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- 居ない所を打たされている! - 西村雅興 [2015年1月5日(月)]
2015京都大会 - 青木大輔 [2015年4月13日(月)]
Re:2015京都大会 - 西村雅興 [2015年4月15日(水)]
青木君へ - 西村雅興 [2015年4月16日(木)]
Re:青木君へ - 青木大輔 [2015年5月17日(日)]
感想 - 西村雅興 [2015年5月19日(火)]
Re:感想 - 青木大輔 [2015年5月19日(火)]
感想追加 - 西村雅興 [2015年5月20日(水)]
気をつける事 - 西村雅興 [2015年6月3日(水)]
Re[2]:青木君へ - 岡田 [2015年5月20日(水)]
Re[2]:2015京都大会 - 岡田 [2015年4月18日(土)]



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居ない所を打たされている!
西村雅興
2015年1月5日(月)
大きなヒント  
【居ない所を打たされている!】

賀来先生が西村に言った。
「俺はな!西村!ある時気がついた。
 『居ない所を先生に打たされていたことに!』
 ショックだったよ!」

これを説明してみましょう

◎小手を打つと空振りをして面を打たれて負けてしまった。
◎いい面が入ったと思ったら深すぎて旗が上がらなかった。
 自分で上手く行ったと喜んで打った時ほどこのような事が起きる。
 上手く行ったと思った時は相手と十分に合気になり、先を取ったと確信した時で ある。
 それなのに、不思議な事に上手く入らない・・・・・・?
 どうです、このような事がよく起きるでしょう。

 ※貴方は剣道の稽古のにおいて決定的な思考のミスを犯しています。

では説明して行きましょう。
読者は十分にインテリですから、そのように話をしましょう。
先ず、点と点を結べば平面になり、二次元の世界です。
もう一つ点を取れば立体化し三次元の世界です。
相手は立体です。
自分の目が立体的な相手の頭頂(面)を捉えんと面を打って行きます。
相手の面が見た時と同じ位置にあるのは、相手が居着いた時だけです。
合気になって面を打とうとしたとき、相手の面が居た時と同じ位置に居てくれるなんて、そんなに都合の良い時は滅多に無い。
相手もこちらに反応し相面に打って出てきてます。
打とうと思った時より相手は相当前に出て来ています。
だから、深い!となってしまいます。
面打は相手に体で攻め入り、一足一刀の間合いから斬り間に入って行きます。
この時、相手も打たんと、やや遅れて斬り間に入ってきます。
自分が斬り間に入る前進の距離は、相手が前進する距離も計算しておかなければなりません。
多くの場合、目が捉えた頭の位置まで打って行こうとしてしまいます。
ここで大切な言葉。
『今見たものは、既に過去のものになってしまっている!』
見たものは既に過去のものという事は、時間の流れが入って来ると四次元の世界になります。
我々は合気になり、お互いが動いていますかあら、四次元の感覚で打つべきです。
時間の流れに沿った動きを考えていなければなりません。
見た!打った!何故入らない!自分は四次元の動きのある打をしているのに、相手は三次元の停止した位置にそのまま居ると錯覚していることにあります。

『相手の面を打ちに行かない!相手が打たれる様に面を差し出して来るところを、打ち取ってあげる。』
相手の面が自分の方向へ向かって来ている。
自分の竹刀の物打が丁度、それを捉える位置を予測し、そこをめがけ竹刀を振り下ろす。
ドンピシャリと面が入る。
面を打ちに行くと深くなる理由が判りましたか。
相手を呼び込み出て来るところをピシャリと打つ。
これが先を懸けた面です。

小手を打ちに行っての空振りも同じです。
相手の手元を、小手を打ちに行くと入りません。
合点小手は面を打とうと手元が既に同じ位置にありません。
相手の手元を浮かせて、打頃の位置になる所を小手に斬るのです。
相手の小手を浮かせ、打頃の位置に誘導して、打頃なる所を予測し、これを斬りにいく。
空振りする訳が無い。

