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- 息吹きの術 - 西村雅興 [2014年4月18日(金)]



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息吹きの術
西村雅興
2014年4月18日(金)
『いま、私は攻められて身を守っている自分が嫌になっています。
なかなか捨てきれるものではないですね。』

相手が攻め入ってきたとき、相手の竹刀の上に『そーっと、フーッと息を吹きかける。』とどうでしょう。
相手はこちらの反応に戸惑います。
それでも打ってくれば、胴に返します。
この攻めに竹刀で乗れば、いわゆる攻め返した面ですね。
しかし、この技も気位があってのことです。

さて、過去の書き込みから
『息吹きの術』を再度載せます。
研究をして下さい。

息吹きの術
『相手が押さえようとするとすると『浮木』という法則があるのでこれを使うと良い。
相手が自分の竹刀の表から押さえようとした瞬間、相手の竹刀の下をくぐらせて裏へ廻して、裏から逆に攻め返す。
こうなると相手も黙っていないから、反対側を押さえてくる。
相手が反対側を押さえてきたら、今度はこちらはその反対側に廻して攻め返す。』
『師範室閑話』上牧宏著 体育とスポーツ出版社 P66〜67引用
http://www.sati.co.jp/bck00000.htm
この本は西村の剣道におけるバイブルです。
その中の一節です。
詳しくは実際に本を参照。
要は水に浮かんだ木切れを上から押え、沈めかけた時、くるりと回転して浮かび上がる気を考えて下さい。
この水に浮かぶ木切れの心境で対応することです。
これは高段者になると結構使われている技です。
これは西村も良く使います。
数回下から攻め上げると、相手の無意識はその竹刀の先を追っかけるか、押さえに来ます。
この時相手は真っ正面に構えているつもりですが、無意識がそうさせます。
この時相手に押さえさせ『浮木』を使えば、簡単に面に入ります。
原理は真っ正面に相手を意識を向けあっていれば、ここを突破するのは至難の技です。
しかし、相手の無意識がこちらの竹刀と戯れ始めると、中心は疎かになります。
相手の押さえ込みに一瞬意識を強く持たす、腰を入れさせれば、相手の中心は開かれゆっくり打って面が入ります。
西村はこれを『猫じゃらし』と言っています。
相手は階段を踏み外した感じで打たれます。
『陰を動かす』代表的な技です。
さて、相手が先を取って竹刀の尖をやや下げて、攻め込んで来たとき、竹刀でこの竹刀を押さえにかかるのは人情です。
攻めに対する防御です。
無意識は当然の事として防御態勢に入ります。
防御態勢に入ると云うことは、『打たれたくない心』があるからです。
相手の攻めを『枕を押さえる』の様な形で、相手の竹刀と気を制すればこちらの勝ちです。
相手は起こりを押さえられて、ちょっとつんのめった形になります。
床を歩いていると、ちょっとした出っ張りがあってつまずいた形です。
外見的には同じ様な形ですが、心の優位さ、位がここで発揮されます。
同じ形で攻め入って、相手の押さえを誘うと引き出して勝ち。
虚に実で対応した、その後を実で取る、後の先です。
同じ形で攻め入っても、その時実であってしまった時に、相手の心が動じず、枕を押さえる虚で対応されれば虚になってしまい、そこを実で打たれる。
このとき、腰の備えが崩ていないと、虚での攻め込みになる。
そうすると、相手の虚の竹刀押さえに十分対応出きる。
このように、竹刀を通じて虚実、虚虚、の闘いが意識の反映として行われている。
その奥には腰が入ってしまったか、否かの意識の結果も存在する。
一般的に足、剣先から攻めはいるのは、元立ちの場合が多い。
この攻めの虚に懸かるほうが実で対応し、後の先で捌かれる場合が多い。
この懸かる方が同じような攻めをすると、枕を押さえられてしまうことが多い。
これが元立ちと、懸かる方との位の差です。
ここで竹刀の接触があると技術的なこと、腰の備えが優先され上位を崩すことは困難です。
前にも書いた様に『相手との関係と自分の意識の問題』として。これの解決方法を考えて見ましょう。
先ず、自分の意識の問題として、打たれたくないと云う意識を捨てる。
そうすると、相手の攻めの形の竹刀の動き、身体の動きに心が反応しなくなる。
実際問題としてこれが一番難しい。
相手に竹刀で反応してしまうものだ。
この反応を無反応に出きれば対したものだが、何らかの反応をしてしまう。
ここで一つの例を上げる。
前にも書いたが、女性の六段Kさんと七段をもう受かる寸前の六段男子Mとの稽古だ。
相手がやや剣先を下げて攻め入って来たら、静かな気持ちで相手の竹刀の尖に、身が乗るようにして、押さえる様にフーッと息を吹きかける。
要は身と息で相手の竹刀に軽く乗る。
身で乗る感じは、その瞬間右足を少し浮かす。
このように指導した。
直前に彼女は西村のこのパターンで散々打たれた後だった。
今度は自分がそれをする番だ。
さっき西村にやられたコツを教わったのだから飲み込みが早い。
二人の稽古を見ていた。
男子六段が元立ちとなる。
彼も私が指導している人で、もう七段の実力だ。
あんにたがわず、Mさんが剣先をや下げて右足を滑らし攻め入った。
そこで彼女は教えの通り、チョト間を置いて右足を軽く浮かし(床から離れる程度)フっと息を吹きかけた。
Mさんは相手の対応に混乱した、
攻め入ったのに、暖簾(のれん)の腕押し状態になり、身体が倒れるままに面に飛んだ。
Kさんは、既に右足が床を離れ、相手の実で打ちに来るのを待っている。
要は狙い打ちが出きる態勢なのだ。
フイルムの一コマ先を動いている。
その後はコテ、胴、揚げ句の果ては面と打ち放題だった。
竹刀で反応したら、こうは上手くいかなかったと思う。
皆さんが先生ん懸かって行ったとき、壁の様に感じたり、暖簾に腕押しの感じを味わったことがあると思う。
先生は息を吹きかける訳ではない。
静かに「そう来るか」と心で呟いているのだ。
この心で呟くはかなり難しい、それで『相手の竹刀に息を吹きかける』。この息吹きで、相手から見れば一瞬、間が外された形になる。
『虚虚実実』の難しいことも、一つの意識、作業を加えるだけで案外簡単に出きるものだ。
ここで、もう一つ意識の転換をさせておく必要がある。
「相手が長い距離、体を運び竹刀を動かしてくるのだから、こちらは半分の動きで対応出きる。
倍も早く動ける人はいないし、自分の足が先を取っているから慌てることは何もないですよ。
安心して攻めさせ、打たせて取りましょう。
頑張ってやってらっしゃい。」
そして、その通りにやってのけた!
女の素直さは本当に素晴らしい!
彼女はこの稽古の感想を興奮してしゃべった。
「そう!私いつもこれで先生に打たれているのよね!
剣道って面白いですね!」
大喜びだった。
以後五段位にはほとんど面で取っていた。
同じ上位の六段相手にはコテ、胴が少し増える。
しかし、勝ち方に理合いをしっかり押さえた勝ち方になった。
このように、やや相手が上でいつも先を取られ、浮かされている相手に、
『息吹きの術』を使って対抗して見よう。
一つの便宜的術として紹介したが、実はこここそが『肚を練る』部分なのだ。
案外うまくいきますやってみましょう。

