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- 千代田火曜稽古1/12  其の1 - 西村雅興 [2016年6月8日(水)]
Re:千代田火曜稽古1/12  其の1 - 青木大輔 [2016年6月8日(水)]
Re[2]:千代田火曜稽古1/12  其の1 - 西村雅興 [2016年6月9日(木)]
Re:千代田火曜稽古1/12  其の1 - 杉山廣男 [2016年6月12日(日)]
Re[2]:千代田火曜稽古1/12  其の1 - 西村雅興 [2016年6月13日(月)]
Re[3]:千代田火曜稽古1/12  其の1 - 杉山廣男 [2016年6月16日(木)]
Re[3]:千代田火曜稽古1/12  其の1 - 江戸風鈴 [2016年6月22日(水)]
江戸の風鈴さんへ - 西村雅興 [2016年6月22日(水)]
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攻め勝つとは! - 西村雅興 [2016年6月25日(土)]
Re:攻め勝つとは! - 江戸風鈴 [2016年6月27日(月)]
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Re[4]:千代田火曜稽古1/12  其の1 - 西村雅興 [2016年6月25日(土)]



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千代田火曜稽古1/12  其の1
西村雅興
2016年6月8日(水)
千代田火曜稽古

遅れて行ったので稽古は数名程度。
最初に杉山さん、七段を取ってからは先輩古参の七段に面が入っているのを見た。
七段としての腕前も順調に上達している・・・良い事だ!
さて、最初に稽古をしたとき?・・・うん!どのように稽古をすべきか悩んだ。
指導稽古は失礼と思い、西村から先を懸け摺上げ面、面返し胴右、左、出端の小手、攻め込んでの面・・・一通り打たせてもらった。
約束稽古の様にみんな決まる。
杉山さんの心を眺め、先を取って引き出せば百発百中の様に入る。
杉山さんが西村の術中に嵌まってしまったと言う事だ。
この経験を下位の人に使ってみて欲しいと思ったからだ。

向こうの方で斬れ味の良い打をしている人が居た。
残念なのは左膝が折れている。
その一瞬の出足に遅れを取る。
本人はこの欠点に全く気づいていない。
ほとんどの人がそうなのだが、棒の様に突っ張ってしまってしまっててバネがないか、膝が折れて曲がってしまい、一瞬に前に出る動きが出来ない。
多くは最初の構えた足幅は良いのだが、攻めて右足少しだし、もう一度攻めて右足少し出す。
気がついたら左足の位置はそのままで、右足が大きく前に出て結果左膝が強く折れてしまっている。そうすると一瞬の出が遅れるばかりか、前進の距離が短くなる。
竹刀さばきの上手な人に多いのだ、
足のさばきが落第点・・・・ほとんどはこれに気がつかない。
稽古風景をビデオに撮って、自分を検証するのが一番の上達の秘訣だ。
老婆心でビデオで自分の足をみる事と言っておいた。

若手でやや長身の剣士が懸かって来た。
身体能力は抜群だ・・・・かっては西村もこんな時期が有ったなあ!と思い出した。
さて、残念なのは真っ正面に斬り込んで来ない事だ。
本人は真っ直ぐの積もりなのだが、無意識は真っ正面の体のぶつかりを避けている。その為、面を打った後左にすり抜けて行く・・・これではママゴト剣道だ。
面を打つと云う事は、相手が死ぬか、自分が死ぬか、ともに死ぬか。
一種命懸けた面打なのだ。
打った後、体がぶつかるのを避けて打つと云う事は、本気に覚悟を持って打った面とはいえない。
ママゴト剣道と言われる所以だ。
面を打った姿は、自分の覚悟の程が見える。
自分の剣道の本気さが見てとれえるのだ。
真っ正面に面を打ち込み始めた。
素晴らしい!
ともかく癖が無い、素直に打つ・・・六段くらいの面を打つ。
何故、癖無く素直な面が打てるかが不思議だ!
このレベルになると、打たんがな、早く、素早くとか意識が働き癖がつくものだが。
稽古の後、段位を聞くと驚く事に三段だ!学生だと云う。
学校は何処と聞くと東大だと言った。
本当に良い先生に剣道を教わったのだと思った。
さらに本人の性格の良さだろう。
レギュラー争いをしていると勝つ為の癖がつくものだが、東大という環境でそれがないのだろう。
誠に立派な剣道をする人に出会って嬉しかった。
他の大学では勝つ為の色んな癖がつくのだが、東大ならばそれがないのだろう。
文武両道の極めと思った。
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Re:千代田火曜稽古1/12  其の1
青木大輔
2016年6月8日(水)
西村先生

こんばんは。

先生が千代田でお稽古されている
記事を読み、とても嬉しいです。

東大の学生さんが稽古に来てるんですね!
振り返りますと、私が初めて西村先生にお稽古を
頂いたのも学生の時、場所は日本武道館で。
合同稽古会の時でした。もう15年くらい前に
なってしまいました。
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Re[2]:千代田火曜稽古1/12  其の1
西村雅興
2016年6月9日(木)
青木君お元気ですか。
私の周りはほとんどが七段になりました。
青木君から「先生!今回は七段ダメでした!次は必ず受かります。」
とのメールが来ても良い頃です。
何故!同じ所を足踏みをしているのか不思議です?
杉山さんが「青木君が六段になっていないなんて不思議です。」と言っていました。

