田邊先生 七段合格おめでとうございます。
最初に西村が田邊先生を意識したのは、歯科医OBの大会でした。 卒業生の中では一番稽古をしていると感じました。 動きの良さは稽古の賜物と感心したのが最初です。 このとき頼もしく思いましたが、六段の剣道でした。
福岡高校の稽古、初稽古、奥州稽古会にまで顔を出す熱心さに七段の予感を感じました。 しかし、大まかな剣道で「その一瞬」に打つ剣道ではありませんでした。 あるとき、関根さんに見事に打たれた後、原田先生に呼ばれ『何やらゴソゴソ』と教わっていました。 その次の立ち合いは別人の様に冴えのある『その一瞬』に打ち切る剣道でした。 あのまま七段に受かるかなと思っていました。
原田先生の一言で『一瞬に剣道が変わる』・・・これが師匠の指導力です。 これに応えた貴方も立派でした。 剣道はいくら稽古をしても堂々巡りの世界に迷い込む! 指導を受けて真っ直ぐ進む! 素直な心、教わる能力、研究する意識・・・これらが有って初めて進化します。
『剣道は竹刀を持つだけが稽古ではない。 お前は仕事を通じて、立派に剣道をやって来ていた。』 原田先生に西村が十年ぶりに稽古を頂いた時に褒めて頂いた言葉です。 その夜、ホテルに帰ってうれし泣きをいたしました。 十年間、阿修羅の様に生きて来た自分の成長を、剣道を通じて師匠に認めて頂いた喜びです。 師匠は有り難い存在と、心から感じた時でした。
田邊先生も歯科医道の道も極めて頂きたいと思います。 本気の、真剣勝負の歯科医療の実践は、そのまま剣道の心の成長になり、さらに味のある剣風になると思います。 更なる精進をお祈りしています・・・・西村
|
|