投稿者> 古本 [yahoobb219060180060.bbtec.net]
投稿日> 05月25日(土)19時11分13秒

古本です。
意味がよく分からなくて、最後息吹の術を読み直しやって見ました。

金曜日(24日)のよる、青木先生との稽古で先生が攻め入った時
息を吹きかけてみました。

すると先生が戸惑ったように感じ、手元が躊躇しながら上がりました。
そこを裏からの面や、出小手の取ることができました。

そして、今日の朝稽古でいつも攻め込まれて自由に打たれる老練な高石先生に
試してみました。

すると、やはりいつもはこちらが動いたところを打たれるのですが、そこで此方が
動かないので、次の打ちを戸惑っていました。

稽古後、今日のような落ち着いた稽古をしていけばいいと言われました。

結局、相手の攻めに同様して四戒が生じて、心の同様が態度に出ていたのですね。
そのため、攻め入った時に隙が出来て打たれていたのですね。

だから、攻められた時にこちらが動揺しないと相手は戸惑うし、打つところがなくなるのですね。

よく分かりました。これで一枚上がれました。ありがとうございました。

一川先生は、この気分ができているのでなんら反応が無いのですね。


投稿者> 西村雅興 [pc2.okichan-unet.ocn.ne.jp]
投稿日> 05月28日(火)22時07分40秒

結局剣道は行き着くところ、この辺りになると思います。
本来は竹刀の動きも、体の動きもそんなに速いものではありません。
心に余裕があれば、十分に対処出きるものです。
相手の速さを増幅したり縮小したりするのは、自分の心のなせる事です。
ここが判れば、結局『心の肚の修業』となります。

