[新規投稿] [ツリー表示] [親記事一覧] [最新の記事を表示] [ログ検索] [ヘルプ] [ホームページへ戻る]


- 関東歯科医師稽古会 - 岡本 徹 [2007年4月15日(日)]
虚実、技前の復習をかきます。 - 西村雅興 [2007年4月15日(日)]
村岡先生へ - 西村雅興 [2007年4月16日(月)]
Re:村岡先生へ - ゴマちゃん [2007年4月16日(月)]
It helps me very much!. - SW. Lee [2007年4月17日(火)]
有難うございます - 岡本 徹 [2007年4月18日(水)]
Re:有難うございます - 西村雅興 [2007年4月18日(水)]



△上に戻る
関東歯科医師稽古会
岡本 徹
2007年4月15日(日)
今日の稽古会では、また半年ぶりの先生との稽古でしたが
これまで以上に詳しく・熱心にご指導頂きまして誠に有難うございました。
ほとんど稽古していないとおっしゃる先生の剣道は、
相変わらず(今まで以上に)疾風のごとく軽やかで、
それでいて打突は激しく・強くで、ただただ打たれるのみでした。
「打たれたくない」という気持ちが捨てきれず
「死んだ気持ちで頭を差し出す」という心境には、
まだまだ遠いなぁと実感しました。
それでも先生に「剣風は上がっている」とおっしゃってもらえましたので、
それを心の糧にして、更に精進していきたいと思っています。
レスをつける


△上に戻る
虚実、技前の復習をかきます。
西村雅興
2007年4月15日(日)
今日は久々の稽古有り難うございます。
『(今まで以上に)疾風のごとく軽やかで、
それでいて打突は激しく・強く』

西村の剣道はいよいよ進化をしていたでしょう。
これは剣道の稽古の成果ではありません、7月から続いた葛藤からの解放/己を捨て切った一つの悟りの結果です。
剣道は心の修業に応じて自然に進化をとげるのです。
西村には心の進化には大きな金額がつきまといます。
六段は1億3千万円、七段は7千万円です。
今回は約1億円がからんでいます。
今回はこの大きな金額を越えた覚悟の世界に入ったのです。
心に曇りが無ければ相手が見え、身体は心のまま、無意識の力にゆだね動きます・・・これが疾風の様な動きに感じたのでしょう。

さて岡本先生は、今までは、少し攻め合うと、いつもは肚(丹田)に置いた心が段々に上に上がり肩の辺りに上がって来ます。
段々上ずって打つしかない心境になって、左手元が腰から放れ打ってきます。
今日は違っていました。
西村がいつもの調子でグッと攻めて打って出るが、反応せず心が静かでした。
さすがにあなたの心が動かないと打てませんでした。
剣道と云うものはこんなもんです。
相手の心が動かないと、自分の無意識は打てないと知っているのです。
そこを打ってしまった西村が未熟でした。
お!と思いました。
腕を上げたなあ!
心が静かだ!
一番難しい所を気がつかれた様です。
村岡先生との稽古も心静かで良かったです。
多くはの剣士はここに気がつかず、竹刀当て競技に走ってしまいます。

竹刀の先は上段の相手の小手の10センチ右上にしてください。
小手は完全に守り絶対打たれない剣先の位置にします。
面は開け置いて良いです。
上段が咽を開けて突きを覚悟をするように、相手に面を開けます。
意識するのは面の1ヶ所ですから面小手と意識は二分しません。
相手は小手を諦めます、
しかし、油断なく攻めフッと緩めるか、打ち気を見せて面を打たせばこちらの勝ちです。
その為には、いずれにしても体を進め自分の頭をさし出す勇気です。
必ず相手は反応をします。
突くか胴を斬るか返して面かは無意識が勝手に決めてくれます。
静かな心静かな心までは良かったが、この勇気が見られませんでした。
これは剣道ではなくて、あなたの生きていく人生がこの勇気を必要としんかったのでは無いかと思います。
剣道のバーチャルリアリティーの世界では死にません、破産もありません。
ゲームと思ってやってみて下さい。



あなたがこれから知っておくべき内容を書いておきます。

相手の攻めを静かな気持で受け止めると、相手が自分の攻めに反応しないと自分に『迷』いが起きます。
心が丹田から浮き上がって来ます。
相手の心が浮くと相手のことは良く見えます。
そこから、少し体を沈め床を掴む動作、右膝を少し緩めるなどの動作で相手を攻めます。
いわゆる誰しもが行う無意識の予備動作を、有意識で相手に見せます。
いわゆる『虚』です。
相手は来る!来る!と感じ取ります。
するとその反応は『実』でそれに対応しょうとします。
自分の『虚』に相手が『実』で反応し始める。
しかもその『実』が空振りする。
相手の『心』に『疑』の心が生じます、さらには『惑』が生じます。
相手の心に葛藤が生じそれが『怖・恐』となっていきます。
ここまで来れば相手の心は手の平に乗ります。
お釈迦様の手の平に乗った孫悟空です。
この原理を説いたのが『陰流』の創始者から『新陰流』『柳生新陰流』
へと発展していきます。
相手の心を動かす『陰を動かす』・・・覚醒催眠です。
さて、ここで自分を捨てる・・・『打つ前に死ぬ!』