西村コメント
【剣道では打って出た方が負けと古来より言われている。 黒田鉄山】

では!西村的にはどうするか。

剣道の打とは、先を懸け、相手を動かし、誘導して、こちらの打頃の所で斬る。
相手は必死に打たれに行った等と夢にも思っていない。
相手は何故打たれるのか、何故負けるのかが判らない?
これが剣道です。
西村はこのようにして打ちますから、相手は首を傾げてしまいます。
ある人が西村の剣道を『妖剣』と言ったがこのような理合があるのです。

相手が面を打とうと決心をし、左手元が動き始めるまで面は見せておくのです。
左拳が動き始めるとこの一連の動きが終了するまで、他の動作は出来ません。
打って出た瞬間、相手の面がそこから消えても、気がついても、何も無い空間を打つしかないのです。・・・・・空しいものです!
空振りの面を打つ相手を、軽く捌けば胴は簡単に打てます。
先ず相手が面を打たんとする時、面をさらに見せれば必ず面に打って出ます。
この面を見せる時、右足のヒザを軽く開きます。
この時点で西村の重心は右斜め前に滑落し、大は右前に前進をし始めてます。
ここで体は右に半分捌けています。
相手の左拳が始動を始めると、見せた頭の位置に斬りに来ますから、体を右斜め前に沈めて(重力を味方にして)スルリと体を移動させます。
右ヒザを開いた時点で、慣性の法則は破っています、左斜め前に倒れようとする身体を左足で軽く押せば容易に身体は動きます。
ぎりぎりまで見せる都合上、面返し胴になります。
相手は八分動き、自分の動きは二分ですから、時間的余裕は十分に有ります。
体の捌きを一動作ですれば抜き胴です。
【この抜き胴は原田先生が絶妙で、西村もやっと理解が出来かけたところです。
(ヒントは竹刀を持たない体の捌きで胴を斬っていた・・です!)】

西村と稽古をした人、
秋田の先生は【妖剣】と言います。
ある八段一次に受かった先生は打って行くが、なんだか捕らえ所が無くて胴を打たれていると言っていました。
ある人は階段を踏み外した様な感じで打たれていると言っていた。
先生と稽古をしても先生は全く心が動かない、自分は壁に向かっている様な気がする。
ある一瞬に何をされたのか分からないで打たれている。
先生の打ち始めは感じるのですが、竹刀で面を打たれる瞬間までその間が全く分からない。
打てると思い先に打って出たのに、先に打たれてしまっている。
西村との剣道にはゲーム性を感じないので、剣道を楽しみたい方は避けられる。


西村コメント
このような稽古をすると、西村とは稽古をしたがらない。
自分は強いと思っている人には、堪え難い屈辱かもしれない。
結構強い六段、七段が西村の前をスルーしてしまう。

重複しますが!何度でも書きます。
【蛇と蛙】
蛇に睨まれた蛙は動けません。
この時、蛇はけっして自分から咬みに行きません。
あくまで蛙がジャンプして逃げるのを待ちます。
蛙がジャンプをしたとき、その方物曲線の動きを予測して、捕まえどころの良い所へ頭を持って行きます。
蛙はパクリと捕まります。」
蛇が先に捕まえに行くと、蛙は蛇の動きを予測して反対側へ飛びます。

では、名人ではどうか。

岩立先生の例
何度ビデオを見ても分からない!
そこで、一こま一こま詳細に部位別に見て行きました。
そこで発見したのです!
岩立先生の右足の袴から僅かに出ている指先が、スーッと隠れたのです。
袴の裾がスーッとまえに5センチほど前に出た。
まさに重心の滑落時の下腹がやや前で下方へ動く、その動きの反映が袴の裾の動きに出ていたのです。
この時重心と丹田を一致していると相手への圧力は凄いです。
先生の意識の中では「サアー行くぞ!」のかけ声がかかっていると思います。
この意識の反映が結果として重心の滑落、前足の指を袴の裾が覆うと云う結果になっています。
相手の無意識は敏感に察知し、対応的な予備動作に入ります。
この一瞬、先生は右足を浮かせ相手の左拳が動く瞬間をまっています。
重複するが!
蛇がカエルに行くぞ!と脅し、我慢の出来ないカエルがジャンプの体制に入ったとき、鎌首を少し動かしジャンプを促す。
ジャンプしかけたときその動きを途中で変更は出来ません。
空中に浮かんだカエルの飛んで行く方向の少し前をめがけて飛び出すと、容易に掴む事が出来るのです。

