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- 攻めの決定的ヒント - 西村雅興 [2006年1月22日(日)]
Re:攻めの決定的ヒント - 瀬谷の三郎 [2006年1月23日(月)]
本のゲットお目出度うございます! - 西村雅興 [2006年1月24日(火)]
Re:本のゲットお目出度うございます! - 瀬谷の三郎 [2006年1月25日(水)]



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攻めの決定的ヒント
西村雅興 [HomePage] [Mail]
2006年1月22日(日)
攻めの決定的ヒント

事理相忘から
『打つな下がるなとどまるな行くも帰るも知るも知らぬも』と云う歌がある。
打っていく機会を十分に作って出て行かなければ行けません。
作ってじゃ遅い。
そこで、私のやっていること。

1-足を出しながら打っていく。
剣道形からヒントを得た。
剣道形では右足を出しながら打って行くわけです。

2-膝が指の先にかかったらその重心を抜かないと打てない。
重心がどこまでかかたら足が抜けなくなるか。
親指の付け根。
そこまで重心が抜けるまでには打てます。
ですから、膝を自分の親指の付け根までゆっくりと出していく時間に相手の人は動いたところを察知し、打ってくる。
そのところを動いた状態で打つ方が早い。
そしたら打てる。

3-頭をずーっと出していく。
そうすると身は懸かりになったらダメだといいましたけれども足との関係がありますけども、自分の重心
を爪先にかからないようにして頭を出します。
あんまり早く出すとダメなんですけどゆっくり。
相手は動いたのを察知して打ってきますからそこを打つ。

4-右足を出したら、右足に力を入れます。
さっき言った指の先に力が入ります。
右足を出しても右足に重心を移動させません。
しかし、相手は動いたと思って打って出てくる起こりを右足に重心がかかっていませんから抜いて打つことが出来る。

どうですか!
西村がいままでいっぱい書いてきた内容と同じです。
天下の剣士、岡憲次郎先生の言葉を書き写しました。
先生が『攻めは構えの中にあり。』と一言で言われると、禅問答のようになりますが、この様な説明があると、あるレベルの高段者には十分理解が出来ると思います。
岡先生は元々教育者なのだ。
難しい事を平易な分かりやす表現で説明してくれる。
原田源次先生も同じく、教育者なのだ。
やはり説明がわかりやすい。
賀来先生はたたき上げのプロの剣道家だ。
先生の禅的言葉を理解するには、鋭い洞察力と感性と理解力が必要だ。
しかし、自力でその言葉を理解すると身に付くものも大きい。
『百錬自得』の世界に近い。
西村はどちらかと言うと、十分な説明と科学的らしく頭が理解しやすい形で説明するタイプだ。
比較的、頭の良い人には課題と説明の両方を提供しているつもりだ。
チョット親切過ぎるかな・・・と反省もしているが。



剣道家は言葉が短く表現しますので、聞く方からすれば理解が難しい。
前にも書いた岡先生と西村の攻めの話も後説明してくれると良くわかる。
岡先生に『攻めは構えの中にあり。』と言われた時は、西村にはこの攻め入る動き間での意味を聞いていませんから、チョット返事に困った。
逆に、西村が言った『攻めはイメージだと思います。』と言った、潜在意識をも動員し、自分の身体を無意識下でコントロールし、相手には意識波動で気を送り相手の意識と身体に影響を与える話と実演ををすれば分かってもらえたと思う。

西村の意識波動を受ける感性を原田源次先生、賀来先生、佐藤博伸先生、永松陟先生に実際に試してみた。
皆様、ずば抜けた感性の持ち主でした。
多くの剣士に実際やってみました。
この感性の高い人は七段になりやすい。
これが鈍い人はやっとこ六段で七段へは、相当年を取るまで頑張らないと難しい。
要は相手を察知するアンテナの感度が高いことが素質として大切なのだ。

ある精神世界のリーダーである三国さんと会った時、彼女が言った。
「先生から悲しみの波動が出ている。」
娘が風を引いていて、自宅に残して来たからだ。
彼女が西村の表情筋の無さ、背中が丸まっている(精神状態から来る身体の反応)から判断したのかそれは分からないが、彼女にはそれがピーンと分かるのだ。
「実は心配の波動」だったと思うが。
中小企業の経営者は感性が高い。
一歩判断を間違うと担保になっている自宅から根こそぎ銀行に持っていかれるからだ。
社会の中で、日々真剣勝負の世界で生きている剣士の皆様は、剣道の稽古においてもこの感性を発揮したいものだ。


西村は右足を2/3ぐらい出してから竹刀を動かす方法を教えている。
しかし、警視庁の稽古では右足はそのままで竹刀を振りかぶり、竹刀を下ろすときに右足を出す方法を教えている。
これが伝統的な指導方法なのだと書いてあった。
剣道の硬い人はこの様に面を打つ人が多い。
振りかぶってから右足と竹刀を同時に前に出すたタイプだ。
おそらく警視庁の基本の指導も最初の段階の指導で、その後は過酷な打ち込み稽古で、右足が先行してから竹刀が動くを身に付けさせるのであろうと推察する。
気剣体一致のない人は、三挙動の基本的面打ちのままで終わっている。
相手と対峙したときこの方法では全く役に立たないのに。
・・・岡憲次郎先生のこの『右足から攻めは入りながら面を打つ。』をもう一度よく理解いて欲しい。
解決方法は親記事から『面打ち補正法』を参考にしてほしい。
さて、この様に教えることは出来ますが、何度も練習をして、十分に勝てる相手に実践をして磨いて下さい。
レスをつける


