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- 全剣連合同稽古 初稽古  - 西村雅興 [2004年1月15日(木)]
あの見事な小手を検証してみよう! - 西村雅興 [2004年1月16日(金)]
面にくるのが見える! - 雨宮 弘 [2004年1月17日(土)]
生死を懸けた男の意地! - 西村雅興 [2004年1月18日(日)]



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全剣連合同稽古 初稽古 
西村雅興 [HomePage] [Mail]
2004年1月15日(木)
全剣連合同稽古 初稽古

始まるまでの間、栗原教師八段とお話をした。
最近の西村の考え方を述べた。
理合いで詰めていくが、最後は本能(神?)に任せる話しだ。
先生が言った
「私が八段に受かった時は、神懸かりな技が出た。
当の本人は全く分からない。
自分では打った意識が全く無かった。
それで八段に受かったんですよ。」
やっぱりなあ!と思った。

先ずは師匠と稽古

頭は冴えているが体に切れがない。
連ちゃんで稽古をすると、筋肉に疲労が残っているのか。
最近気がついたことに意識が強く、逆効果。
最後に、原田源次先生が面に引きだしてくれて、相打ちの形で修了。
今日の出来は60点。
先生はあの年とあの体で、何であのようにスイスイ動けるのだろう。

次は全剣連の副会長と稽古をした。
(会長が出席出来ないので変わりに年始の挨拶をされ面をつけられた。)
権威に負けないオキちゃん(西村)。
それではと思い蹲踞から立つ。
相手が全部みえる。
ウッカリ小手の良いところを打たれたが、他は西村の一方的に打って入ってしまう。
最後に大きな面が入り終わる。

稽古終了後、全剣連の川野さんが来て、副会長をいじめただろう。
先生が俺に聞いたよ、あの強い人は何者だと。
歯医者さんらしいですよ、と言っておいた。
(言外に、年寄りはいじめるな、の匂いが有った。)

次は久し振りに野正先生と稽古をした。
先生と一度稽古をしたときは、気争いで先生が「参った!」といわれ蹲踞された。
二回目は西村の足が痛くて稽古にならなかった。
今日は三回目だ。

野正先生と賀来先生先生の立ち合いを十分検証している。
さらに、その時のやり取り、心の状況を賀来先生から直接聞いている。

しっかり間合を取ったところから、体を軽く沈め攻めた。
先生はそれを嫌ってわずかに引いた。
ここまで、賀来先生の攻め通りだ。
その後
西村の面が数本入った。
いよいよ最後だ、先生の裏からぐっと攻め入った。
先生は軽く巻くように西村の竹刀を押さえる。
ここをスッと抜いて体を大きく、先生を上から被るように大きなゆったりとした面を打つ。
これが見事に入る。
先生が参ったと蹲踞された。
この部分は京都大会での賀来先生との立ち合いの再現そのものだった。

虎の巻き持参で野正先生との稽古だった。
相手が読めれば大先生にも良いところが入る。

稽古の後、挨拶に行くとニコニコして握手をされた。
直ぐ横の原田源次先生先生の方を見ながら、原田系統は皆強いや!
体から打って出るものなあ!
と誉めて頂いた。
体は関係の無い、気攻め、読みあいの稽古だった。
虎の巻を持っていた分だけ、西村の歩が良かった。
次は永松陟先生との稽古だ。
初っぱな小手を打たれる。
この小手は分かっているのだが、未だに打たれる。
その後、二本ほど小手を打たれる。
同じような小手を大きく手元をあげて抜き面が入る。
先生の面は見えるので、胴に返せる。
何とか面をと思うが、間一髪で返される。
思って打ったは当たらない見本だった。
面を打たれることは無いが、面は打てない。
打っていったものは皆返される。
先生が不用に面に来ると、西村の胴が入る。
端正な剣道だ!
最近先生と稽古をいていない。
先生と稽古をすると気持が良い。
西村の出来60点。
体調の良いとき、港区へ出かけよう。
後は、先生の歯の検診の約束をした。