おそらく先生はこの手順も、重心の滑落で裾が前足の指を隠す様なことはご存じないと思います。
長年の稽古と鍛錬の中で自然に身につけた合理的な武術的身体動作だったと思います。

西村は岩立先生自身の知らない意識の予備動作まで見抜いて、松風館の稽古に臨みました。
先生は予測通りの手順で攻めて来られました。
西村は先生の重心の滑落を察知し、あえてそれに乗り体を出しました。
一点他の人と違う所は起こされたのでは無く、誘いに乗って上げたが左拳は全く動いていない点です。
先生の無意識は当然、取ったと思い竹刀の先を上げやや手元をあげて面を打とうとします。
その石火の機に西村の竹刀の先は先生の小手を無意識に取っていました。
次に同じ様な場面で先生はそこから強引に小手を打たれながら面に来られましたが、西村の面の方が乗りました。
これは300時間以上の岩立先生の研究成果が出たという事であって、先生に勝ったと云うことでは有りません。
決定的なハンディーを頂いての結果です。

ここで言いたいのは【剣道は読みと反射である!】の原田先生の師匠の三橋先生の言葉です。

西村コメント
江戸川区の七段の先生が松風館にて稽古をされた。
帰り際に岩立先生がその先生に言った。
「西村君を知っている?あの人は難しい!」と言ったそうな。
西村の剣道が強いのではなく、岩立先生を何年も研究し、先生のビデオを300時間くらい研究すると、先生自身がご存じない先生を西村が知っている。
そうすると、このような芸当が出来るのだ。


【松風の極意】
元立ちは相手を右足の攻めは入りで相手を起こし、それに対応して取っている。
山岡鉄舟が「蓋を取ってみないと中身は分からない!」と教えています。

剣道は叡智を絞って相手の鍋のふたを開けて、相手をしって動く。
この鍋のふたを開く作業に尽きるのです。

堅く閉ざした門を破って突撃は無謀です。
コンコンと軽く戸を叩き、相手が何だろう?と思って閂をはずし、そーっと門を開いたとき、突撃するのです。
これを【松風の極意】と言います。
この手順は兵を引き静寂にし、相手がどうなってるだろう?と様子見に門を開けるのも同じです。
いわゆる剣道においても戦略が必要であると云う事です。
岩立先生の【松風館】の尚の由来は直接聞いたことは有りませんが。

西村コメント
攻めは静かなるを良しとする
右足でそっと攻め入り、相手の無意識をうごかす。

【緩める先】
明治村の八段戦で奥園先生が圧倒的な強さで優勝されました。
当日、自分の眼で見ていたのですが、出小手の名手の奥園先生に相手が何故?面に打ってしまったのか?不思議でした。
そこで、ビデオを購入し詳細に見てみました。
八段戦の決勝戦です、相手は奥園先生の得意を十分知っている。
しかし、小手を打たれに出てしまった・・・。
岩立先生の時と同じで、足は前後の動きは全く無いのです。
何度見ても分かりませんし、スロー再生でも分かりません。
相手が面を打とうとする少し前から一こま一こま詳細に見ていきました。発見したのです!
奥園先生の左足の踵の高さが2センチから1センチ落ちたのです。
先生は攻めを緩めたのです。
相手は強く押し合っていた壁が急に暖簾の様に柔らかくなってしまった。
これは合気道の極意です!
フーッと体が前に出て面を打ってしまった。
思わず打ってしまったのか?無意識がチャンスと捉えたのか?わ分かりませんが、自ら相手の得意技にハマりに行った、打たれに行った、身投げの自殺をしたとしか言いようが有りません。

西村コメント
西村はこれを【緩める先】と行っています。
松風の極意と対照的な、兵を引いてみせる戦略と同じです。
ただし、奥園先生は低い竹刀の位置で打ってくれば小手を打つぞ!と相手に打たせないで一発触発の所まで追い込んで行きます。
この気迫は静かながら凄まじいものでした。
これは西村が実際明治村で見ていたので良くわかります。
相手もギリギリこらえていた。
しかし、一瞬相手の攻めが消えたのでつい打ってしまった!

