田源次先生に面以外を打ちますか?」
西村
「原田源次先生は西村のぎりぎりの所を引き出してくれる指導稽古をしてくれている。
西村の限界を何時も少しずつ微妙な所を伸ばしてくれている。
だから面だけを打っている。当てっこをしても意味がないからだ。
「西村も60歳になった、竹刀で打ち合う前は剣道でもない。
自分の今までの人生を波動で相手に伝えて相手との意識レベルでの押し合いでしかない。
だから、相手の心を動かす算段をする。
大先生と言えどもうっかり打ってくるとそこはいただく。
しかし、原田源次先生には指導稽古の心をあり難くいただく為に面しか打たない。
原田源次先生に無意識に他の技を出す事があるが、意識をしてそれをする事はない。
先生も面だけしかうたない尊敬する先生がいても良いのでは無いですか。
先生も位の押し合いででの稽古も必要でないですか。
京都で、面だけ打って受け流されても余り意味が無いですものね。」
彼・・・何となく同感の様だ。

西村も同じように悩んだことがあった。
彼の力が八段に肉迫してきたからの悩みだろう。
面を打たせられて、面を打って捌かれては、心の成長は望めないものなあ!
悩むところが壁を乗り越えるチャンスなのだ。
一皮むける日が近い。
次回の稽古は西村が押し込まれるかも知れない・・・・・・。
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Re:歯科医OB稽古会12/3
タカノサチ(46歳)
2006年12月14日(木)
西村先生との稽古は、いつも楽しいです。(大先輩に対して申し訳ありませんが、素直な気持ちです)
最近はとっても楽しみにしています。剣道なのに、手術の勝負をしているような空気があります。おかしいですかね。
年に2回程度ですが、あの時はこうだったとか、全ての稽古を記憶しいます。

先日の稽古は、西村先生の始動が以前より早かったです。勿論、技前の話です。体が近づいてくるのを感じてしまう。そう思った瞬間、こちらが後手から始まってしまいます。それを解消できませんでした。こちらの気持ちが止まっているところを入って来られるのだと反省しています。

「先」をとられてからスタートですから、攻めるというより、「どうぞ」から始まってしまいました。こちらは「どうぞだけ」だから、西村先生は「安心立命」状態。強く攻め返すと出端を打たれそうに感じる間は、ずっと「どうぞ状態」。待中懸の状態をつくるのすら苦しかったです。まだまだなのがよく分かります。

最後は、遠間から自然に体が出てしまって、完璧な胴に捌かれてしまいました。それまでの攻め負けが、無謀な出に集約されたと思っています。無意識に右でした。。あの一本は心残りです。
次回は、四月にお願いします。先日はありがとうございました。

P.S.本当の師匠には面以外は打たない。でも、その面を打つ機会は最高のものを求めたい。その他の先生方には、「懸中待」「待中懸」の割合を自分の技量で作り上げたい。そう思います。
レスをつける


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無想剣
西村雅興 [HomePage] [Mail]
2006年12月15日(金)
先生の質問は西村も悩んだ内容でした。
そのレベルに達して初めて悩む事です。
先生の若さでこの悩みの達したと言う事は珍しい事です。
自分で道場を持ち、日夜剣道に励んでいるからでしょう。
でも、どんなに多く稽古をしてもなかなかここには来れません。
歯科医としての経営の試練を乗り越えて行く過程での心の成長があるからでしょう。
「人は裏切る者だ!しかし、あえてそこを乗り越えて経営をし、指導をしていく過程での修羅場をくぐってきたからでしょう。」
着替えながらの短い会話から感じとれました。

さて、あの胴は西村の無意識が打った胴です。
捌くような余裕のある胴ではありませんでした。
体が通り抜けた時、胴を打っていた自分に気がつきました。
先生の見事な面に、西村の無意識の危機管理能力が反射的に身を守っていたのです。
捌く意識があれば面を見せて胴に返したと思います。
その意識は全くなく、先生の凄まじい面の偉力・スピードが、西村の『無想剣』へと導いてくれたのです。


西村の正中の攻めを先生の無意識が知っていました。
先生の無意識が正面突破をわずかに右に避けた。
真っすぐ正中の攻めの中に西村はいました。
あそこで、先生が面を打ってくるとは予想だにしていなかった。
結局、西村の無意識は身を守ったのです。
長年の稽古が身を守りながら、胴を斬っていただけです。
無意識レベルでの稽古が出来る相手はなかなかいないです。

先生の将来が楽しみです。
全日本覇者との試合でも引けを取らなかったあの試合をみて、西村は先生の剣道を見直したのです。
これは凄い!と。
後は、意識の押し合い、位の稽古を八段クラスと『練り上げれば』花が開くと思います。
相手の心が見えてきます!
剣道の面白さはここにあります。
レスをつける



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