佐藤博信先生と挨拶。
今年は検診と治療に行くと言っておられた。
先生!歯が壊れると手が動かなくなりまうから、早めに検診をと言った。

雨宮さんと稽古
面を打つときの前進に竹刀と肩が前に出ながら打ってきたのが気になった。
胸も竹刀も最後の最後に動かす様に注意をした。
その後の数本は良かった。
後の打ちが出きれば七段だ。

その後、神奈川の先生と稽古をしたが、時間が無く、お互い気が乗る前に時間がきてしまった。
次回お目にかかった時はよろしくお願いします。

車の中で
岩崎先生が原田源次先生の子供の懸かり稽古の様子を書いてきました。
実に見事な指導稽古ですねえ!
それを見抜いた岩崎先生も凄いけど。
先生
「子供と稽古をすると三倍疲れる。
子供の指導法は並岡先生に教わった。
実に上手だった。
その先生を指導したのは台湾から帰って来られた三段の先生だ。
この先生は自分が強くないから、子供に上手に打たせて伸していった。
打たせて打たせて、引き立て稽古をした。
それが並犯先生、私とつながった。」

さらに、続く。
「先日、花巻の大会のことだ。
岩崎の弟が足を使った良い剣道をした。
あの辺りが、中学高校となれば、明石の時代を越える、全日本級のチームが作れる。
楽しみな連中だ!」
何か遠くを見つめるような顔で話されたのが、印象的だった。

今年は岩立て先生の道場へ出向く時間を作ろう。
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あの見事な小手を検証してみよう!
西村雅興 [HomePage] [Mail]
2004年1月16日(金)
頭から離れなかったこと!

『次は永松陟先生との稽古だ。
初っぱな小手を打たれる。
この小手は分かっているのだが、未だに打たれる。
その後、二本ほど小手を打たれる。
同じような小手を大きく手元をあげて抜き面が入る。』

先生の小手は前から見事に打たれる。
ある先生が言った。
「彼は小手にくるからねえ!」
と言うことは、先生の小手は有名なのだ。
いつもは、先生のスッキリと伸びた面に意識が行っていたので、それほど小手には関心が無かった。

稽古の後、ズーっと頭に残っている。
先生の面まで見える様になったのに、何であんなに見事に小手を打たれるのだろう。
こう考えて二日間、この思いが頭の中をぐるぐる回る。
分かった!
先生の小手をかわした時は、小手抜き面の時だ!
そして、この面はしっかり入るのだ。
西村はこの小手を抜く意識は全くない。
先生の面を上から、竹刀を真上に引き上げ、先生の面を斬り落そうと意識したときのみ小手を打たれず面が入っている。
この面は過去に10回位入っている。
先生その時は「参った!」といつも言われ、右手で自分の面を軽く叩かれシマッタとの表情をされる。

西村は普段の稽古で、小手抜き面をすることはほとんど無い。
この小手抜き面は結果として、小手を抜いたのだ。
そういうことは、西村は先生の攻めは入りの体の動きから、てっきり面だと思っていると言う事だ。
先生の攻めを読み間違えていることになる。
先生の面の攻めが最近読めるのに、この小手に来たときには面だと錯覚しているのだ。
先生の小手の上手さはここに秘訣がありそうだ。
これは良い課題を頂いた。
早速これを解明して見よう。
京都大会の見事な立ちあいのビデオがあるので検証してみよう。
先生のビデオは昔かなり撮影したことがあるので楽しみだ。
少し分かったら、港区の剣道稽古に行って、先生と稽古をしてみよう。