現代剣道はスポーツとして発展しているが、先人が命を懸け、身を守る為に悟った武術的身体動作、これを可能にしている【肚の鍛錬】を高段者のなるとこれを目指さないと大きな意味が無い。
この肚の鍛錬こそが人生を豊かに実りあるものにしてくれる。

相手の心を読み、先を取り、反射で相手を打ち取り、そこがあなたの欠点ですよ!と心で呟く慈悲の心で【教育的打突】心がけたい。
指導者の大切な心がけだと思います。

【隙について】
『隙』
剣道雑誌に隙について色々書いてあった。
もう少し分析した形で書いてみたいと思う。

内田先生の本に書いてあった。
【隙がない】こちらから見て相手の動き、変化が分からない、読めない時を言う。
(本を見直したが何処に書いてあるか不明!)

相手が自由に動きを選択出来る状態、この状態に打って出ると、相手はこれに乗じて対応することが出来る。
隙がない相手に自ら隙を作って打って出た事になる。
心が打つと決め左手が動くと、その動きは終点まで変えることは出来ない。
相手は心の変化を察知し、左拳が動いた瞬間その動きが決定した事を知る。
要は自分の選択しを無くした状態なのだ。
この状態を『隙』という。

相手が心も身体も静止状態(心も身体もどの方向にも千変万化に対応出来ている状態)のとき、相手のこちらへの対応方向が分からない。
この状態を『隙がない』という。

隙がない自分とはこの状態をいう。
相手に『隙』が無ければ打つ事は出来ない。
だから、相手の『隙』を打とうと待っていても、相手も同じ事を考えていればお互いに隙がない事になる。
ここで大切なのは相手の隙を待っている状態は、相手のフェイントに容易に釣り込まれる可能性が高いのだ。
しかし、自分が相手の存在すら忘れてしまった様な状態『木鶏』のとき、相手の攻め、フェイントには反応しない。

相手が本気に危害を加えようとした時『智』が勝手に、反射的に対応処置してくれる。・・・この境地は難しい!
意識が相手の面を打つぞ!と強い念を送るとき、自分の意識波動は強く相手に感応させて、相手の無意識がそれに大しての対応処置をとる。
見えない意識の起こりが予備動作の程度に身体を動かす、相手の意識がこれに対応症と予備動作に入る。

意識波動の感応が予備動作としての微かな動きとして、無意識の正体を形で現してしまう。
こちらの念、意識波動、予備動作に相手が一定の感応、反応をしはじめた時、相手の心が手の平に乗りつつの状態になる。
ここに隙の初期が起きる。

蛇に睨まれたカエルがいる。
蛇はカエルが逃げようと飛んだ瞬間、その放物線状の動きの時間的な位置を的確に捉え、蛇の口にカエルが飛び込んでくる様に捕まえに行く。
カエルが跳んで逃げようとしない時、フェイントを懸け、我慢出来ない状態に追い込んで逃げようと跳ばす。
このカエルがジッと静止している状況は隙がないのである。
蛇はカエルに隙を誘発するのである。
このカエルに隙が無い状態で、蛇がカエルに飛びかかると、カエルはそれに対応した跳び方をして容易に逃げることが出来る。

西村コメント
岩立先生と対峙した西村は蛇と蛙だったのかもしれないが。
この立ち合いにおいては蛇とマングースだった。
この蛙も知恵が有れば、フェイントで蛇をかわし逃げれたかもしれない。
武道はこのような命をかけた所から人間の持っている知恵・智を悟ところに道の探求がある。
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2015京都大会
青木大輔
2015年4月13日(月)
西村先生

お元気でいらっしゃいますか?
今年は京都でお会いできますでしょうか?
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Re:2015京都大会
西村雅興
2015年4月15日(水)
青木君へ
最近、5月はいつもは海外へ歯科の視察、勉強にいくのですが、政情が不安定なので中止です。
五月は6ヶ月になる孫と一緒に軽井沢の別荘へ行く予定です。