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Re:攻めの決定的ヒント
瀬谷の三郎 [Mail]
2006年1月23日(月)
昨年野間道場に大阪から田伐先生がいらしていた時、ご挨拶に伺い「最近、書き込みをしていないけど、そのうちにまた書き込みを始めます。そしたらまたどこかで稽古お願いしますね。」と西村先生に言って頂きました、神奈川の若造剣士で御座います。先日岡先生の本の書き込みを拝見させて頂き、すぐに販売店に電話しましたら、わずか半日で最後の一冊をかろうじて私がゲット出来ました。幸運でした。(すごい反響で、店でも驚いておりました)本を拝読させて頂き、驚きました。西村先生が以前から書き込まれている「足から攻め入る」だけでなく、31ページの「頭をずーと出していく」これも西村先生が書かれていた「相手に面を差し出す」と同じ意味合いと解釈させて頂き、再び驚いてしまいました。非常に勉強になる貴重な本をご紹介いただき有難う御座いました。今後の修行としては膝を親指付け根まで重心移動し、そこでも相手が動じないときには、そのまま右足を抜きながら前に少し出して見せ、それでも動じない時は31ページにある左足を継いで溜めてみる、もしくは左を継がずにそのまま打ち込む。を吸収出来る様にと考えております。またお会いできる機会ありましたら、必ずお願いに伺わせて頂きますので、ご指導宜しくお願い申し上げます。突然の書き込みによるご無礼お許し下さい。失礼致します。
レスをつける


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本のゲットお目出度うございます!
西村雅興 [HomePage] [Mail]
2006年1月24日(火)
岡先生の本のゲットお目出度うございます!

今回の本は肩を張らずに、後輩に分かり易く講演をされた岡先生の人柄が出ています。
さすが、教育者です。
西村も岡先生に「攻めは構えだ!」と一言で言われても、その奥の深さと広がりは推測できませんでした。
このような形の説明は本当にありがたい表現です。

先人の達人・名人や武道研究者の話は皆同じです。
表現方法が異なるので悩むところです。
最近の剣道雑誌はこの当たりが詳しく書いてあるので良い傾向かと思います。
西村の提案は『下手の横好きから、好きこそ物の上手なれ!』への道筋を提示することです。

一つ
『百錬自得』も良いけれど、、多くの情報を得、研究・工夫をし、    持てる頭脳を働かせ進歩するのも上達の近道だ。
二つ
剣術的武術の中に身体の叡知が隠されている。
命を賭けた相手との関係性の秘術が隠されている。
三つ
命を懸けた修業・試合の結果行き着くところは自分自身に行き着く。
四つ
剣術が剣道へと変わり、人生の羅針盤となったとき、自分の未来を開く大きな糧となる。
五つ
剣道の奥にあるあらゆる要素を、パズルを解くがごとく楽しみがある。
これは身体と頭脳を使って紐解くゲームなのだ。

皆様も多くの情報を手に入れられ、このゲームを楽しんで下さい。
一つ何かが閃くと、それが自分の剣道の変化になってくるから面白い!
身体の変化になってくるから面白い。
人生の人間関係の変化になるから面白い。

前に坂道(傾斜)を使った訓練法・・・等は誰も気がつかなかった素晴らしい体感的訓練法だと思います。
このような研究・工夫が素晴らし方法の発見(発明)は彼の周りの人の剣道の上達を(教えるに一番難しいところ)画期的に進めると思います。

剣道は竹刀を持つだけが剣道ではない。
多くの方向から剣道をすることが出来る。

改めての提案
陰流→新陰流→柳生新陰流
この変遷を西村の書き込みを通じて再認識してください。
何か大きな物が手に入ると思います。
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Re:本のゲットお目出度うございます!
瀬谷の三郎 [Mail]
2006年1月25日(水)
(本のゲットお目出度うございます!)

有難う御座います!先生の仰る通りまたこの本と先生の書き込みで何か大きな物が手に入るような気がしております。私が6段に合格できず、苦しんでいた時、「剣窓」に掲載されている審査員の講評に目が行き、「私が審査する時、受験者が攻め足を使ってから打ちに出ているかを必ず見ています」とありましたが、私には良く理解できていませんでした。後日偶然西村先生のサイトにたどり着き、月影を拝見して目から鱗が落ちました。(これだったのか!)次回の名古屋審査では右足と小胸を出して、相手に面を差し出したとたんに面が来ました。来るのが解っている為、非常に早く切れのある返し胴に斬って取り、その後の立会いも同様に勝ってから打ちに出れました。お蔭様で昇段だけでなく、私の剣道観も変わり、理論の重要性も教えて頂けました。又今回も私の心の引き出しにこれらを入れさせて頂きます。有難う御座いました。 合掌。
レスをつける



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