剣道の稽古の仕方はその人の人生の縮図である。
剣道は心の反映として形、動きに現れたものである。 その人の剣道はその人の人生観を表現している。 稽古の帰りに、その日の稽古を振り返り反省してみる。 弱い相手のとき自分の長所を発見したり我の強いところを発見し、強い相手のとき自分の欠点、弱いところを発見する。 その中で見えない自分の無意識の心に触れ、自分を修正するチャンスとなる。
武道が他のスポーツに比べ良いところは、このような自分の心の機微に触れる事が多いことにある。
西村はかって、自分の稽古風景をビデオに撮って見た事がある。 自分はそれなりに立派な剣道をしていたつもりだったが・・・・・・。 何と心の醜い剣道をしいていたか・・・・・。 顔が真っ赤になって自分を恥じたものでした。
ガマの油売りの口上に・・・ 四角四面の鏡の中に身を置いたガマは、己の醜さに油汗をタラリタラリと流す。
まさにこの状態ででした。
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