さて、青木君の剣道の力は十二分に六段の腕が有ります。
杉山さんが「どうして青木君が受からないのだろう?」と不思議がっていました。
西村曰く「人柄が良すぎるんだろ齲なあ!」でした。
力をどう発揮するかは合格への執念が必要です。
剣道六段を受験させてくれる奥様への感謝の気持ちを合格で表して下さい。
ヒトは自分の為にはなかなか手中できない。
しかし、誰かの為なら思わず本気になりきれる。

試験では人柄の良さは脇に置き【男の意地の闘いで勝利する】を心がけて下さい。
吉報をお待ちしております。
レスをつける


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青木君へ
西村雅興
2015年4月16日(木)
青木君へ
青木君は剣道の理解が深く相手もよく見え、普通の七段よりも剣道の理合が判っています。
七段の審査ではこの辺りの能力を問われます。
七段の審査はその意味でスンナリと受かると思います。
六段が一発で受かった、国体の選手にもなった、高校で剣道の指導もしている。
剣道環境は申し分ないが、七段挑戦で苦戦をする。
指導者についていないで、強ければ良いとの稽古をしているとそうなります。

さて、あなたが受験するのは六段の審査です。
基本的には剣道の稽古量を問われます。
打ち勝てば六段は受かります。
先を取って、目をつぶって打っても、入れば受かります。
先を取って来た相手を良く見て胴に捌いた時、先を取って打った相手が0,5段腕が上と判断されます。
打たれなくても、打って出られた分がマイナスです。
七段審査では自分が先を取って、面に引き出し胴を取ると、お見事!となり、一段上の評価が得られます。

コツを話します。
十分合気になってしまうと、お互いに打って出るチャンスはなかなか出来ません。
しかし、今まさに合気になろうとする、その一瞬前に足を出して、体を出して先を取ります。
相手は十分に準備が出来切る前ですから、心も落ち着いていません。
相手は一瞬あわてて打とうとします。
この瞬間自分を捨てて先を取るのです・・・・これが打つ前に死ぬ!です。

この状態を作るには蹲踞から立って、一足一刀から触刃の間合いになった瞬間(多くの人はここからやや深く入りヤア、ヤアと気合いをかけ打つところ狙っています。)この時にスーッと前足を出して、捨てて攻め入ります。
相手があわててこれに呼応しょうと予備動作を致します。
小胸を出す、手元を一瞬下げる、体を一瞬沈める、逆に打とうと手元がやや前に出る。
余裕が有ればこの動きは十分に見えますが、実際は相手の心の動きが身体に出ようとする瞬間を、本応がキャッチしています。
この瞬間、感覚的に心が打てと命じますから、捨て切って打って出る。
死ぬ気で打つ!です。

もう一つ
相手が攻めようとする瞬間、無防備ですからここを打ち取る。
攻めて来たところを打つのではありません。
攻めようとする出端を打つのです(これは原田先生の一番の教えです)

後、稽古の回数も少ないと思いますが、この二点を心がけて稽古をして、受験して下さい。
幸運を祈る!
レスをつける


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Re:青木君へ
青木大輔
2015年5月17日(日)
西村先生

本日、名古屋にて六段審査でした。
またしても不合格。
映像です。
02:55から向かって右側が私です。
一人目は小柄な女性、二人目も小柄な男性でした。
http://youtu.be/yaeXK6mQr9U
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感想
西村雅興
2015年5月19日(火)
最近余り竹刀を持っていない西村にとって胸ワクワクする動画でした!

感想 
基本的には攻め勝って打っているので四分六で青木君の優勢
前回よりは格段に良くなっている、積極性、気合い、姿勢言う事無し。
次回は六段に受かるでしょう。
審査員を見ると、そうそうたる顔ぶれだ!!

気になったところ
1-心が相手の面に届いていない・・・・ただ打って面の上を竹刀が滑っている。
面を打ちに行っているが、面を切りに行っていない、出来れば斬りに、さらに斬 り込みを心がけると良い。
これさえ出来れば後数本快心の面が決まって合格していたかと思う・・・残念

2-面を打つ前に竹刀を下げるのは、下を攻めているのか、小手面のつもりなのか判然としない動きがある。その為に相手の反撃の時間を与えてしまっている。
西村には理解不能な動きである。

3-右足を上手く攻め入っているが、そこで相手を見てしまい相手に打つチャンスを与えてしまっている。
時に胴が決まっているが、一本に決める(見え)が欲しい。
面に引き出して打った胴に見えず、面に打たれたて胴に捌いた形になっている。

4-惜しいかな、打急ぎが見られる。
 見てしまってはダメ、打急ぎはダメ、この微妙な間が剣道です。
 ただし、六段の審査ではこの打急ぎくらいが良いです。
 右足で攻めて相手に打たせてしまっている。
 相手の打つの、【う】を見て捨てて打ち込みましょう。
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Re:感想
青木大輔
2015年5月19日(火)
西村先生

お忙しいところをご感想を頂き、ありがとうございます!