余談だが
ある高齢者人が七段に受かった。
とても強さでは七段に受かるような力は無かった。
そして、いくら稽古をしても七段に受かるとは到底思えなかった。
永松陟先生がJR東海の師範をされていたとき、東京駅丸ノ内側北口の五階の道場へ彼が来るようになった。
彼は永松先生の右足の滑り出しと、打つ機会を徹底的に真似をした。
最初はぎこちなく、ロボットの様な面打ちだった。
右足がかなり前に出ていても、打つ機会が無く、やっと打てたら腰が残ってしまっていた、ヘッピリ腰の面だった。
それだけ、右足を宙に浮かしながらゆっくり体を出し、我慢強く機会を待っていたと言う事だ。
この我慢が人一倍出きるようになり、左足の後筋の使い方が堂に入ってきた。
そうすると、七段に見事に受かったのだ。
『師匠の言う、一瞬の我慢比べだなあ!』が身に付いたのだ。
彼はこの道場で会う前からよく知っていて、指導したことがあるので、西村にはそれは通用しないが、他の先輩七段に通用するになってしまた。
西村の指導が行き届かない分、自分で見事な手本を発見しものにしてしまった。
さて、この右足の攻めは入りと我慢の強さに、時には永松先生がこの面に打たれることがあるのだ。
その時は先生は「参った!」と言い、右拳で軽く頭を叩かれる。
(ウッカリやってしまった時のジェスチャーだ)
彼は、ここで面が入らないとき、さらにもう一本、縁を斬らずに打ち込むのだ。
これが良く入るのだ。
西村も自分の残心の無さを、彼に打たれて教えてもらったものだ。
『いくら稽古をしても七段に受かるとは到底思えなかった。』
西村がそう思ったのは間違いで、名人の技を盗めば人は突如として化けるのだ。
彼は右足攻め、左足腰の押し出し、一瞬まで我慢する、この妙技を会得したのだ。
こんなに上手く話しはざらには無い。
彼は少人数で直接指導を受け、さらに見事な手本を見てこの妙技を手に入れ七段に受かった。
剣道はただ稽古をすれば良いと云うものではないと思った。
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面にくるのが見える!
雨宮 弘 [Mail]
2004年1月17日(土)
全剣連合同稽古会で八段の先生にならんでいて、見取り稽古をさせていただいています。
八段の先生が右足をスーーッと出すと、それにあわせて下の者が打たれに前に出ます。
いつか、西村先生と青木君がそうでした。

元立ちが攻める、相手は打たれまい、先に打とうとしてうちに出るが、打たれてしまう。
見ていると、八段の先生は攻めて、相手を動かし、起こりを打っている。

蹲踞から立ち上がり、左足、左腰を意識し、気合を入れて、剣先を相手の剣先に触れながら前に5センチでようとするところを、スーーと西村先生に間合いに入られてしまいます。
また、十分相手の間合いに入れず、遠い間合いから打ち出すので、竹刀の振りが大きくなり、面に行くのが見られてしまうようです。
西村先生に稽古を頂くときには、先をとられると打たれてしまうという気持ちから、先生のわずかな動きにも気持ちがうっと一瞬引いてから打ちに出ています。それが肩の動き、胸の動きにあらわれているようです。

今回、西村先生から面に来るのが見えるといわれました。
1、遠間から打ち出すから動作が大きいのか、腰の使い方が悪いから上半身の動作が大きくなるのか、
2、先をとられて、攻められると棒立ちになってしまう。
  こちらの仕掛け技ばかりで、相手が打ってくると反応することができない。
この辺が今年の課題だと思います。
ご指導ありがとうございました。
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生死を懸けた男の意地!
西村雅興 [HomePage] [Mail]
2004年1月18日(日)
剣道そのものは完成しています。
足腰は十分です。
ただ攻めは入らずに、
打ちに入っているから、
肩が出て手元が少し前にでて竹刀が少し上がります。
こうなると打ってしまうしかない。
お願いしますが、見え見えなのです。
そうなると、相手にあしらわれます。

『俺が前に出ていく。
さあ!
打ってみろ!
どうするか!』
この気分を研究しましょう。
勝てる相手に気分で引きだしましょう。

雨宮さんの剣道は形・動きは教科書や見本ぐらい良いです。
後は肚、打って見ろ!の気分だけです。

西村は範士八段と稽古をしても、気位で負けなければ相手はただの年より。
そう思って攻め合います。
自分の位を落して、打って出ると手玉に取られます。

七段の審査の合格者には良い悪いは別にして、男の意地を感じさせるものがあります。
教わると思う気持も大切ですが、
「西村先生!今日はいつもの様には行きませんよ。
一本頂きます。」
の様な意地を見せれば、攻めも打ちも迫力が出ます。
雨ちゃんはそこが少し変われば、七段何て軽く受かると思いますよ。
要は『男の意地』を少し出すだけです。
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