一月八日、千代田区合同稽古始め。
七段の数は何人だろう? 15人以上はいるだろう。 それぞれの七段の先生を観察した。 それぞれ癖が強い先生方だ。 ほとんど同じパターンの打ちをしている。 10年20年同じ事をしているのだ。 西村は多様性のある柔らかい進歩のある剣道を心がけようと反省をした。
お願いしたい先生もいないようなので、元立ちに立った。 千代田では新参者なので遠慮がちなそれなりの所に立つ。 少し遅れて稽古を始め、一番早く面を外す。 1時間半は長い。 40分ぐらいが適当かと思ったからだ。 足腰に負担が来たと感じた時点で終了をする。 西村との稽古を望まれる方は大体決まっている。 しかし、今日は珍しい人も多かった。 社会人の競技者は鋭い打ちと、相手の攻めに耐える強さがあった。 ただ、打たさないと竹刀を動かす・・・ここに隙が出来る。 やや下から、表から、鍔元を攻め入ろうとする。 相手の無意識がこれを嫌って上から押さえに来る。 数回やると無意識レベルの反応だと判る。 同じ攻めをして、押さえに来る瞬間『浮木の原理』で、するっと竹刀を裏に回し小手を打ってから面に伸びる。 腰が十分に入った面が入る。 覚醒催眠の妙技だ。
面を攻めても相手は面にきた瞬間に小手をとる算段なのだ。 合い気にならずに、当てる事の算段が強い。 試合を重視した剣道にはまりこむと剣道の七段レベルで苦労をする。
素直な良い剣道をする若者がいた。 後で挨拶を受けた。 蓮沼先生のお弟子さんとのことだ。 剣道は見習う人を誰にするかで自分が決まってしまう。
さて、面を返して胴を打つ。 近間で速い相手に面を見せると面に触られる。 少し間合いを切ればよいだけだ。 西村の得意技の一つ。 面を返して右に行かずに、左に体を捌く。 どんなに速い相手にも通用する。 これは今日も実証された。
稽古後の懇親会は遠慮をして、そうそうに帰宅。 この後は妻と映画に行く約束があるからだ。 これが西村の人生だ。
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