生かすも殺すも歯科医しだい!!!
今日は二年ぶりにM患者様が来院された. 75歳位かと思う。 少し腫れたところが出来たので来院。 ピンピンしゃんしゃん、お元気そのものでお声も大きかった。 「お陰様で生き返って元気にしています。 周りも私の元気さに驚いています。」
話はさかのぼるが、 3年前、当院の代診が治療計画を立て、総額○00万円を超えるインプランを多用した計画だった。 前受金の○00万円が入金されていたのを院長は知っている。 最後の咬合調整は院長がやる予定をしていた。 しかし、さっぱりMさんの顔を見ないのだ。 おかしい??? そう言えば、上のインプラントを植える前に、前歯のみの仮歯を作っていたなあ。 これは電話をしないといけない! 電話をすると、首と肩が動かないので寝たきりとの返事だった。 これはまずい! 「二人がかりでも是非おつれください。 元気にしますから。」と電話で言った。
息子さんとお嫁さんに両脇を支えられて来院された。 代診の作った仮歯の咬合が合っていないのだ。 その場で西村が作り直すと、首の凝り、肩の凝りスーッと消えてしまった。 治療の後、スッと立ち上がり一人でスムーズに歩かれた。
「上顎は歯の根を残しながら、総入れ歯にして噛合せを十分に考えて作りましょう。」と言った。 それから約半年間、下顎はインプラントを入れて部分義歯をなくした。 しっかりとした下顎をベースに上顎の総義歯をしっかりと体の反応を見ながら作り上げた。 最初の4回ぐらいは家族が付添で車で来院していた。 その後は一人で来院されるようになった。
「ほぼ寝たっきりの私が、先生の魔法にかかるとこんなに元気になりました。 家族も周りの人も驚いています! 本当に有り難うございました。」
それから2年後の来院だ。 西村 「テレビで老人病院や、介護をされている人を見るでしょう。 なにか気がつきませんか?」 Mさん 「先生!老人病院にはまともな口元をした人がいませんね。 入れ歯が入っていなかったり、顔が大きく歪んでいたり、口元が皆さん崩れていますね!」 と言われました。 西村 「そうですよ!『歯は命!』と知らなかった人達の集団なんですよ。 人生50年の江戸時代ならそれでもなんとかなりましたが、80歳を越える時代になると60歳過ぎに脳梗塞や卒中で倒れ、生きる屍、死に損ないの惨めな20年間を送るのです。 人間の尊厳を失った10年以上の生き様は地獄ですよ! M さんは本当に良かったですね。 今でも思い出しますよ! あの時お電話をしたときの状況と自分の気持を。 自分の気持に従って素直に即座に電話をしたことを。 本当の良かったですね!」 M さん 「ご近所の皆様にも『歯の噛合せは大切なんですよ!』と言っています。」
守屋様のお母様の記事で書いたように、うっかり噛合せを高くしすぎたら血圧が上がってしまって、1週間起き上がれなかったことがあった。 電話で状況を聞き、 血圧が少し下がってきたときに来院してもらった。 咬合を変えれば即座に正常に戻った。 治療終了後の今は82〜120の正常値を維持している。
医者を選ぶも命のうち 生かすも殺すも歯科医の手のひらに乗っている。 しかし、ほとんどの患者様も歯科医もそのことに気がついていない!・・・・残念なことに。
『歯に愛を注げば、命の糧になる。』・・・・真実です。
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