寝たきりからの回復
宮○聖○72歳才 女性
初診:平成15年10月
初診時担当した先生がインプラント指向の先生で、患者さんも予算が十分だせるということで、欠損部位はインプラントで修復し、さらに全額を修復する計画になった、
担当医の計画 インプラントの数も多く、総額485万円の計画だった。 前受け金300万円を頂き彼は治療を始めた。 院長の私は、患者様が上下に仮の歯を入れた後、来院されていない事に気がついた。 担当医はそんなことは知らぬ顔をしていた。 担当医に聞くと最近来られていませんと心配する風情もない。 高額の前受金を頂いた院長としては心穏やかではない。 自宅に電話をすると、お嫁様が出られて「母は腰が立たなくて寝たきりです。」と言われた。 西村は「二人で両肩を抱えてでもお連れ下さい。今の寝たキッリの状況を改善いたします。」と言った。 二人がかりで抱え上げて来られた。 西村が入ってた仮歯を全て外し、その場で西村が納得する仮歯に取り替えた。 お帰りになる時は診療台から一人で立ち上がり、「あら!立てるわ!歩けるわ!」と言われ待合室まで一人で歩かれた。 先ほどの一歩も歩けなかった人とは別人になった。 帰りも介助の必要がなく一人で歩いて帰られた。 こうなると代診の先生には任せておけず、院長の私が引き受ける様になった。 治療計画は西村流の義歯がらみの穏やかな計画で、インプラントへ固執しない上顎はオーバデンチャーの総義歯タイプ、下顎はインプラント一本植える下顎全体の修復とした。
回りが驚いたのは、『寝たっきりになった時前より、今の方が腰が伸びてしっかり歩いている。』だった。 私の電話一本で寝たきりの状態から回復への道を歩まれた。 その後治療も終了し元気になられた。
歯医者を選ぶも寿命のうち!!・・・・の典型だ。
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