時に有名な選手や八段、範士が西村にやられるのはこの為です。

『息吹きの術』この慌てる心を一息つける為の方便です。

相手がこれに嵌まると、攻めて動かない相手の心に、攻めた本人の心が騒いできます。
ゆっくりパニックになってくるのです。
これは、我々が上位の相手に操られているパターンです。

教師八段位になると、この辺りの攻防がしっかり出来ている。
七段では残念ながら、この攻防がないままに打ってしまっている。
良く出来た立会いでも一次審査止まりだった。
二次審査では是非使いたい術ですね。

八段審査で審査員の目、意識を引きつけるには先ずこの部分で30〜60秒は欲しい様な気がする。
そうすると、審査員はいつ攻め!、どう動かし!、どう打たせ!、どう捨てるか!
を期待して見つめてくれる。
その前準備をしてから、捨てて入り身で相手を浮かせて取れば◎と思うのだがどうでしょうか。
思って出来ないのが剣道ですが、思っていなければ永遠に出来ない。
面を見せられて胴を切られた所がこ、の息吹きの術の使い所でした。

しかし、理解していただいて大変感謝をいたしております。


投稿者> 古本 [yahoobb219060180060.bbtec.net]
投稿日> 05月31日(金)22時57分23秒


読みました
関根幸松 [HomePage] [Mail]
5月30日(木)
読みました、ありがとうございます
精神世界、長い時間。
これぞ、剣道なんですね
そうすると、お互い楽しい剣道が出来るのですね、
しかも、高いレベルの_______。
======合掌======

そうなんですよ!
西村雅興 [HomePage] [Mail]
5月31日(金)
日野晃先生のビデオや本を読んで見るとかなり上手に説明されています。
この辺りが理解して頂けると、書いていて嬉しいです。
有り難うございます。
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Re:息吹きの術のその後!
田伐正人 [HomePage] [Mail]
6月1日(土)
西村先生、こんばんは!
今年の京都大会は、素晴らしい演武が多かったですね…
50回の記念大会にふさわしいと思いました!
編集しておりましても、 いい勉強させてもらってるなぁ との思いが大きいです
>ここまで来ると『読み勝ち、捨て勝ち』の世界です。
>剣道の秘伝『相手に従って勝ちを得る』の世界です。
範士の先生方の演武は、本当にこんな感じですね
賀来先生、奥園先生の演武は、私には理解に苦しむような「絶妙剣?」でした
奥が深いですね… (^^;;;,
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全てに通じる!
西村雅興 [HomePage] [Mail]
6月4日(火)
経営!
人生!
その転機の決断はまさにここに極まれり!
ですね。

具体的に!!
西村雅興 [HomePage] [Mail]
6月7日(金)
相手の『後の先に嵌まってあげる』
無意識が『相手の先に嵌まった身体動作』を有意識を持ってすれば、相手は嵌まったと錯覚してこちらの動作を読んで動作を起こす。
この最終動作を読んで対処するのです。
日野晃先生著『武学入門』(武術は身体を脳化する)P94
『「斬らせる」ということは、肉体運動的にも万全の準備があり、心を穏やかにしている状態で、相手との「意識感応の瞬間を待っている」のだ。
そして、その「意識感応」が成立したことを感じ取ったとき、こちらの意識を変化させる。
そうすると相手はこちらに切り込んでくる、という完全に仕組まれた状態を作りだすことを「捨て身」というのだ。』
相手が十分に感応するようになると、先を取って相手を動かす。
1-コテを打つと見せて面を打つ。
2-「月影」(後の先)の様に右足で間端境(まはざかい)を破り、相手を感応させてそこを取る。
3-打ち気を強くみせ、相手に感応してみせる。
相手はこの感応を察知し、自分に感応させて動かそうとする。
相手に「月影」(後の先)を起こさせ、そこに身を捨て嵌まって見せる。
相手の心は「してやったり」と思い、ほぼ自動的に嵌まった相手を取りに来る。
その心の隙をつく。
剣道の実際では:
相手の攻めに微妙に反応してみせる。
相手は自分の攻めに感応していることを確認後、軽いジャブの様な『月影』を仕掛けてくる。
ここで、感応しないと相手は危険を察知し、攻撃の攻めから防御に入る。
そこで、感応し相手の面を打つ一瞬の身体動作(無意識レベルの反応を有意識で動作をする)をしてみせる。
相手はこの動作を確認して、当然面に来ると思うから左腰を押し、左拳を動かし竹刀を起こして、コテの動作に入って来る。
この左手の動きが始まると、途中でその動作を止めることは出来ない。
無意識と有意識が合体して、コテを押さえる動作に入ってしまったからだ。
こちらとしてはコテに来ることが分かっているから、コテ摺り上げ面がゆっくり打てる。
この摺り上げにこちらが早くから腰から動いた動作では、相手は左腰が押した状態で、まだ左拳の動きが始まっていないと、相手がやばい感じるので中止する。
そのためには、相手がしっかりコテを打ってくるのを確かめてから摺り上げる。
この時のコツとしては腰から摺り上げると間に合わないので、ヒザを緩め、軽く腰が落ちた安定状態のまま、左拳を右手の腕の下にいれる様にして、右拳は内側に返し摺り上げる。
右手が主体になると刀の様に反りがないからコテを打たれてしまう。
軽く相手の竹刀をすくい上げるのがコツ。
この動作は一瞬の動作であるが、『心静かなれば』容易に出きる。
70〜78才の範士八段の有名な先生方が、西村にいとも簡単に打たれてきた。
その後先生方の表情がガラッと変わり、急に油断なき対応に変わるのが楽しい。
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『息吹きの術』→『後の先を読む』