先ずは、打ちたい心、打たれたくない心・・相反する二つの心を握手するトレーニングが剣道の修業の一つです。
これが出来ると、自分の心が空になります・・・そうすると相手の心が見えてきます。
このように相手を動かす技術と自分を空にする修業が出来ると、相手に応じて手は勝手に動きます。
次に攻め入りに体の攻めは入り、さらには竹刀を通して攻めは入る二つを使います。
体で攻め入ればあいて相手はこれに対し必死で気で対応します。
この瞬間、竹刀を低くして相手の鍔元を竹刀で攻めれば、相手は竹刀にを抑えたいき無意識が働きます。
相手が竹刀に気が行くと頭の門は開き、面を開けます。
叉は、この瞬間「攻めを緩め、打ってみませんか!」と、スッと面を指し出せば(棒身)「え!」と云う感じて暖簾に腕押しで打って来ます。そうか、無意識がシメタ!と思い心が動き打ち気に転じます。
これが『懼』が原因です・・・無意識の望む『懼』からの解放です。
剣道の恐懼疑惑です。

剣道は相手との関係性で成り立ちます。
相手の心を動かせば打つ前に勝負はついています。
相手の心を動かす前に自分の心を静かにし、不動智を働かせます。
次に『虚実の闘い、策略・・・・・』これが技前です。
このように自己催眠と覚醒催眠の世界が自分と相手に同じに進行するのが剣道です。
最後は『打つ前に死ぬ勇気』が相手を負けの世界へ誘うのです!!!!

この『技前』について改めて書いておきます。
参考
ミスディレクションのことなど

マジシャンが何かを消したり出現させたりすると、あれはマジシャンが素早く手を動かしてやっているのだろうと思っている人が大勢います。一般の人は大抵そう思っているはずです。しかし、いくら手を早く動かしたところで、目がキャッチできないほど手を早く動かすことなどできません。むしろ人間の目は急激に動くものがあると自然にそちらのほうに視線が移り、注目するのが普通です。

実はマジシャンが何かを消したり出現させたり、変化させるときはきまってある有能な助手に手伝ってもらっているのです。大変魅力的な助手です。決して表に姿を現すことはなく、マジシャンには影のようについているひかえめな美人秘書です。名前は「ミス・ディレクション」(Miss Direction)と言います。


「マジシャンはひとりで演技をしなければならないが、私はミス・ディレクションという助手をつれている」
これはジョン・ラムゼイ(John Ramsay:1877-1962)というミスディレクションの名人の言葉です。

実際は「ミスディレクション」というのは、英語の"misdirection"のことです。観客の注意や視線を、注目されると都合の悪い部分からそらせる技法のことです。

マジシャンが何か「秘密の動作」をするとき、いつもこのミスディレクションのお世話になっています。上手なマジシャンほど、この秘密の助手も有能です。

ここでミスディレクションのレクチャーをするわけには行きませんが、ごく基本的な原理だけを言えば、観客はマジシャンが注目しているほうに注目するということです。つまり、マジシャンが左の方を向けば観客の視線も左に移り、マジシャンが観客の顔を見て話しかければ、観客もマジシャンの顔を見るという具合です。

ミスディレクションには視線だけでなく、「音」、「思考の慣性」、「タイミング」等色々あります。これらを状況に合わせて使いわけているので、上手な人のマジックは、まったく怪しげなことをしていないのに、不思議な現象が目の前で起きるように見えるのです。

ミスディレクションは大変奥の深い技術です。ある意味、マジックの究極のテクニックと言ってもよいかも知れません。

ミスディレクションの名人と言われているマジシャンを数名挙げるなら、先のラムゼイ(John Ramsay),スライディーニ(Tony Slydini)。現役ではタマリッツ(Juan Tamariz)でしょうか。

現在、日本で一般に知られているマジシャンとしては、昼のタモリの番組、『笑っていいとも』の火曜日に出演しているミスター・カラー(Mr.Color)という若いマジシャンが上手です。 あれだけ”つっこみ”の厳しい連中に取り囲まれ、しかもテレビカメラで撮られている状況で、見事にみんなを引っかけているのはミスディレクションの力です。

マジックは決して手先の器用さや、素早い動作で何かをする芸ではないのです。
http://plaza.harmonix.ne.jp/〜k-miwa/magic/biginner/misdirection.h
より引用。


では、原田源次先の攻めは大体は竹刀を低くして、攻め入って来ます。
相手がこの竹刀に意識が行った瞬間、先生は面に乗ります。
相手は面の門を開いて、竹刀を追っかけに行ったのです。
正に『ミスディレクション』です。
相手がこれを我慢しているが、これ以上我慢が出来なくて面に行くと、胴に斬ります。

