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- 覚悟が出来た。 - 西村雅興 [2002年9月29日(日)]



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覚悟が出来た。
西村雅興 [HomePage] [Mail]
2002年9月29日(日)
覚悟が出きる!

今日はの稽古で人は一瞬に変わる!をさせた。
Aさんは遠い所から土曜稽古に来られる。
次の段の合格を目指し、手に入れたい物が有るからだ。
回り稽古の後30分自由稽古がある。
そのときに、気を引き締めて懸かってくる。
彼が西村の稽古を見ているときは、見本的な面を打って見せる。
彼はそれを何とか物にしたいと思っている。

彼は打つ前に一瞬躊躇が有る。
彼は面に当てたいと思っている。
彼は打たれたが無しに打っている。

西村が
「俺が胸突きをする。
それを胴で打ち破って面を打て。
そうでないと、後ろに素っ飛ぶよ!」

西村が竹刀をやや低めに構え、胸板を目がけて体を入れて突きに行く。
彼は面に跳ぶ、まだ躊躇がある。
西村に胸板をドーンと突かれる。
相当な衝撃だ。
今度は人相が変わった。
西村が突くのが本気だと知った。
彼は覚悟を決めた。
西村の胸突きを物ともせずに、捨てきって面に来た。
その突進の素晴らしさ、竹刀を動かすタイミングの良さ、
竹刀に十分体の力が乗っている。
この場合西村は胸突きをしない。
相手の打ちを見事に面布団で受ける。
そして、彼は見事な面を打ちきった。
彼の初めての、覚悟を決め・捨てきった面だ。
今回は西村が面打ちのチャンスを作った。
今度は何のとか自分でこれを打つ番だ。
彼が切実に欲しかった物を一回実現した。
これを何度も繰り返し稽古をし、自分の物にすることだ。
この覚悟が永遠に出来なくて、しない当てゲームに何十年も終始している人が多い。
このような剣道には凄みが無い。
枯れた剣道に入る前に、凄みの有る剣道をしておきたい。

さて、この『覚悟』が出きると、相手と自分の間に『気』がぶつかっていることを理解できる様になる。
これが出来て、初めて『攻め』が何かが理解し始める。
彼はやっと本格的な剣道の入り口に立った。
レスをつける



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