考えられる原因は一つ「人柄がよく、相手と勝負をしていない。」のではないですか。
技量、腕前は十二分にあります・・間違い無し。
今度の審査には覚悟を決めて、肚をくくって臨んで下さい。

前に青木君が西村に言った「西村先生が八段だったら、稽古をしたい人が沢山いますね!」
チョッとその気にはなったのですが・・・本気にはなれなかった。
西村に刃が立たない人が八段になって上位の位置で元立ちに立っています。
相変わらず下手だなあ!と見ています。

西村的に八段になる意味がそれほど感じられないのです。
八段になったら相応の行事に参加するのは大変だろうな?
自分の人生で剣道にそこまで入れ込む必要があるのか?
自分の剣道の目的とは違うな!
八段が欲しいのか!負け惜しみか?本当のところどうなんだ?と真剣に考えました。
結論は
『歯科医として範士十段の位の仕事をしている自信が有る。
自分の真の道場は診療室、いつも真剣勝負(真剣共栄)をしている。
いつ死んでも悔いの無い人生を100%生きて来た。
今も100%生きている。
今、人生も充実している、その上さらに人から評価を受ける必要が無い。
見栄は無い。
欲張りな人生は控えよう。
欲を捨てて健やかなる人生を歩もう・・・の心境です。』


しかし、・・・・・
青木君は若いのに達観した穏やかな心を持っています。
この最高に良い所が審査の上で欠点になっています。
西村には素晴らしい剣道を仕掛けます。
人を褒めない野正範士も褒めました。
遠慮がない相手には全身全霊で向かって行きます。
しかし、勝てそうな相手にはそこまで気が上がらないのでしょう。
無意識がブレーキをかけています。
その結果、審査員位は物足りない評価を受けるのです。
本当に六段になりたければそのつもりで稽古をする、受験をする。
そうでなければ受験をしない。
受験には肚をくくる時期です。
達観するには未だ若すぎる!
先ず、本業を死にものぐるいで励み、成果を上げる事です。
それが人生を大きくして行きます。
剣道の段が上がっても所詮自己満足の世界です。

蛇足ながら
青木君の人柄の良さと島亮さんと似た雰囲気があります。
彼はそれ故、十分な力は有りながら七段合格に足踏みをした。
所詮段位は人からの評価です。
審査員にそれだけの観の目の力が無かったという事です。

私の近くにいたら、今頃とっくに七段でしたね!
これも人生です。

今日はこれを書いたら珍しく剣道に行こうという気がしてきました・・・・さあ!今日は剣道に!
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Re:千代田火曜稽古1/12  其の1
杉山廣男
2016年6月12日(日)
久しぶりにご指導をして頂き誠に有難うございました。
面打ちに際し我慢比べが出来ず引き出され沢山頂戴致しました。
我慢のしどころで踏ん張れないのは心理的な要素もさることながら最近の体力的な衰えによるところが大きいと考えております。
昨年末から今年に掛け3か月ほど体調不良で稽古が出来ず、4月から週一からはじめ最近週二になりそろそろ週三に戻そうかと考えているところですが、今年71歳になりましたから果たしてどの程度回復・向上が出来ますか不安が有ります。
また神田でお会いしました節には厳しい稽古・ご指導・ご指摘をお願い致します。
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Re[2]:千代田火曜稽古1/12  其の1
西村雅興
2016年6月13日(月)
西村70才、杉山さん71才。
小林さん77才・・・七段を取った自信に溢れた素晴らしい面を打ってました。
我々も見習う必要があるようです。

剣道は強くなる事より、相手との合気を楽しみ、そこで心が少し余裕を持つ自分を感じて稽古をしてみましょう。
すると相手の心が手の平に乗ってきます。
相手が良く見えると剣道はスピードや強さ等は関係なくなってきます。
七段になったのですから、小手も、胴も有る事を意識して稽古をしてみましょう。
剣道が
より楽しくなってきます。
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Re[3]:千代田火曜稽古1/12  其の1
杉山廣男
2016年6月16日(木)
気持ちに余裕を持つ感覚がなかなか掴めずいつもピリピリ張りつめている状態で、稽古の後肉体と共に精神的にもかなり疲れてしまいます。
小手、胴も基本稽古で修正を繰り返して来ましたが、体調不良で長期離脱となって時間の方の「余裕」を持ちすぎ、また元に戻ってやり直しの状況です。
体調は腰以外は良くなってきていますので、合気と心の余裕を意識し少しづつ変えていく様努力致します。
ご教授有難うございました。
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Re[3]:千代田火曜稽古1/12  其の1
江戸風鈴 [Mail]
2016年6月22日(水)
西村先生
昨日は念願の稽古をいただき感激です。

西村先生からご指導いただいた「左右に動かない・剣先で調子をとらない・合気になるほんの一瞬を打つ」につきまして別の先生とのお稽古で気をつけてみたところ普段とは違って自分が強くなったように感じました。