稽古に際し『ミスディレクション』なる言葉を意識して見ましょう。

『観客にある部分を見てもらいたいなら、まずはあなたがそこを見なさい』
『観客にあなたを見てもらいたいなら、あなたが見なさい』

相手の面を攻めながら、チラリと小手を見ると、相手は竹刀の先で小手を隠そうとする。
そこに、ほんのわずかスッと竹刀の動きを添えると、相手の無意識は小手を意識する。
これで相手の陰が動いた。
多くはこのような簡単な、技前をすることなく面を打ってしまう。
この様な『技前』に『ミスディレクション』を意識してみよう。


参考
Hidさんがto こあらべあさん  に書いた書き込みはさすがと思う。
http://www5a.biglobe.ne.jp/〜ichini/bbs7/722808837890625.html
レスをつける


△上に戻る
村岡先生へ
西村雅興
2007年4月16日(月)
村岡先生
仕事・学会を優先し六段の審査を先に延ばすのは経営者として立派な行為です。
自分のなすべきことの優先順位を見誤らないことこそ剣道の極意です。
西村はこのことを高く評価をします。

稽古ですが、中段には上段特有の癖がなく安心しました。
この癖を抜くのに地獄の思いをするのが専門家です。
素直な中段でした。
打ち込みの体の動きも素直で良かったです。
ただ慣れないせいか心が上ずっていました。
真っ正面に打ち切っていなかったのが残念です。
この二つは稽古量ではありません、『心』の問題です。
上段の気位を中段に持ってこれれば良いのですが、なかなか難しい!

上段を取れば7段の位があります。
しかし、勘の良さに頼って、剣道の理合・技前が不足しています。
 『理合・技前』は稽古をしなくても、人間の反応・生理的そのものの研究ですから、書籍を読んだり、西村の書き込みをじっくり読めば理解が出来ます・・・具現化、体現化は少し難しいですが・・・。
これは剣道からの人間の探究ですから非常に面白い課題です。
病みつきになります。
病みつきになった張本人が西村自身です。
人間の関係性の研究は自分の生き方、経営の有り方をしてくれます。

西村がたどったと同じ道を歩み始めているようですが、御身大切、家族大切のことを思い、西村の歩んだ道を時に思い出して下さい。
思いっきり悔い無きまでにやり上げれば、矛を収める大切さを心の隅に置いて下さい。
レスをつける


△上に戻る
Re:村岡先生へ
ゴマちゃん [HomePage]
2007年4月16日(月)
西村先生、昨日はご指導ありがとうございました。懇親会にも参加されると思い ろくに挨拶もせずに失礼しました。

先生の今回のご指導は 馬鹿な自分でも良くわかりました。「待つことと 相手を攻めながら 引き出す。」似てるようで まったく違い ここを勘違いしてたようです。
当てっこではなく 相手を斬る また それ相当の覚悟 これが剣道の真髄。 社会奉仕と家族への思いやりを忘れずに 剣道を続けなければなりませんね。

スタッフが増えましたが 逆に自分の仕事が増えて収入が減りました。 でも 剣道が好きではなく 剣道する人が好きな自分です。人は裏切ることも 良くわかっているつもりです。どうせやるなら 先生がおっしゃるように 牙収められる修行も しなくてはなりません。西村先生のおっしゃりたいことが やっと分かるようになっただけでも 開業して良かったと思う今日この頃です。感謝!!
 
レスをつける


△上に戻る
It helps me very much!.
SW. Lee [Mail]
2007年4月17日(火)
Dear Nishimura sensei,

As you know, i have been following your methods, though I am not much skilled.
Your article always direct my ways for kendo.
I have one question about 'noru(乘ru)'.
in the above article, some parts are related with noru.
I want to know the detail explanation about that.
For example, how to move a shinai or something except mental points.
レスをつける


△上に戻る
有難うございます
岡本 徹
2007年4月18日(水)
今までも先生からいろいろアドバイス頂き、
またこの掲示版で勉強させて頂きましたが、
今回の「虚実、技前の復習」は本当は「復習」のはずですが、
これまで以上に頭にというか心にというかス−と染み込むように
入って来ました。
頭では理解していたつもりのことが、本当に心の奥深くから
「そうなんだ」とわかったように思えます。(ただ、これも”つもり”かもしれませんが、、)
これからは本当にそれを使える相手に試してみたいと思います。
レスをつける


△上に戻る
Re:有難うございます
西村雅興
2007年4月18日(水)
剣道はこれに意識波動と言う、一般的には信じられない世界が加わります。
ここの説明は難しいので省きます。
技前の研究をして下さい。

審査員はこの技前の処置を通して受験者の心の差を見抜きます。

相手を動かし嵌めているな!
相手が乗ってきた!
そこ!
うん良くやった!
お見事!
先生方はプロです、この過程を心のレベルで見抜いています。
そこ!・・・ここが自分を捨てる勇気の発揮どころです。・・ここが難しい!
(技前が無くても、最近この勇気だけで七段になった人もいます。)
レスをつける



Tree BBS by The Room