長野県の横山凌雲でございます。
久しぶりに先生のHPを拝見致しましたら、「6月からは歯科医は西村一人になる。歯科医、西村、受け付け1人、衛生士3人。 いわゆる、最小単位の歯科医院経営になる。」とのこと。 いよいよ、そうなられたんですね。
私事ですが、私は今、常圓寺という寺に勤めています。 立場は、「住職を補佐する3人の僧侶の中の一人」というものです。 この寺は檀家数が多く、そのため葬儀・法事の数も大変多いのです。 だからといっていい加減にやるわけにはいきません。 ある程度のレベルを保ちたいという良心のある寺です。 結局どうなるかというと、ユニクロの服のように、そこそこの品質の法要を大量生産することになります。それぞれのお宅の事情に深く踏み込むことなく、掛ける時間も一定、品質も一定の法要を繰り返すのです。
感じるのは「虚しさ」という言葉だけでは言い表せないような感情です。 内側から「憤り」が上ってくるのを感じることもあります。
そんな生活を十年以上続けてきました。 いよいよ自分の中で限界を感じ、最近は様々な制約の中で、可能な限りオーダーメイドの法要を試みています。 今までにない喜びを感じます。
これからは一つの法要に十分な準備時間を掛けて、じっくりと施主家と向かい合えるようになりたいと思うのです。 端的に言うと、全力を注ぎたいのです。 薄利多売はしたくないのです。 ユニクロではなく、原材料から自作の手作りの仕事をしたい。 今の立場を考えると、すぐに切り替えることは難しいのですが、可能な範囲でそういう方向にシフトしていきたいと思っています。 そして、他の寺の住職になったときには思い通りのスタイルにしたいと思います。
私事を長々書きまして失礼致しました。 先生のご心境とはレベルが違いますが、新しい体制になられたと聞いて今の自分の心境と重ね合わせてしまいました。 いずれにしても、より先生のお力が発揮される環境になられたわけですから、患者の一人としてもありがたいことです。
さて、私の歯ですが、仮詰めの状態でしばらく様子を見ましょう、という話から既に一年半が経過してしまいました。 状態が変わらず、金属を被せていいものかの判断がつかず、もう少し変化があったらと判断を保留していましたら随分時が経過してしまいました。 さすがの仮詰めも耐久力の限界があるでしょうから、そろそろ治療にお伺いしたいと思います。 お一人になられて忙しさが倍増されたとは存じますが、またお時間をお裂き下さればありがたく存じます。
凌雲合掌
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