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- 昇段審査を控えて!究極のお手紙!! - 西村雅興 [2007年4月8日(日)]



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昇段審査を控えて!究極のお手紙!!
西村雅興
2007年4月8日(日)
五月の昇段審査が近づきました。
それぞれ先生方に心に秘めた思いがあることと思います。
先生にとって剣道とは何なんでしょう?
昇段審査は先生の人生にとって何なんでしょう?
昇段審査の合格の秘訣は意外なところに有るのかもしれません。
西村の剣道、この掲示板の原点をお読みになって何か感ずるものがあれば幸いです。


西村雅興の場合ですが!
さて、人間は一通の手紙で人生が変わり、幸せで豊かな愛に満ちた人生へと変わっていく。
以下、原田源次先生からのお手紙です。
この一通のお手紙から、効を急ぎ見栄をはり、人生の死への急降下の道から救われました。
あのまま行けば、肝臓障害で今はこの世にいなかったでしょう。
人は人と出合って、その人との間に、間が出来、人間になっていく。
西村を動物的個体の『ヒト』から、人間へと成長のチャンスを頂いた究極のお手紙です。
そして、その仲立ちとして『剣道』が存在した。
本当に剣道は有り難い存在です。



冠省
 一昨日武道館で久し振りに拝見致しました。
審査が終了してさがしましたが見当たらず。
連絡も出来ないまま帰りました。 
 今回は今少しのところで残念でしたが、おそらく次回は充分と思います。
是非連絡したいので牛袋君に住所を教えてもらいました。
気のついたところを二三ご連絡致します。
一、気力、姿勢、態度、手の内とも全く非の打ちどころなし立派です。
一、右足に体重がかかりすぎていました。
  左足のかかとをもっと下ろして、両足に平均に重心がかかるようにするとよいと思います。
  そうすることで左手にぎりが『ツボ』に収まり、相手のわざのおこり、や、打突の色のおこりに  打ち込める筈です。
  打とう打とうとが先になり、肩に力が入り、重心が前足にかかると、相手に色が見え、かえって  打突がおくれると思います。
一、攻めは今のままでよろしいと思いますので、相手を打ちこもうと思う気をぐっとこらえて、
  相手の色と機(攻める鼻や、打突のおこり、相手の打突のつきたところなど)に合わせた、
  一生懸命の打突、小手でも面でも(肩の力をぬいて)であれば最高です。

  ご精進を念じ上げます
  用件のみで
  十一月二十九日
  原田源次拝
  西村殿

この手紙を読んで自分の剣道の稽古をビデオに撮って見ました。
まさに、先生の御指摘の通りでした。
『がまはおのが姿の鏡に映るのをみて驚き、タラーリ、タラーリと油汗を流す、この油汗を柳の若葉にて三七は二十一日の間、煮詰めましたるが万金膏(陣中膏)がまの油。 』
まさに、己が姿の奥に潜む心の醜さをビデオで見たのです。
自分に今必要なのは竹刀を振ることではない、竹刀を持つ心の修業の方が大切と思ったのです。
そして、一年間竹刀を触ることなく、心の修業の旅に出ました。
一つの区切りがつき(二医院閉鎖)、正月から剣道を再開し5月に六段に受かった。
この過酷な修業はその後10年間続き、インドの果てでそれを終えました。

西村の人生は先生の一通の手紙で180度方向を転換した。
外へ外へと幸せを求める人生から、自分の内面を見つめ、人生の幸せを感じる方向へと転換した。
レスをつける



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