さすが西村塾です

体調を調整中とのことですがまたご指導お願いいたします。
自分は毎週木曜日に千代田に行っています。
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江戸の風鈴さんへ
西村雅興
2016年6月22日(水)
西村は道場に行くときは、大体が火曜日です。
剣道は稽古をしたからと言って強くなるわけではない。
癖を直し、コツを教えてもらうと直ぐに強くなります。
お互いが面を打つときは十分に合気になって面を打つと相打ちになってしまいます。
昇段審査ではこれの繰り返しで両落ちとなります。

十分な相気になろうとする瞬間、相手の面もこちらに近づいています。
この瞬間を「相手が打たれに出て来た!」捉えます。
この瞬間に相手の面に吸い込まれる様に面を打ちます。

この時、バックホームへボールを投げるモーションではなく、サード、ショートストップがボールを補球した瞬間クイックモーションでファーストへ投げる気持ちです。
多くの人は大きくモーションを取って面を打つことがおおいです。
間合いに応じた大きさの面を打つのがコツです。
コツは相手が差し出した面を打ってあげる気持ちであれば、吸い込まれる様に、竹刀の先は相手の面を捉えます。
打に行かないで、吸い込まれて打ってしまった・・・この感じが大切です。
強く打とうとしないのがコツです。
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Re:江戸の風鈴さんへ(江戸川の垂れネームです)
江戸風鈴
2016年6月24日(金)
西村先生
昨日はお稽古をいただきありがとうございます。
西村先生が火曜日に千代田に来れれることがほとんどとのことでしたので私の仕事のスケジュールを調整して8月からは火曜日に千代田に行って西村先生にお稽古いただけるようにしますのでよろしお願いいたします。

だた、西村先生に体調を優先してください。
気長にお待ちしております。

ところで、本日は「攻め勝って打つ場合は小さく打つのではなく大きく打つ」のお言葉をいただきました。
初めて聞いた言葉でした。
ただ、私レベルですと「慌てず大きく打つ」というのはわかるのですが「自分が攻め勝っている」という状態が良くわからないんです。。。

まだまだ修行がたりませんが今後ともよろしくお願いします。
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攻め勝つとは!
西村雅興
2016年6月25日(土)
「自分が攻め勝っている」という状態が良くわからないんです。」

攻め勝って打つ!
◯初歩の段階の攻め勝つ
自分の攻め込みに相手が思わず危険を察して居着く(こわばる)、動きが停止する状況です。
◎相手が思わず迷う
相手の心が何をしたら良いか判断に時間がかかる状態。

いわゆる剣道の四戒
剣道の四戒. 四戒とは、驚、懼、疑、惑、の四つを言う。
このように相手の心が平常心を失った状態にした時、攻め勝ったと言います。
相手の心をこちらの攻めで(先の動き)で掴んだ状態です。

西村の場合は
さらに進めて、相手が打てると無意識が判断した状況を作り上げます。
これは打てると錯覚した状態、状況判断の誤り状態を作ります。
要は猫じゃらしで相手の心をもてあそぶ状況です。

剣道は相手との気の交流で、気の圧力の押し合い、引き合いの中で勝負がつきます。
その様子は竹刀や体に微妙に表現されています。
一つの動作の中にその人の心を観るのです。
こちらの刺激に対して、一連の反応を観れば、相手の心は透けて見えます。

剣道上達の秘訣は「相手を打とうとせず、相手を良く観る!」ことです。
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Re:攻め勝つとは!
江戸風鈴
2016年6月27日(月)
西村先生
コメントありがとうございます

「攻め勝っている」の解説ありがとうございます。
先生のコメントを何回も読んで、実際の稽古で試行錯誤しながら掴んでいきたいと思います!

こんな貴重なことをご教授だいただける西村先生にお会いできて、さらには、直接、稽古をいただけることに感謝いたします!

西村先生、最近暑くなってまいりました。
剣道の稽古もキツイ時期です。
お体には十分お気をつけくださいませ。

江戸風鈴(佐野)
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Re[3]:千代田火曜稽古1/12  其の1
小林貞雄
2016年6月23日(木)
 先先週の木曜日に久しぶりの打ち込みをさせていただき、さらに未熟な私に過分なお褒めのお言葉をいただき恐縮しております。
 七段は5回目の挑戦で、しかも過去4回とも「剣窓」にもう一歩のところに載っていましたので、何か一押しあれば合格するなとおもっていました。
 西村先生に攻めを教えていただき、長年面を打たせていただきました。ありがとうございました。これからは合気を勉強させていただきます。
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Re[4]:千代田火曜稽古1/12  其の1
西村雅興
2016年6月25日(土)
『西村先生に攻めを教えていただき、長年面を打たせていただきました。』
そうです!西村が打たれ役に徹して、打ち方、打ち所を身につけて頂きます。

相気になって、観の目で相手の心を読む。
読めたら、相手の心を手の平に乗せ、相手を操るようにする。
相手の心の状態は相手の体を通して微妙に出ています。
これをキャチする訓練を教えます。
すると、相手の無意識まで見えてきます。
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