小林さん合格おめでとうございます。
杉山さんと同じ頃から面打ちの指導をしました。 二人とも背が高く素直な性格なので腰の安定、左手の納まり、我慢のしどころが身に付いてきた。 小林さんの方が先にコツを掴んだが、その後に病気かけがかで少し稽古が遠のいた。 その間にコツを十分掴んだ杉山さんが先に六段に受かった。 杉山さんもこれは行けると思ったら直ぐに受かった。 小林さんは稽古再会後少しモタモタしていたが、先日の稽古では何か吹っ切れたように鋭い面を打った。 あれ!行けるぞ!と思った。 ちょうど杉山さんも同じような状態で受かった。 小林さんは六段に受かった。 16〜18会目の受験と聞いた。 面を打つ前の技前と心と左手の納まり我慢が出来たら受かった。
さて、攻め勝ち打ち勝てば六段は受かる。 さて、七段は相手の陰を動かす算段が必要なのだ。 ここで効果を発揮するのが『月影』なのだ。
千代田に稽古に来られる林さんが65歳で八段に受かった。 弟さんはとっくに八段だ! 京都で、弟さんがある範師に「兄は今年もだめでした!」のを直ぐ横で聞いた。 兄思いの弟さんだなあと思ったが、兄さん辛かろうと思った。 今回八段に受かった林さんは、どうしても八段に受かりたかったというより、受かる必要があったのだ。 昨年、ある時全剣連合同稽古会で八段との稽古内容が良かった。 あまりに出来がよく「あれ!林さん良くなったなあ!」と西村がつぶやいた。 直ぐ横に居た若手の八段が受かっていいぐらいの稽古を原田先生としていた人が(プロ警察官か?教職員?)西村に言った。 「林さん化けたな!もうすぐ八段に受かるよ!」西村に語りかけた。 この男さすがだなあ! 力がそのレベルになると分かるんだなあ!・・・と思った。 名前も知らない二人が口を揃えてよい評価をしたのだ。 西村が元に立ち稽古をしたことがあるから、彼の剣風はよく知っていた。 しかし、我の強い攻め、一方的に打つ強い面打ちが陰を潜め、範師八段としっとりと攻め合っていたからだ。 彼の剣風からある種のあくが抜け、清々しい剣道になっていたからだ。 八段に受かるには、競争から何かスッと抜けた存在になる必要を彼から感じた。 彼の心は八段に受かったことで、心のつっかえが取れるだろう。
西村の提案 昇段を目指す時、それを目指す心の本心は何なのか? 十分自問自答してほしい!
西村は10年かけて100人をこす最大級の歯科医院を経営してきた。 そこから20年かけて規模を縮小し、最小単位の歯科医院のした。 それが今年の7月からだ。 年収は歯科医を多く使っていた時と今も変わらない。 要するに所得は変わらないのだ。 一人で仕事をしても同じ年収なのだ。 今年は半分になるだろうと覚悟をしていたが、10月で昨年の金額に並んだ。 来年はこの半分かなと思っているが、半分にしても相当な高額所得者なのだ。 稼いだ半分は税金なのだ。 1000万円所得が下がっても、失う金額は500万円なのだ。 500万円をいらないと思えば・・・・ この1000万円で自分の命を買うことになる。 体は楽で仕事は楽しくストレスはなくなるのだ。 1000万円をいらないと思えば、2000万円分命が買えるのだ! 来年1月7日63歳になる。 これからは過ぎ行く時間を自分の為に、仕事を楽しむ為に如何に使うかが最大の課題なのだ。 その為には、あまりにも多くの時間とエネルギーを剣道に割く訳には行かない。 西村の最高の、1番の趣味は「妻の智子」であって次に「子供の成長」「歯科医の仕事」、その後剣道が4番目くらいになる。
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