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- 入れ歯は二人の結晶 - 西村雅興 [2004年6月17日(木)]



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入れ歯は二人の結晶
西村雅興 [HomePage] [Mail]
2004年6月17日(木)
西村先生 こんばんわ!
大変お世話になりました羽○でございます。
すっかりご無沙汰してしまいましたが 先生はじめスタップの皆様お変わりなく
ご活躍の事と存じます。  
先生のご本にめぐりあえた時「素晴らしい先生そして一刻も早くおめにかかりたい
!」と
気持ちが逸った事、又東京まではたして通いきれるかと思い悩んだ事、回をかさねる
毎に
いや、こんなはずではないと帰りの電車のなかで泣いたこと等・・懐かしく思えるの

”義歯”であるとことをすっかり忘れてしまうほど日々愉しく過せているからです。
すべて先生のおかげと感謝しております。本当にありがとうございました。
先生のやさしい笑顔を時々思いおこしております。
 3月の下旬には検診にお伺いしたいと考えております。
 その節は宜しくお願い申し上げます!
                          羽○百○子
                   
メール有り難うございました。
一年間掛けて治療をした成果は、結果的に素晴らしい物になりましたね。
貴女に本当に教わったことが有ります。
『本人の強烈な意識こそが、治療成果を上げる。』と云うことです。
貴女の場合は歯科医である西村がどんなに頑張っても、半分しか出来ませんでした。
残りの半分は、本人が本気で自分を治す意識を確信して動くことでした。
そのうちの25%は人生に対しての意識に変革、そして25%は本人が西村の指導に従ってほぐす努力をすることです。
誰にも同じ指導、同じエネルギーで接し命がけで対応するのですが、本人のするべき部分を放棄している人が多いのです。

さて、貴女の場合は本来は特に顔立ちが優れ、誰もが振り返る美貌の持ち主だったと思います。
その貴女が歯を無くすると同時に、家族関係にも大変な思いをし、やつれ果てた自分に絶望されていたと思います。
私の本を読み、昔の顔、昔の美貌、昔の生き生きした自分を取り戻そうと決心した時がスタートでした。
顎の関節が壊れてしまい、顎の骨が80才以上の人ぐらいにまで無くなった状態は、ある期間大変な人生を経てきたと感じました。

西村が物を作るのは簡単ですが、貴女が過去の生き方を変え無いと顎の状態が変化をしないこと、これが大問題でした。
幸い貴女は私の言葉に耳を傾け、『あなたは変われる』の本を良く読みそれを実践されました。
さらに、自分をほぐすことにも本気で取り組まれました。
ここまで、される方は少ないのです。
こうなると、西村も欲得抜きで必至で治療に取り組みました。

こうして出来上がった義歯は『二人の意識の結晶体』その物です。
治療が終わった後、西村は良い作品を作る機会を与えられたアーティストとして、病気を治すパートナーとして最高の医療の機会を与えられた歯科医として至福の感激を頂きました。

最初は本が仲立ちをし、歯科医と患者様との関係ですが、次第にパートナーシップを持ち、『命と人生を甦らせる一つの芸術作品』の共同製作者になりました。
その結果、患者様は支払った金額とは比較にならない『命と人生の価値』を手に入れられました。
西村は頂いた金額とは比べようの無い『歯科医としての満足感と幸せ』を手に入れました。

西村は誰にも同じ様にしていますが、今回の貴女は『まさしく貴女が自分を救った』と思います。
これほどまでに自分への愛を見せられたことは、西村自身ももっと見習うことがあると感じました。

これからどちらかの命の尽きるまで、その義歯は保ち続けましょう。
その意味で、西村もいつまでも貴女の義歯のケアーができるように、健康で長生きしたいと使命感に燃えています。

3月の検診で貴女の笑顔を見られることを楽しみにしています。

静岡から東京まで一年間かけて通いとおした貴女に万歳!!
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