今回の審査では先生に此方でアドバイス頂いたことを
念頭に以下のポイントだけやってきました。

@蹲踞から立って、気合を出して、しばし見合い、触刀の間合いになったら、相手よりも先に右足から滑りだしていき技を出す(初太刀は面と決めていました)
Aヒカガミを伸ばす⇒これはちょうど審査の一週間前に出場した地元の試合の様子をビデオで見たところ、左足のヒカガミが大いに曲がり、骨盤が後傾してしまっていたため、注意しました。

”右足で攻めて相手に打たせてしまっている”
ところもあるし、打ち急いでいるところもある(一人目の初太刀)

ここを勉強します。ごちゃごちゃ考えず、ここに集中します。

これで6回目の不合格。こんな経験は人生で初めてです。趣味なのに、がっかりします。家人からは「今回が最後だよ。お金も時間もかかりすぎる。」と応援的プレッシャーを与えられての受審でした。しかし、感謝です。
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感想追加
西村雅興
2015年5月20日(水)
西村から見ても岡田さんが見ても、ほぼ合格です。
六段で苦労をすると七段はスンナリ受かります。

右足の相手を誘う技は出来上がっていますが、打たれてしまったのは惜しい。
打たれてしまって胴に出ている感じがします。
あの胴はやや腰を落としてしっかりと打切り、その見えを張ります(決めたとジェスチャーをします)胴は斬っていますが通り過ぎている観があります。
今回の意気込みで次回を受ければ、次回間違いなく受かります。
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気をつける事
西村雅興
2015年6月3日(水)
月影の真髄

右足をソロリと出すと、相手の心はこの足の甲に映る。
相手の心が動いた瞬間がこちらの捨てる時・・・・。
前からよく質問があった。
面に打って出られてしまうので困るのだ?
西村にはこのような事はないので、前から不思議に思っていた。
今回、青木君の右足が出た瞬間、相手は思いっきり面に出ている。
自分の面に呼び込んでしまっているのだ。
西村の場合はそれがないのだ。
そこで映像を十分に見てみた。
形の上では青木君も西村もやっていることは同じだ。
形は同じなのに何が違うか?

西村は相手を十分に攻め、ギリギリまで追い込んでいる。
相手は苦しくてしかたがない。
そこで『ア!』と大声を出して脅すと、ビックリして打って来る。
首筋の伸びを少し緩めて頭を前に出すと、シメタと思って打って来る。
仕掛ける前の相手の心を追い込んでおく必要がある。
このような心の関係が技前ですませておく必要がある。
このような状態でお、互いに一触即発の状態でゆるりと右足で間境を入って行く。
この入り方が上手いのが島野君です。
相手から見ればどこも変化がない様だが、何か攻め入って来ている様に感じる。
この苦しさが右足の甲に映る。
これを月影という。
この苦しくなって打とうのウ(相手の小胸が動く、左手が動こうとする)の瞬間に捨てて打つ・・・これが月影の真髄だ!
貴方の場合はサッと右足を出している。
次に、相手を面に呼び込んで胴を打つ場合は早く胴を打とうとしないで、相手を十分に引き出して体が前傾で伸び切ったところを余裕を持って胴に切る。
相手が七分出て、自分は三分の動きで良いから見えを切った十分な胴が打てる。
青木君の胴を見ると相手にすり抜ける様に出て胴を打っている。
すると0,5段下に見られる。
審査員から見ると面を打たれて胴に逃げた様に見られる。
この場合面の方に分が有ると判断される。
面に誘い十分に打ち込ませ、余裕をもって胴に捌くと1段上。
胴打ちの評価は難しいからそのつもりで。

