最近、あまり道場へ行っていない西村です。 しかし、気が向くと道場へも顔を出します。 来年、一月には六十九歳になります。 往年の身体の動き、冴えが影を潜め、少々自信を無くする今日この頃です。 相手に負けるのかというとそう言う事は全くない、全く打たれない。 しかし、相手の面を打とうとする気持ちが全く湧かないのが昨今です。 攻めて崩して打つ、攻める気持ちが全く湧かないから始末が悪い。 相手を呼び込み相手の心が動いた瞬間に打取るのが最近の西村の剣道になっている。面を取っても嬉しくない、打たれても(余り打たれる事は無いが)悔しくない。 原田先生が亡くなってから、さらに剣道への興味が薄れて行っていた。
岡田さんが3,5%位の八段の一次に受かったのが刺激になったのか、剣道も忘れない様に道場へ行こうと思う今日この頃です。
昨日、木曜日は診療は休み、自分の身体のケアーに使う日です。 九時半からオゾンクレンジング(血管の若さ回復)、そのまま高濃度ビタミンC点滴と終了時に男性ホルモンの注射。 ダイエットばかりしている西村ですが、今日の昼食は銀座の古川のカレーを食べた。 帰宅すると凄く眠かった(ビタミンCの影響)のでグッスリと寝る。 五時くらいに目が開き、頭スッキリ、気力充実、これなら剣道に行けると思った。
いつもは、小さな所を何時間も見つめる仕事、外科処置もあり仕事が終わると剣道へ行く気力が残っていないのが現状だ。 気力も、身体も疲れた状態では身体の動きに冴えが無く、気力が萎えていると相手が見えない。
今日は全く仕事をしていない為、気力が充実し、良く眠ったので頭も冴え渡っている。 今日の剣道の稽古が質の高いものになるとの予感がした。 合気から相手の心が手に取る様に観える! 相手の攻めの鼻を捕まえ一瞬に面を打つ、全てが見事に入る。 快心の面が全て入る。 神懸かり的な剣道が出来た。 帰りの車中で、ふと思い出した原田先生の言葉。 『相手の攻めの鼻を打てば良い!』今日初めてその意味が分かった。 何とこの言葉を聞いて、アッと思うまで、心底理解出来るまでには15年かかった。 これが判れば神懸かり的な面が打てるのだ! 石火の打とはこの事だと思った。 こんな面を今まで打った事がなかった。 剣道は奥が深いとつくづく感じた稽古でした。
稽古は気力、体力の十分な時にするべきで、惰性に稽古をしても唯の運動にしかすぎない。 気力、体力が充実し、さらに頭の中が透明の水晶の様にクリアーな時に稽古をすべきだと思った。 『相手の攻めの鼻を打てば良い!』初めてその意味が分かった稽古だった。 このような稽古が積み重なると腕は上がる。 チョッと剣道に興味が湧いてきた。
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