全剣連稽古回 1/14
久しぶりに会った先生が西村のスリムぶりに人違いかと思ったと言った。 別人の様に感じさせる変貌ぶりなのだ。
原田先生快調の様だ! 自ら攻め入って打たれていた。 西村は前半は気の位の稽古をした。 結構先生が見える。 稽古の途中で先生の指導稽古の意図を感じた。 先生の攻めは入り、西村の攻めは入り、この一瞬に先生がここを打てとかすかな合図を送ってくる。 これは西村の指導稽古でする、打つ機会の一瞬を教える方法だ。 これにいかに反射的に反応するかが大切だ。 最後の一本は先生の意図にかなった面が出た。 普通はこのような指導稽古をしてもらえない。 原田先生グループの特権だ! 今、西村がめざす稽古の方向と一致する。
武道館に着いたとき椎名先生と出会った。 38年かかって原田先生の面が打てて、やっと恩返しが出来たと話した。 そのせいか、西村の後に椎名先生が原田先生にお願いした。 しっとりとした良い稽古だった。 前回先生に抜き胴を打たれたせいか、面一本に飛ばなかった。 勉強になった稽古を見せていただいた。
その後、直ぐに椎名先生にお願いした。 お互いに相手が良く見える。 面はほぼ相打ちだった。 あるとき、面の打ちあいが短い時間に2本連続した時、更なる面で押し込まれた。 西村の気を建て直すその前の瞬間だった。 椎名先生が一枚上手と感じた。 西村の未熟を感じさせられた一本だった。 最後は先生が面を来るところを西村が小手に切って終わった。 先生が面に打って出る瞬間は十分見える。 終わった後、良い稽古だったと言われた。 今度は西村が先の攻勢から、面を打ち取る心がけで稽古をしたいと思った。 この面は今日の原田先生の打つ機会を教えていただいた機会なのだ。
林先生(新教士八段)が原田先生に良い面を打っていた。 車中で先生が林は良い機会に打ってきたと言われていた。 西村が今めざす稽古はこの機会の面を反射的に出せる様にすることだ。 これが課題だ。 林さんが良いお手本を見せてくれた。 今までの稽古は原田先生と椎名先生との稽古をしていた。
いつもなら、原田先生1人の稽古で終わるのだが、今回は椎名先生にもお願いした。 さらに吉田先生(教士八段、前回彼の稽古ぶりに感心して眺めていた)にお願いする。 大柄な若手新進教師八段(彼は体育指導、剣道指導のプロの様だ、論文多数あり)に西村がどう対応出来るかの挑戦だ。 攻め込まれることは全く無く、しっかりとお互いに良い稽古が出来たと感じた。 人柄の良い立派な剣風だ! ただ、西村の正中を崩すことは出来なかった様だ。
一年間かけて、若手八段に引けを取らない身体に仕上げて行くつもりだと言うと。 ある教士八段がふっと顔を曇らせて西村に言った。 先生!八段を受けるなら、同年代の八段と稽古をするのが良い。 これを相手にそこそこ出来れば良いわけだ。 若手に合わせる必要は無い。 範士との稽古はその次の段階だ! なるほどそうだ! 審査で当たるのは同年代なのだ。 良い忠告を頂いた。
思いが変われば新しい発見と改革の必要が見えてきた。 老練な剣道から青年の様な剣道への挑戦だ。 思い出すのは「青年様な気概で審査に臨んだ。」加藤先生お言葉が思い出される。
車中、あの最後の面は良い機会だった! あそこを逃さない様に!と言われた。
先生を新宿に送ったあとは、その足でスポーツプラダに行って、トレーニング、アクアサイズと身体の若返りをした。
さて、講演の準備のスライドを準備しなければ・・・。 楽しい課題があると日常生活に活力が出てくる。
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