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- こりゃ!無理だ! - 西村雅興 [2004年2月20日(金)]



こりゃ!無理だ!
西村雅興 [HomePage] [Mail]
2004年2月20日(金)
噛み合わせの治療の予約の患者様。
前日にFAXが来た。
色々と書いてあった。
自分の状況を説明。
こうして欲しい、ああして欲しい!
治療手順までしっかり書いてあり、図も詳細に描いてあった。
あっちこっちでかなり苦労をされたらしい。
しかし、送ってきた内容を読んで、西村は気が重くなった。
『先生!
私ってこんな人よ!
それでも見るつもり!
大変よ!
サアーどうする!』
このように前もって情報を頂いたと思った。
過去に何度も嫌な想いをさせられた。

その場で電話をした。
「歯についてかなり色々お考えの方と思います。
このFAXを見たら、恐れ多くて見れないと思いました。
それで、遠慮をしたいと思ってお電話をいたしました。」
先方の電話
「ああ!そうですか!分かりました!ガガチャン!」

あちらこちらの先生を泣かせている。
胃潰瘍にまで追い込んでいる。
人生の不満を歯にぶつけている。
そして、歯科医が受け皿になって倒れていく。
そうすると転医をする。
これを心理療法では俗称『道場荒らし』と言う。
親切な歯医者がこれに引っ掛かる。
胃潰瘍、十二指潰瘍に引き込まれる。
典型的なタイプだ。
根本は夫婦の人間関係の不満の表現なのだ!

そういえば、こんな手紙が来たことがある。
自分の噛合せの辛い症状を便せん四五枚に書いてあった。
最後の一枚を読んで、驚いた。
先生、沖縄まで治療の道具を持ってきて、私を治して下さい。
こんな人も世の中にはいるのだ!



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