田伐さん提供京都大会から-1
これから書くことは、人と勝負をしない西村の意見です。 剣道から人が見える! ・・・部分を書きます。
世間的評価・・・有名選手、高名な八段 , 強いと言うことと剣道が立派とはかなりの差がある。
西村的評論家的立場・・・ 西村からみると本当に興味が湧かない立ち会いが多かった。 それは。竹刀の後ろに身を隠し、竹刀で相手を探り打つチャンスを窺っていて、ほとんどが竹刀が先行して、腰が残っている・・・ 竹刀当て競技に過ぎなかった。
西村塾の皆様にお役に立てばと思い書きます。
教士・八段:中島先生
中島先生は岩崎先生が八段審査二次で当たったお相手です。 岩崎先生から、未だ昼寝から頭が目覚めていないとき、大きな面を打たれたと聞きました。 西村もそのつもりで松風館道場で稽古を頂きました。
岩立先生談 中島先生は熱心に通ってきていた。あるとき彼は面打ちはこれだと判った様だった。 それから見違えるような大きな面を打つようになった。 そして、八段に受かった。
西村 松風館道場で稽古を頂いた。 大きな大砲の様な面に跳んでくる。 西村はこのような面には動じないので、諸手つきが二本はいり、簡単に胴を返した。 しかし、面の打ち気の時にこの面が来ると、おそらく乗られ大きな面を打たれると思う。 ともかく上から覆い被して来るような、腰全体で面を打ってくる。
先ず、左手の拳の位置が低い(左手はタラリと肩から落ちている)・・これから竹刀で先行した当て方を放棄している。 これは原田流でもあり、西村の目指す構えである。 攻めと、間合いと捨て所の剣風が伺える。 面打ちの流れ。 最初に前進への足の予備動作をする。・・・当人は気がついていないのではと思うが。 スッと体を右足の方へ入れて体の攻めをする。 自然に左足がそれにつれて、右足の近くに寄る。 相手はこの体の攻めに反応し、負けじと面を打つ用意を無意識にする。 この反応を感じたとき、腰を相手の胴から胸に叩きつけるようにやや上方へ押し出す。 この時、やや遅れて体の動きの延長線上で左拳が始動する。 腰の動きからの連動で左手が動き、これに体の前進のエネルギーを乗せる。 会場が「オオ!」とどよめいた。 見事に豪快な面が決まった。 しかし、相手の反応がない前に打つと、見事に胴に返される。 攻めどころと、捨て所を間違えば墓穴を掘る。 教科書的な場面があるのでよくよく、スローで検証をしてください。 先ずは教科書として参考にしてください。 (腰はやや上方へ押し出す、真っすぐ、重心の滑落と三種類あります)
さて、ここで書きたかったこと。 ・左手の納まり位置。 ・グッと体全体の押し出しの攻めで、相手の反応を誘う・ ・体の攻めに反応があった瞬間、無意識が体を押し出していること。 ・最後の瞬間まで左拳の始動を我慢する。 ・後はほっておいても手は勝手に動く。 ・あくまで相手の関係性で成り立つ。
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