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- 全剣連合同稽古1/9 - 西村雅興 [2007年1月9日(火)]
Re:全剣連合同稽古1/9 - 青木大輔 [2007年1月10日(水)]
松風・不動智 - 西村雅興 [2007年1月13日(土)]
Re:松風・不動智 - 熊 [2007年1月13日(土)]
Re:松風・不動智 - sho [2007年1月20日(土)]



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全剣連合同稽古1/9
西村雅興 [HomePage] [Mail]
2007年1月9日(火)
全剣連合同稽古 1/9

昨日の今日は稽古をしない日なのだ。
剣道の連日稽古はしないようにしている。
しかし、原田源次先生にお会いしたいし、武道館へ行く。

到着すると全員正座をしている最中だった。
原田源次先生がおいでになっていないので、控室に行くも見当たらない。
今日は面を付ける気がしない。
ドンパチ竹刀を打ち合うより見ている方が楽しいのだ。
若手新進気鋭の八段を見るが余り興味が持てなかった。
アメリカから一時帰国の青年と話をした。
お勧めの先生はと聞かれたので、山梨の一ノ瀬先生を観るように言った。
スッキリとした良い剣道をするからだ。
【木曜日稽古をしましょうと言いましたが、22日まで千代田の体育館が工事で使えませんので、稽古は出来ません。】
さて、興味があるような剣道が無かった。
終了間際・・・これは良かった。
警視庁の千葉先生と椎名先生の稽古だ。
これは見物だった!
お互い合い譲らず!
どちらが打っても入らない。
相手の心が崩れないからだ。
千葉先生が一本と合図をした。
千葉先生は上段をとった。
椎名先生が千葉先生に上段を取らせたのだ。
これも両者とも良い打ちが出なかった。
長い稽古だった。

後で、椎名先生との話。
「やはり強いよ!なかなか当てささない。」
椎名先生も当てさせていなかった。
千葉先生はぐっぐっと腕を上げ攻めて来る、やはり少し動かされると言った。
それで、椎名先生が左小手に10センチ程届かなかったことが判った。
この時は引き出されて、打たされていたらしい。
それで距離が伸びなかったのだ。

良い話だから注目を!
椎名先生
「相手が面に行くと言うと、どうぞ!と面を指し出さないといけないのだが、その余裕が無かった!」
西村の椎名先生への話
「千葉先生の小手は速い、小手と面の両方に気がいくと難しい。

さて、宮崎が書いていました。
竹刀の先を相手の左小手から10センチ以上右上に離し、右小手は完全に隠してしまう。
そして、面は見せておく。
自分は面だけに意識がいけば良いから楽だ!
西村は上段相手は得意ではないが、これをやると楽でした。
さすが、宮崎は言うことが違う。
霞でもなし、平晴眼でもない。
相手に面を打たせば取れる。
しかし、相手は面を打てない。
ここで、主導権を握れる。」

椎名先生・・・もう一度やってみる。
次回、二人の稽古が見物だ。
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Re:全剣連合同稽古1/9
青木大輔 [Mail]
2007年1月10日(水)
西村先生

大変ご無沙汰しております。
品川の青木です。こんばんは。

昨日の千代田に続いて、本日の合同稽古まで。。。
先生、会場に行かれたのですね。
お会いできなくて大変残念です。
今日は、仕事がうまく終わらなかったのと、今の今まで「カフェイン酔い」でグロッキーでした。

椎名先生は、八段同士稽古になると結構色々な先生に懸かっていらっしゃるようです、私も神奈川のK九段に懸かったりしているのを拝見したことがあります。千葉先生とのお稽古、凄そうですね。
しかし、椎名先生の稽古での立派さはいつも感嘆してます。

お会いできる日を楽しみにしております。

御身体をくれぐれも、ご自愛下さい。
おやすみなさい。
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松風・不動智
西村雅興 [HomePage] [Mail]
2007年1月13日(土)
西村の神奈川のK九段との稽古
かって、西村も稽古をお願いした事がある。
どんなに攻めて面を打っても摺り上げられ面を打たれる。
先生の本能・反射がそうさせるのだろう。
見事に打たれる
自分から打って出ては全く入らなかった。
しかし、先生が打ち気になるまで身を入れると、先生の面が飛んでくる。
この瞬間は引き出したのは西村、若い、速い西村に歩があった。
後で挨拶に行くと「いっぱい叩きやがって!」と嬉しそうに話された。
九段においても相手の打ち気が生じた時は入るのだ。
打つところは相手の潜在意識の変化の瞬間なのだ。
『スイッチング・・・意識・気の流れの変化』を捕まえるのだ。』
意識波動が強くなれば離れた相手にもこれを送ることが出来るようになる。
まして、中心線で向かい合っている相手にこれを伝えるのは案外容易なのだ。
位に負けず意識波動で間の攻め合いをし、ぎりぎりの一瞬、スッと自分を捨てて相手に問えば、面を打てと応えてくれる。
先に相手がこれを仕掛けた時、この誘いに乗ってあげればなお上をいくことになる。
こうなると、動きの速さは全く関係ない。
読み勝ち、不動智【智の部分が大切】の世界に入っていく。
剣道の大家に竹刀の動きでは全く歯がたたない。
しかし、竹刀が動く前は剣道でも無い。
自分の人生観を波動で相手に送り、その押し合い、攻め合いでしかない。
ぎりぎりのこの瞬間、自分を捨てる(打つ前に死ぬ!)とき、道が開ける。
自ら相手の刃の下に身を置きにいく事です。
これが難しい。
打ちたい、打たれたくない・・・の心では不可能な心境です。
心の修業・人生観の問題になってきます。

柳生流では『捧身』という。
自分の体で相手をつり出す事です。

ある剣豪小説の引文から。
「わが直新影流に松風という誘いの技がございます。
いくら打ち込もうとしても相手が動じない場合の誘いの技でございます。
千年を経た古松は嵐がきてもびくともしませぬ。
その古松の下に佇(たたず)めば微風にさえ、松風の音を立てているものです。
不動の松を動かすには己が微風になることです。」
「己が微風か。」
「わずかに動いて誘いを取る。
すると不動の相手もそれに釣り出される、相手が動けば恐怖心はうすれる。
それが武芸者です。そこを後の先で仕留める技が松風です。」

押しても引いてもびくともしない大家でも、微風になれば相手の心も騒ぐのです。
西村が剣道の大家との稽古内容を『大言壮語』の様に聞こえるかもしれませんが。
この一点が出来ればあなたもそれが可能かもしれないのです。
西村はこれを剣道で学んだのではないです。
人生と心の修業で学んできたのです。
そうすると、剣道の極意に同じ表現が多く見受けられるのです。
師匠も同じことを言っています。
あなたも大先生の心を動かしてみてはいかがでしょうか。
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Re:松風・不動智
2007年1月13日(土)
西村先生

千葉先生と、椎名先生のお話、松風、不動智、素晴らしいお話ですね。
何時もながら、感心して読ませて頂いております。

自分の確認を含め、非常に参考に成ります。有難う御座います。
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Re:松風・不動智
sho [Mail]
2007年1月20日(土)
本年もよろしく。
松風の話、長年間、私はこの意味がわかりませんでした。
先生のおかげさまで、少し判ったような気がします。
これでも、昔に直心陰流の先生から話は聞いたことがあったのですが、理解できませんでした。ありがとうございました。
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