息吹きの術によって、先を懸けた相手と攻守が逆転する。
今度は自分の方が有利になる。
さらにこの『心の余裕』を持ってすれば、次のレベルになる。

相手の『後の先に嵌まってあげる』
無意識が『相手の先に嵌まった身体動作』を有意識を持ってすれば、相手は嵌まったと錯覚してこちらの動作を読んで動作を起こす。
この最終動作を読んで対処するのです。

範士八段が西村に右足を前に出し先を懸けて来ます。
ほとんどの人はこの先の攻めに反応して、面を打ってコテに取られます。
瞬発力や伸びが良くても胴に返されます。
相手の手のひらで動くからです。

西村は同じような面打ちの予備動作を有意識を持って行います。
そうすると、先生の長い経験の剣道人生では、西村は嵌まったと思います。
すると、先生はためらわずにコテに打って出ます。
西村は先生がコテに来るのは判っていますから、コテ摺り上げ面をゆっくりポッンと打ちます。
これが『後の先を読む』です。

随分前に書きました日野晃先生から頂いたヒントを元に書いた事があります。
ここまで来ると『読み勝ち、捨て勝ち』の世界です。
剣道の秘伝『相手に従って勝ちを得る』の世界です。
間合も竹刀の動きも、筋力も何も必要ありません。
その瞬間を長い時間として捉える事が出きる心の余裕、肚の力に他なりません。
精神世界のトレーニングそのものですね!

西村先生ありがとうございます。
いま、ひとつ問題がありまして、始めから近い間合いの人に
対することです。

この場合、攻められたこちらが反応しなくても、既に打てる間合いに
入られているので、易々と打たれてしまいます。

このあたりが課題です。間合いに入られるのが問題ではあるのですが。
でも、もともと近い人は構えた時点でそのあたりに居るので苦労します。

明日の朝稽古で自分自身の確認をして見ます。

投稿者> 西村雅興 [pc2.okichan-unet.ocn.ne.jp]
投稿日> 06月09日(日)07時17分55秒


最初から間合が近い人がいます。
剣道にならないので困ってしまいます。
厚かましい人に多いです。
折角の剣道がだいなしになってしまいます。
困ったものです。
西村にも良い解決方法がありません。

しかし、「易々と打たれてしまいます。」は感心しません。
間合がどうあろうと、中心が崩れなければ打たれません。
蹲踞の時点で気分で先を取られて、そのまま立ち上がってしまったのではないでしょうか。
立った時に先をとられていて、自分では無意識に相手の動作に反応していると思います。
(自分では反応していない積もりですが)
相手はしっかり貴方の反応を見て打っています。
『お地蔵さんに刀を持たせ、真っ正面から打って出れる人はいません。』
打たれたくない気持ちが、相手の攻めに無意識に防御に回り、その逆をつかれているのだと思います。
打たれる時は必ず竹刀の先を中心から外され、左手を浮かされています。
結局、相手の先に反応し相手の攻めを押さえに行っているか、防御に回っているかのどちらかです。
相手は先生の弱点を十分承知している人だと思います。
先生ほどの腕前に易々と打てるには、そうとしか考えられません。
一度ビデオで撮ってみると良く分かると思います。
最初から近間に入られて、困って嫌な顔をしている先生が目に浮かびます。
その時点で勝負ありですね。
困らないで、そう来るか!と受け止めれば、心は平静、普段のままです。
『受け入れてしまえば、これ平常心』
嫌な相手ならば、次回から稽古をお願いしないことです。
解決方法はこれが一番速いです。
苦手な相手ならばその理由を自分に見つけなければなりません。
相手と自分の関係を工夫したければ、対処方法が分かるまでやることです。



