千代田木曜稽古 時々稽古はしているが、頭の中は治療のことでいっぱいで書く気力がなかった。
さて、珍しくある人が前に立った。 彼の稽古はいつも見ているが、何故か西村には懸かってこなかった。 七段相手に結構、丁々発止と稽古をしているのは見ていた。 七段もタジタジするほどの腕前はある。 六段の腕前としては申し分がないが、七段を目指した稽古からはほど遠いものだった。 基本的に当てれば良いだろう!!!!的発想の動きだったからだ。 それでは七段の課題への道は歩んでいない。 本人は七段を目指し一生懸命のつもりなのだが・・・惜しいなあ!と思ってみていた。 それでも、懸かって来ないのだからほっておいた。 (千代田には西村を避ける同じ様な人がたくさん居る)
それが今日は懸かって来たのだ。 いつもの七段相手とは勝手が違い、西村には全く歯が立たないのだ。 彼はこのことを知っていて西村を避けていたのだ。 西村に教わった人がグングン伸びてあっという間に六段、七段に受かっているのを目の当たりに見たからだろう。 さて、はじめの内は彼流の稽古を始めた。 しかし、西村には全く歯が立たず、彼の動き始めに西村に全部面を取られてしまったのだ。 良い出足だと思うと刷り上げ面、返し胴に斬られる。 精神的に頭を抱えてしまっているのが良くわかる。 100%歯が立たないことを自覚してもらってから指導を始めた。 彼に引き立ての面を打たせた・・・が、体が右に捻れ、竹刀のみで打とうとし外れてしまう。 そこで、先ず真っ正面に打つことを指示した。 相手に真っ正面にぶつかることだと言った。 すると格段に良くなった。 次に、右足を後20p強く前に出すように指示した。 次の面は見事な面を打った。 本人がそのような面を打てたことに感激していた。 それで稽古は終わり。 稽古後の挨拶で感激をしてお礼を言われた。 「いい面の打ち方を教わりました!」
剣道はアット言う間に変わるのだ。 潜在的持っていても出し方を知らなかっただけなのだ。 『面を打つ身体的動作は、竹刀を忘れて自分の体を思い切り前に出して相手に突進することなのだ。ほっておいても手は勝手に竹刀を操作し見事に打つものなのだ。』 しかし、打ちたい、当てたい意識が体を置いてけぼりにして、手だけで打とうとしてしまう。
さて、このジレンマは西村のゴルフに起きている。 どうしてもボールを強く打ちたい思いが、手打ちになったり、左肩を先に動かしてしまう。 今度はこれを避けようとするとボールを打たずに地球を打ってしまう。 体を捻りクラブをゆっくり引き上げ、その捩じれを解放するようにクラブを振る。 クラブヘッドの動きの中にたまたまボールがあったと思えば良いのだが! 実際はボールに意識が強く取られ、手打ちになってしまう。 難しいことなのだが、潜在意識を変えないと変わらないのだ。
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