先日。小林さんとの稽古で気がついたことがある。
彼の面のタイミングは七段に受かるものなのだ。
実際、審査では当たっていたと言った。
でも、落ちてしまった。
自分では攻めが不十分なのかと悩んでいると言った。
問題は竹刀が面布団を滑る様に打っている。
斬り込んでいないのだ。
早く当てたい意識が手が伸び切って、頭を擦る様な面になっている。
審査員が◎を付け難い打なのだ。
以前、西村と要稽古で打ち込みをしていた時はそうでなかった。
互角稽古で早く当てた方が勝ちとの気持ちの優先が軽い面打に変化した。
青木君の面も当たってはいるが、面布団に早く当てようとの意識が強いので、竹刀が面布団を滑る様に打っている。
さて、杉山さんが70才を超えて二回で七段に受かったのはこれだ!
岩立先生の松風館の基本稽古に通ったことだ。
西村も経験があるが、この基本稽古は誠に辛く苦しい。
稽古の後は腑抜けになるほど疲れる。
彼が言った「松風館で小突き廻されている!」
この稽古を毎週したのだ。
彼の面は冴えのある、強い打に変わった・・・すると、あっという間に受かった。
さて杉山さんには右足から静かに体を進め、あいての心が動いた瞬間心の命ずるままに面に打ち切る。

西村は彼が快心の面打ちをするための打ち込み台に徹することでした。
彼の剣道にこの心とタイミングを刷り込む事が西村の役目でした。
彼が更に、松風館の基本稽古に行きクタクタ、ヘロヘロになるまで稽古をした。
試験前に稽古をした時、もう受かるよ!と、西村が言い、その通りになった。

昨日、西村が指導をして七段になった先生方、普段の稽古を見ると本来の面を打っていない。
しかし、凄く強い八段の先生との稽古では持てる全てで面を打っていた。
やるな!と思うくらいの面を打っていた。
もちろん面に当たる事無く胴に捌かれているが、面の打ち切りは見事だった。
同じ人でも相手が変われば本気の面を打つ。
小細工、色気が通じなくなると、全身全霊で面に打切る。
剣道は竹刀で楽しんでいるだけだと慣れの世界に入って進歩が無い。
良き指導者に食いついて齧り付いてこそ進歩が有る。

次は必ず受かると思う。
一回一回の稽古を真剣にして、次に臨んで下さい。

最近、ほとんどが指導稽古なのだが、相手の最期の打に驚く様な面を打つ。
ここまで引き上げて行くのが快感だ!
打った本人も驚いている。
この一本こそが大切なのだ。

最近、稽古をお願いする機会はほとんど無いが、15年ぶりにある超有名な範士八段と稽古をした。
自分の成長を確認する為の稽古だった。
以前は全く歯が立たない相手だったが、今回は終始五分の稽古だった。
お互い良いところは一本も入らなかった。
先生から今日の稽古は楽しかったと褒められた。
70才も近くなると気位は誰と対峙しても落ちる事は無い。
レスをつける


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Re[2]:青木君へ
岡田
2015年5月20日(水)
えー!
あれで不合格?僕審査員ならなら確実に〇付けますけど・・・。
残念ですね・・まったく。
 去年友人が六段受審の際に観客席で何組か自己流に審査してみましたが、合格者は全部当たりましたよ。
その友人も合格すると見ましたがやはり合格でした。
「時の運」とはこんなことなのでしょうね。
西村先生のアドバイスでまた次頑張って!六段で苦労すると、僕に知っている限り七段はスカッと合格しています。
10回位ざらにいますから・・・。
レスをつける


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Re[2]:2015京都大会
岡田
2015年4月18日(土)
先生、今年は京都で稽古願えそうにありませんね。
お孫さんとのんびりですか・・・いいですね。
僕は相変わらず今年もまた挑戦です・・はてさて、いつまでこれが続くのか・・挑戦を楽しんでいるのかも・・とか、雑念だらけですが、22日から京都に入り稽古で調整しようと思っています。

先生もお変わりなく、お元気で、上京の際にまたお会いできればと思っています。
その節はよろしくお願いいたします。
失礼します。

青木君、6段頑張れ!いけるわ!
レスをつける



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