剣道も人間関係も全く同じだと思います。

精神世界ではこの解決方法の言葉があります。
『相手を許す』
『相手を受け入れる』
問題は必ず両者の関係で成り立っているわけですから。
『病気は必ず関係性の問題で起こる。』
この関係性の解決の一つの方法です。
自然と人間の関係性では環境問題です。
対人関係では感情のもつれです。

『義理と見栄を捨てれば、病気は治る!』
身体を壊す感情は、義理と見栄を重きに置く生き方から発生します。

打たれたくないとの思いが、防御として反応します。
打ちたいと思う心が相手に読まれます。
それは無意識が打たれたくないと思えば、必ず無意識が防御に身体を動かします。
自分の無意識がなす身体の反応は、自分では感知することは出来ません。

剣道の攻めは相手のこの感情を起こさせ、裏を取る作業です。
相手にこの感情が起きれば、相手の心は自分の手の平に乗ったと言います。
自分にこの感情が起これば、相手にここを遣われます。
剣道でよく云う『相手を良く遣った・遣われた』です。:遣った(操り動かす)

西村は剣道では攻めますが、打ちたい、打たれたくないの感情は余りありません。
そうすると、相手のこの感情が良く見えます。
その相手の感情を手の平に乗せれば、相手が自分から打ち所をさしだします。
そうでなければ、そうなる様にお誘いいたします。
その結果、打った打たれたと云うことになります。
その中間に返し技が生きてきます。

最近の西村はシンプルライフを心がけています。
マイマスの感情が起こる場合、昔は解決(許す心)を心がけましたが、今ではエネルギーの無駄を感じた時は関係性を断ちます。
それ故、嫌な患者様は治療いたしません。
嫌な相手とは剣道をいたいません。
相手に気に入られる様に努力はせず、義理と見栄を張らずに生きています。
英語版の『マイウエイ』が私の生き方です。

この歌はポールアンカがフランクシナトラに捧げた歌と聞きます。
色んな評判があるようですが、シナトラの生き方を歌った歌と思います。
今死に臨んだ自分のことをを懐古して、「自分の人生は間違っていなかった」の内容です。
この歌を聞く度に、このように生きると決心した、十五年前の日のことを思い出し、目に涙が浮かびます。
西村の人生の応援歌です。

『死に臨んで、人生悔い無し!と言って死ねるか!』
実際、数年前この状況に出あって、自分の心、生き方を死に臨んで確認いたしました。
『自分の人生悔い無し!』と感じた自分を思いだします。
この時から西村は剣道も人生も修業としない感じになってしまいました。
剣道ができる喜び、生きている喜びの世界に浸っています。
『剣道は死ぬまで修業』の全く逆の生き方です。

マイ・ウエイ
いま船出が 近づくこの時に ふとたたずみ 私は振り返る

  遠く旅して 歩いた若い日よ すべて心の決めたままに

愛と涙と ほほえみに溢れ いま思えば 楽しい思い出を

  君に告げよう 迷わずに行くことを 君の心の決めたままに

私には愛する歌があるから 信じたこの道を 私は行くだけ

  すべては心の決めたままに


愛と涙と ほほえみに溢れ いま思えば 楽しい思い出を

  君に告げよう 迷わずに行くことを 君の心の決めたままに

私には愛する歌があるから 信じたこの道を 私は行くだけ

  すべては心の決めたままに
                             [詞:中島淳]


      My Way             Japanese v.


And now the end is near And so I face that final curtain
My friends, I'll make it clear I'll state my case of which I am certain

I've lived a life that's full I traveled each and every highway
And more, much more I did it my way

Regrets, I had a few But then again, too few to mention
I did what I had to do I saw it through without exemption

I planned each charted course Each careful step along the byway
And more, much, much more I did it my way

Yes there were times, I'm sure you knew
  When I bit off more than I could chew
But through it all when there was doubt
  I ate it up and spit it out
I placed the goal and I stood tall
  And did it my way

For what is a man, what has he got?
  If not himself than he has not
Not to say the things that he truly feels
  And not the words of someone who kneels
Let the record show I took all the blows
  And did it my way
                                      [lyric:Paul Anka]

http://www1.ocn.ne.jp/~yoshi/myway/mywayE.htm
を開いて、しみじみとお聞き下さい。
レスをつける



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