上の入れ歯が落ちて困る!何とかして欲しい! 80才の女性
ヨーロッパ旅行のツアーで入歯の愚痴をこぼしていたら、Oさん(88才)から 「良い先生が入るから行ってらっしゃい!」と勧められて来院。
今まで上手く行かなかったのはそれなりに理由がある。 上顎は左上の臼歯部が残っていて、部分床義歯が入っている。 下顎は右下の臼歯部から左の犬歯までは歯が残っている。 左下の第二大臼歯が根面盤の支台で残っている。 要は上下で左右比対称での歯の残り方が問題なのだ。 右で噛むと左が浮き上がり、義歯の吸着は無くなり落ちるのは必定なのだ。 口を開けただけで上の入れ歯が落ちるのだ。 長年これでノイローゼになるくらい苦しんでいた。 満足に物が咀嚼出来ない状態が続いたからだ。 紹介をされた時にすぐ来れば良かったのだが、大分間があいて来院された。 自分への【愛】に気づかれたて行動されたのだ。
問題は 歯牙の残り方が非対称である事。 左下の部分床の支えがしっかりしていない事。 長年の経過の結果、顎関節症を併発している事。------この治療が一番難しい!
これらの問題を解決すのはかなり難しい。 先ず、する事は 上顎の臼歯を入歯の下に支台として、上顎のオーバーデンチャーとする事である。 しかし、左下の噛む支えが弱いので、右にか見込み、上の総義歯が転覆して外れてしまう。 次に、する事は 下顎の左の第一小臼歯部位にインプラントを植え、しっかりとした支えを作る事だ。 骨の吸収が進み、骨幅が狭く斜めにしかインプラントをうえられない。 簡単ではなかったが、何とかインプラントも成功し左下のサポートが出来た。 更に、する事は 条件が整ったところで、更に上下の義歯を診断用義歯として使い、本格的に顎関節症を治す処置に入る。
ここからが西村の独断場なのだ。 西村の得意な咬合病治療、顎関節症治療に取りかかる。 この治療の難しいのは既に歪んだ身体を整えながら、上顎と下顎の力学的対合関係を補正し顎関節症を治す作業なのだ。 顎関節は簡単に治ってくれない。 咬合口径、噛み合わせの高さを(顔を自然な表情に戻す)調整し、後方へ落ち込んだ顎を前方に誘導し顎位の三次元的正常化をはかる。 気の遠くなる作業が続く。 この作業の期間に身体が真っ直ぐになっていく。 西村はプロだから良いが、患者様がこの治療に根気よく着いて来れるかの方が問題なのだ。 もちろん、費用、期間、回数・・・を患者様が覚悟をする必要がある。 この覚悟が会って、自分への【愛】があって、始めて西村が治療に参加出来るのだ。
多くの場合・・・・患者様にこの覚悟がない事が多い。 そんなに費用がかかるの! そんなに回数が懸かるの! そんなに回数が懸かるの! え!インプラントをするの!
自分なりの予測と違う事を聞くと・・・あきらめてしまう! 甘い予測であればその落差が大きい。 本当に困っていれば治療を依頼される。 医療・治療の成功は医療従事者の腕前もさることながら、患者本人の本気の覚悟に、自分への【愛の気づき】懸かっている。
良い入歯が欲しい! ・良い歯科医を探す努力をしたか? ・お金の覚悟をしたか? ・通院するする期間回数の覚悟をしたか? ・自分を【本当に愛している】か? 要するに本物の医療の条件は患者様側の自分を【愛する本気度】に懸かっている! この覚悟が有って、良い歯科医に巡り会う機会を得たかの偶然のチャンスが必要だ。
この患者様は全てが準備されて来院された。 それもヨーロッパ旅行中の入歯のぼやきに、Oさんがチャンスを与えたのだ! チャンスを得ても、それを活かすのはその人の生き様に懸かっている。
このように、入歯の不調は詰まる所、本人自身の生き様の結果と言えるのだ。 入歯の不調の原因をここに有りと気づく人は少ない。 形有るものは直すのは優しい! しかし、形の無い心を治すのは難しい! 心の準備が出来た人が西村に出会うと、素晴らしい生き返った老後が送れる。 彼らの願い「先生!長生きしてね!」「先生がいないと私困ってしまう!」なのだ。 その為に大型の歯科医院から、最小単位の歯科医に収束して多くの患者様のサポートをしている。 これが【西村の患者様への愛】なのだ。
患者様が自分への【愛に応えて治療】をする。 さらに西村が【愛を持ってサポート】をしている。
全ての底辺に存在するのは【愛】なのだ。 人生は愛の上に成り立っている。
人生は【愛の発見】の修行なのだ! 入歯の不調は【自分への愛の発見の修行のチャンスなのだ!】 多くの人はこれに気づく事なくスルーしてしまう。 残念なことだ。
来世で【愛】気づき頑張って下さい。
西村の人生は【愛の発見、気づきの人生だった!】
病気は自分を愛しているかと突きつけられる。 歯をしっかり治療するは自分自身への愛の証しなのだと気づいて欲しい。
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