網代先生との稽古
先生が攻めて打とうとするが西村は動かない。 先生が無理に打とうとすると、西村の胸突きで止まる。 先生が西村を攻めあぐねる。 こんな事をしていたら、攻め合いのお見合いになってしまう。 小手から面に打って出た。 先生の面はそこに無く、胴を取られて終了。 このレベルの先生にも西村は気位を落とさないから打たれない。 気位を落として打って出ると、案の定捌かれた。 西村がいつまでも突っ張っていると、いつまでもお見合いで終わってしまう。 打って出て入る様な相手ではない。 剣道は打って出た方が負けなのだから。 終わらせるには不本意ながら打って出て、取られて終了となる。
稽古の後、挨拶をすると先生が言った。 「堂々とした立派な構えです。」 先生は西村の姿勢や構えの事を褒めたたのだろうか。 先生が攻めても動じない心の構えを褒めてくれたのだと思う。 形として構えが良かっても、攻められてうろたえればどうしょうもないことだ。 構えの後ろ、中にある動じない心を褒めてくれたのだ。
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