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- [1970年1月1日(木)]
- 歯の治療 高い!安い!命の値段を忘れている! - 西村雅興 [2007年12月29日(土)]
インプラントを例にとると。 - 西村雅興 [2008年1月1日(火)]



インプラントを例にとると。
西村雅興
2008年1月1日(火)
【西村歯科医院インプラント治療の流れ】
1-患者様のインプラントへの希望を聞きます。
 患者様へインプラントの情報を十分にお伝えします。
 (インプラントの利点・欠点・金額・維持の方法その他・・・)
2-患者様の既往歴、処方されているお薬、問題点の詳細に聞く。
3-全体のパノラレントゲン写真
4-相当部位のレントゲン断層写真
5-全額の印象をとり模型を起す
この時点での・・・大体の治療計画と治療費をお話します。
だいたい納得されるとCT撮影に行ってもらいます。
6-CT撮影
7-シンプラント用への解析変更依頼
8-CTの結果を3次元立体映像システムによって解析と説明をする。
 これが確定診断となります
9-患者様と歯科医がお互いに十分納得した場合は治療計画書を渡し、次回 の手術の予約をする。(この時に咬合修正で顎の調和を図る処置をする)
10-手術当日は約半日の時間を空けて、ゆったりと時間を取る。
  精神安定剤術前投与、低周波針麻酔、・・・等の補助的療法の活用
11-翌日の消毒に来院してもらう。
 最近は条件が十分な場合は粘膜を切って開かない処置
 【痛みも腫れも全く無く、患者様が不思議がる様な術後の状態】
12-約1週間後抜糸
13-約2週間後の消毒とインプラント周囲の管理の方法を指導
14-1ヶ月後の予後審査とインプラント周囲の清掃の指導と点検
15-2〜3ヶ月後の点検・レントゲン審査
  ・・状態により次回印象の準備の為にトレー用の印象
16-印象と噛み合わせを取る
17-仮歯を入れる・・・最終の物を入れる前に顎と噛み合わせとを調べる
18-仮歯にて咬合・体調変化等をチェックする・問題が無ければ咬合採得
19-上部補綴物(冠)のセット・・・衛生管理指導
20-咬合チェック
21-咬合チェック・・・・問題なければ終了【衛生指導の徹底を図る】
22-6ヶ月後の点検
さて、インプラントを植えることは条件に左右されます。
西村はインプラント屋さんではありません。
あくまで咬合の健全化の為にブリッジ・義歯よりも良いと判断した場合に致します。
時には無理なだなあ!入歯の方が良いと思う事もあります。
この判断は患者様のことを考えて、西村の技量等を考えて真摯に判断を致します。
それでも、尚希望される場合は【お断り】いたして降ります。

ある先生は
1-患者様の審査・計画書渡し(パノラマ審査のみ)
2-抜歯と同時植立(西村は不確定な予測を避ける為、骨が出来るのを待つ)3-翌日消毒
4-4ヶ月後印象
5-上部構造セット・・・終了

CT検査などしなくて十分、抜歯と同時の方が早くて良い。
後は4ヶ月間待つだけで冠を被せて終了・・・が信念

西村は
先ずは十分な術前審査、出来るだけの審査をし、十分な確信をもって処置に臨む
次に、患者様の要求に屈せず、あくまで自分が良いと思った時にのみする。
そして、手術には最小限の外科処置で済ませるように工夫をし、術前後の対応を独自な方法、術前投与、低周波針麻酔療法等で患者様の肉体的、精神的苦痛を最小限にする。
さらには、仮歯を入れ身体に新たなる咬合力が加わる合図を骨・顎関節と筋肉に予備的情報を与えて、最終物への肉体的反応をスムーズにする。
この間に咬合補正等を行い、インプラントを入れたことが身体に良い影響になるように調整を図る。
入れた後も身体の反応を十分に観察し、予後の安定と安全の為の調整をする。

さて、西村はもしも自分自身・家族が患者だとしたら、どのような手順・方法・手間をかけて欲しいかが、西村のインプラント処置への対応です。
仕事としては効率が優先するがインプラントはそうはいかない。

インプラントも世の相場がありますが・・・
その相場の金額への手間を3倍かかかれば費用は3倍です。
そうは言えないから3倍手間をかけて1,5倍に圧縮している。
経営的には辛い状況になります。
あなたはどちらをお望みですか。

時々ある所では〜〜だった、あちらの方が安いから先生所でもそうして欲しい・・・・。
どうぞ、あなたがお安いと思う方へ行ってください・・・で、終わります。
高い安いは自分の命と価値観の問題です。
それも患者様自信の主観的観念に基づいています。
その人の過去の人生が基準で、西村の技術・能力とは無関係に決められる基準ですから、西村的には対応が出来ません。
手抜きで安くやれと言われても、西村の歯科医としての生き方に反します。
電話で先に金額を聞かれる患者様がいますが、状況も判らないで返答のしようが無いのが現実です。
行って、金を出せば歯科医はやるものと決めつけていますが、やるかやらないかは西村の感性で決めさせて頂いています。

ある患者様が感じる
A歯科医院で入れた冠の10万円は値打ちがあった・・と思う。
B歯科医院で入れた冠の10万円は高いと思った・・と思う。
感じる人は一人です。
冠を被せた歯科医は2人です。
何をもってこの感じが異なったのでしょうか。
西村が一度治療をした方は、同じ西村歯科医院の先生でも院長以外が手をつけるのを嫌がります。
しかし、時には評判の良い先生がいて、その先生が丁寧だと言う人がいます。
しかし、院長的には患者様に親切にしすぎて、赤字を院長に押し付ける、困った先生だと思っている事が多い。
この赤字になるほどの丁寧さは患者様自信が感じていることなのだ。
この先生は患者様に親切で、院長に不親切なのだ、
赤字になる経営になれば倒産だ。
でも、出来るだけ丁寧にしっかりとした治療をしたい。
そこで折り合いがついた金額が当院の治療費なのだ。
冠を1本被せた場合
【この折り合い点が1本100万円の治療費の先生もいるのだ】
【院長が治療した場合は20万円、代診の場合は10万円という医院もある】
医療は経済なのだ。
しかし、この経済の需要、供給曲線の出会い点は、愛と命の狭間で苦悩する。
それは患者様にとっても、歯科医にとっても言える。

何でもそうだが
・・・高ければ高いだけのことがある。
・・・安ければ安いだけのことがある。
その選択は患者様自信に懸かっている。

当院は治療費はこうです・・といって明示されている歯科医院が多い。
しかし、実際はその通りになるかどうかは判らない。
状況により数倍手間が変化するものなのだ。
一応の目安と考えた方がよいだろう。



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