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- 寝たきりからの回復 - 西村雅興 [2015年3月9日(月)]
11年目の再治療 - 西村雅興 [2015年3月9日(月)]



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寝たきりからの回復
西村雅興
2015年3月9日(月)
寝たきりからの回復

宮○聖○72歳才 女性

初診:平成15年10月

初診時担当した先生がインプラント指向の先生で、患者さんも予算が十分だせるということで、欠損部位はインプラントで修復し、さらに全額を修復する計画になった、 

担当医の計画
インプラントの数も多く、総額485万円の計画だった。
前受け金300万円を頂き彼は治療を始めた。
院長の私は、患者様が上下に仮の歯を入れた後、来院されていない事に気がついた。
担当医はそんなことは知らぬ顔をしていた。
担当医に聞くと最近来られていませんと心配する風情もない。
高額の前受金を頂いた院長としては心穏やかではない。
自宅に電話をすると、お嫁様が出られて「母は腰が立たなくて寝たきりです。」と言われた。
西村は「二人で両肩を抱えてでもお連れ下さい。今の寝たキッリの状況を改善いたします。」と言った。
二人がかりで抱え上げて来られた。
西村が入ってた仮歯を全て外し、その場で西村が納得する仮歯に取り替えた。
お帰りになる時は診療台から一人で立ち上がり、「あら!立てるわ!歩けるわ!」と言われ待合室まで一人で歩かれた。
先ほどの一歩も歩けなかった人とは別人になった。
帰りも介助の必要がなく一人で歩いて帰られた。
こうなると代診の先生には任せておけず、院長の私が引き受ける様になった。
治療計画は西村流の義歯がらみの穏やかな計画で、インプラントへ固執しない上顎はオーバデンチャーの総義歯タイプ、下顎はインプラント一本植える下顎全体の修復とした。

回りが驚いたのは、『寝たっきりになった時前より、今の方が腰が伸びてしっかり歩いている。』だった。
私の電話一本で寝たきりの状態から回復への道を歩まれた。
その後治療も終了し元気になられた。

歯医者を選ぶも寿命のうち!!・・・・の典型だ。
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11年目の再治療
西村雅興
2015年3月9日(月)
平成26年8月

宮○聖○83歳

前回の治療から11年が経った。
本人は一生懸命歯の掃除をされるが、年齢の関係、手入れ不足で、残存歯が歯周病になり、グラグラして来る。
オーバーデンチャーの支台の歯もカリエスと歯周病が起きている。
歯が動き痛みが出て来たので、抜本的にやり直すことにした。
上顎は保存不可能になった歯を1本抜くだけで、カリエス処置、歯周処置をして保存する事にした。
下顎は保存不可の歯のみ抜歯、それ以外は歯周処置をして保存することにした。
上顎と同じくオーバーデンチャー総義歯にすることにした。

大変だったのは歯肉の改善に2回位歯肉を切除し、歯周の健康歯肉に回復させる手間だった。
8月から始め3月まで約8ヶ月間かけてほぼ完璧に仕上げた。
笑い顔もとても84歳とは思えない程に回復した。
背筋ものび健康そのものの御夫人になられた。
これからな残った歯の掃除こそが大切だ。
治療経過と終了時の義歯、お口の中、笑顔の写真をプリントして渡した。
以下はその時に付けたメッセージです。

宮◎様 長い期間の治療、ご苦労様でした。
最初はどうなる事かとご心配だったと思います。
しっかりと治療が出来ました。
若々しい笑顔は84歳には思えません!
この治療は西村の最高の出来映えです。
良い仕事をさせて頂いて有り難うございました。
感謝です!
後は残った歯の回りを良く清掃し健康な歯肉を維持する事が
大切です。
この写真を時々見て、歯を掃除する励みにして下さい。
半年後の検診をお待ちしています。
             西村歯科医院 院長 西村雅興
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