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- 磯ちゃんと指導稽古から - 西村雅興 [2011年8月31日(水)]
今日の指導稽古 - 岡本 徹 [2011年9月1日(木)]
Re:磯ちゃんと指導稽古から - いそちゃん [2011年9月20日(火)]
磯ちゃんから直接聞く - 西村雅興 [2011年10月3日(月)]



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磯ちゃんと指導稽古から
西村雅興
2011年8月31日(水)
磯ちゃんと指導稽古から

今日は磯ちゃんの指導稽古

構えた時の左手の納まりを教える。
竹刀を動かすのは振り上げる(引き上げる)のではなく、竹刀を押し上げることが大切だ。この基点が左手の納まりなのだ。
竹刀の振りかぶりの動きのとき、左拳が体から離れていると竹刀を重く扱うことになるからだ。
初動は体の前進、腰の前進、それを左肩が前に出ながら左拳を押し出す。
肩の動きを利用するには、小胸を張り肩甲骨を寄せておく必要がある。
(これは誰しも無意識レベルで知っていて、無意識が打とうと決めると小胸を出して予備動作をする。これで相手が無意識レベルで面を打つことを決めたことが判る。
相手の正体を胸があかしてしまったことになる。
構えた時は手はたらりと自然に下げ、竹刀を無理なくそーっと持ち、小胸を軽くだして肩甲骨を引いておく。これでこの部分の予備動作を終了した構えになる。)
左拳が前にでるとき右手を緩め手にしておくと、竹刀はその中心近くの重心点を支点に回転する。自然に竹刀の先は上にあがってくる。
意識のコツとしては、体を竹刀の中に押し込みながら、南無阿弥陀仏と拝む気持ちで手を動かす。握っている指先をすーっと伸ばす感覚だ。
このようにすれば竹刀の重みは全く感じなくなる。

さて初動は重力の利用である。
すべからく武術は重力の応用、体の自然の反射である。
足はやや狭く、重心前に転がりそうな状態を右足の膝を抜くことによりつくる。
重心が右足の前を超えようとする時に、体が倒れない様に左足の臂力(お尻から大腿部の後筋の緊張)を使い体を静かに押し出す。
右足は床から1センチくらい宙に浮いて進む。
相手がこの攻めは入りに反応したとき、一気に左足を使い体を押し出す、右足は大きく前に踏み出す。
この一気に体が前進する力を、左足、腰、肩、左拳の押し出しと連係させ竹刀を押し上げる。
この瞬間まで左手の我慢が出来るかで勝負が決まる。
これが【一瞬の我慢比べ】と言われるゆえんである。
後は額から喉にかけて一気に切り込むと思えば、身体は自然そのように動く。

しかし、ほとんどの人はこの全く反対の動作をしている。
要は剣道の科学的に分析された指導法がないからだ。
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今日の指導稽古
岡本 徹
2011年9月1日(木)
西村先生
今日の全剣連の合同稽古会ではご指導有難うございました。
先生には原田先生のご様子を見るお役目もあったと思いますが
完全に「個人レッスン」になってしまい
有難かったですが、反面、申し訳ない気持ちでもあります。

正に「磯ちゃんと指導稽古から」にお書きのことを
実演で教えて頂き、文章からではわかりにくかったことを
体感できましたことはとても有意義だったと思います。

今日のお話しと実技のご指導は自分が今まで意識してきて
やってきたことと随分異なる部分もありますが、
納得できる本質的なことと思っています。

どこまでできるかわかりませんが、
自分なりに、意識・努力して、単に地稽古して
汗を流すだけでなく、もう一段階、剣道の質を変える気持ちで
続けていきたいと改めて思いました。
先生とのご縁も長くなりますが、今日この日がまた
別の意味での「スタ−ト」になったと確信しています。
本当に有難うございました。
また、今後も宜しくお願い致します。
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Re:磯ちゃんと指導稽古から
いそちゃん [Mail]
2011年9月20日(火)
西村先生

公私ともいつもお世話になっています。

先日、教えていただいたことを念頭に日々、イメージ稽古を
しています。
この前、やっと所属の道場へ行くことができました。

お稽古をいただいた先生方からは

稽古不足は確かにあるが、なんかどこか強くなったな。
どこかで稽古しているのか?と口々に言われました。

しっかりと正中線が守れ、入っていくのが分からない時が
あったそうです。

なんのことはない、竹刀の中に入ることと、左手を前に出すこと
右足を滑らせるだけです。守破離の守の段階なはずですが、こうも結果が違うんですね。

もっとも会長先生からはもっと遠間で攻めなさいとは言われましたが・・

お陰様で、なんとか様になってきたようです。
また、時間があればご指導いただきたく思います。

ご報告と御礼まで。ありがとうございました。
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磯ちゃんから直接聞く
西村雅興
2011年10月3日(月)
『なんのことはない、竹刀の中に入ることと、左手を前に出すこと
右足を滑らせるだけです。守破離の守の段階なはずですが、こうも結果が違うんですね。』

なんのことはない!・・・・ここにシンプルで重要な秘伝が現れています。
そうなんです!簡単なことなのだが、ほとんどの人はこの逆の動きをしている。
六段七段になってもこの逆の動きをしている。
武術的身体動作は理にかなった動きです。
六段、七段に苦労をしている人にこれを教えると、あっと云う間に合格してしまう!
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