座薬が必要無くなった。
娘さんが連れてこられた80才の御夫人。 見た目には73才位。 「娘が、先生は何でも治して下さるというから来ました。」 これはこれはどうしたものかと思いました。 話しを聞くと 「長い間、左足全体が痛くて、整形外科医に行ったが原因が良く分からず、年のせいだと言われた。 痛み止めの座薬を頂き、毎日これがないと痛くて生活が出来ない」との事だった。 座薬にするのは痛み止めの薬で胃腸障害を防ぐためだ。 ということは、これからズーッと使用する必要があるということだ。
パノラマ(口腔全体のレントゲン写真)を見ただけで、原因はありありだ。 早速噛合せを調整し、どうしても抜かなくては状況が好転しない歯を抜き、骨の手術をし、舌小体の手術もした。 翌日は痛みも全く無しで、座薬も必要なく生活できそうだと言っていた。 舌の先が少ししびれていると心配したが、直ぐ治るから気にしないでと言っておいた。 一週間後来院し抜糸をした。 この一週間座薬の必要がなかったと言った。 舌の感じも段々良くなったと言っていた。
今日は反対側の原因歯も抜歯だ。 同じく親知らずの抜歯と顎の骨の手術だ。 抜歯と手術が終わると顎の動きは最高に良くなった。 これで、足の痛み、首の凝り、肩凝りも全て消えてしまった。 後はハリとプラセンタのツボ注射で気の流れを整える。
さて、この方は次は何をするんですか、最終はどの様になるんですかとしきりに聞く。 西村が言った。 「あなたのそのせかせかした性格が、痛みを倍増させている。 歯の噛み合わせが悪くとも、ものごとにあくせくせず、のんびり生きている人は、あなたの症状の1/3位ですよ。」 彼女が言った。 「そうなんですよ!私はせっかちで、いつもせかせかしていると娘に言われるんですよ。 性分なんですよ。 どうしょうもないですよ!」 西村が言った。 「毎日がアッと云うまに過ぎるでしょう!」 彼女が言った。 「そうなんですよ!一日が早いですよ!」 西村が言った。 「おばあちゃん!後20年ぐらいしか生きないから、もっとゆっくり生きようよ!命が勿体ないよ!」 彼女が言う。 「とんでもない、あと20年なんて生きれませんよ。」 西村が言う 「80才でこんなに元気なら、100才表彰組だよ!」 彼女が言う 「そうですかね!」 西村が言った 「今から言う話しをゆっくり聞いてね。 昔、小学生の頃放課後の校庭で遊んでいたとき、いつまでたっても日が暮れなかったと思わない。 あれは大人の様に頭の中をせかせか、ぐるぐる忙しくさせないで、自然の時間の流れに身を置いていたからだよ。 あの頃が懐かしいね!」 彼女 「そうですね!時間がゆっくり動いていましたね!」 西村 「あなたの今の頭の回転は同じ痛みを3倍に強くしていますよ。 私に会ってから、良くなったじゃないですか。 後は、任せてしっかり治そうと思いませんか。 最後までのことを今聞きたがるけれど、気持は分かるが生き方を変えた方が治りも早いよ。 のんびりしましょうよ。」 彼女 「そうですね、そうします。」 半分ぐらいは分かった様だった。
また同じ患者様の報告をいたします。
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