先週、一人の御婦人の治療が終了した。 なかなかの美人です。
「今日で終了なんて寂しいわ。 来週も来てしまうかもしれない。 そうそう! 先生!私ね、友達から言われるの『美容整形をした?』てね。 歯医者さんが顔を変えてくれたと言っても信じないのよ。 従業員は半年間でゆっくり変化をしたから、『お元気になりましたね』と言うのだけれど。 久しぶりに会う人は驚くのよ。 入れ歯と健康だけではなく若々しくしてくださって有り難うございます。 それだけではなく、精神的な生き方まで教わりました。 人生が楽になり、肩から力が抜けました。 本当に有り難うございます。」
この方は従業員200人を抱える病院の院長夫人です。 経理とレセプトその他事務的な事は一切指揮をとっている方です。 完璧主義者で大学も首席で卒業された方らしい。 息子様も医者になり、娘様はコロンビア大学の卒業。 何事もパーフェクトでないと気が済まない。 お医者様のご主人が仕事に集中できる様に、ご主人が嫌がる話は一切しないとの事です。
入れ歯の治療は順調に進んだ。 無くなった骨の状態からすれば難症例なのだが以外にスンナリ進んだ。 明るい前向きの正確が幸いしたのだ。 では?どうしてここまで骨が無くなったのか ・・・完璧主義者の性格が自分をいじめている。 私も彼女も凄く上手くいく事を喜んでいた。
終了間際・・・どうも痛みがでるようになった。 介護の疲れなのだ! ご主人の身内でもなく自分の身内でもない・・・どういう関係の人の介護なのだろう? 完璧な介護を目指すと疲れは数倍のものになる。 ・人を助けて自分を痛める事のないように話をする。 ・西村が身体全体をほぐす。 ・お口のロルフィングの指導をする。 ・ご主人に軽い睡眠誘導剤の処方をしていただくように勧める。 ・西村の人生の変化と気づきをお話する。 これらが効を奏し、終了の日を迎えた。
これが『デンタル・ヒーリング とミッシング・フェイスの修復』 一人の人生を楽しい方向へのレールに乗って頂く。 歯科医冥利に尽きる仕事でした。
近々『ミッスング・フェイス:失われし顔』の本が出版されます。
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