西村先生、お久しぶりです。 しばらく書き込みをしていませんが ホームページは毎日開いて読んでいます。
お蔭様で愚息は福岡高校に入学させてもらうことが 出来ました。 合格発表の翌日から嬉々として稽古に励んでおります。 我師匠原田先生は驚くなかれほとんど毎日道場に顔を だし、稽古をつけているようです。 長男曰く 「原田先生って家の爺ちゃんと同い年だよなぁ。 なんであんなに強いんだ。 教えるポイントは親父とおんなじこといっているぞ。」 と、変な感心の仕方をしていました。 さすが我馬鹿坊主です。 親父と一緒の事を言っているのではなく、 親父が一緒のことを言っているのに気がつかないないなんて。
とういうことで先日福岡高校が練習試合に行くと言うので 原田先生から電話がかかってまいりました。 「あのなぁ、明日練習試合を見に行くだろう。」 「行こうかなと思っているんですが、やめようかなとも思ってます」 「あのなぁ、9時に家をでればいいだろ。」 「いあや、行くかどうかまだ決めてません。」 「8時半じゃはやすぎるだろ。やはり、9時だな」 「まだ、行くかどうか決めてません。」 「じゃあ9時に待っているから。お休み。」 電話が終わった後で家内が 「先生なんだって。」 「9時に家で待っているって。」 「あなたいくっていったの。」 「いいや。でも言うだけ言って電話切った。」 「それじゃ行くしかないでしょ。お弁当も作っておくね。 先生脂っこい物は駄目だったよね。」 翌朝、先生の家に行き、出発しました。 「防具持ってきたか。俺の防具つんでくれよ。」 「いやぁ、練習試合だから稽古はしないと思いますよ。」 「でもやるかもしれないから、持っていく。」 あくまで稽古に貪欲な師匠でした。
さて、練習試合が終わって帰りの車の中での会話。 先日の東北合同稽古会での話しをしながら。 岩崎「○○先生、強くなりましたね。八段を取ったときよりも さらに強くなりましたね。今日はぜんぜん刃がたたなかった。」 師匠「あのなぁ、柳生の講習会の時に教えたんだよ。 出るときにすっと腰を押してやる。 そうすると相手の出のところをすとんと打てるように なった。それで八段合格。」 岩崎「八段製造機ですね。」 師匠「あのなぁ、誰でもそこは持っているの。 ただ気付かないか、気付いてもやらないだけ。 俺は八段製造機でも何でもない。 気付かせるのにちょっとしたポイントを知っているだけ。 後はやるのは自分だから。 誰でも八段に慣れるんだよ。」 岩崎「じゃ私もなれますかね。」 師匠「なれるよ。俺が言ったじゃないか。お前は 受かるとしたら一発。 駄目だったら十年懸かり。」 岩崎「そうでした。」 師匠「だいぶ良くなってきたけどな。お前は強いからな。」 岩崎「そうですか。(内心強いと言われて喜んでいる)」 師匠「うん、打ち気が強いから色が出るな。それが抜けると すぐ合格するよ。」 岩崎「結局へたくそと言うことですね。(がっかり!喜んで 馬鹿みたい)」 師匠「息子のほうがセンスがあるな。かあちゃんに似たかな。」 岩崎「・・・・・・」 良い師匠を持つとおろかな弟子は苦労をするんです。 でも苦労のしがいがあるのも良い師匠があるからですよね。
最近少し打たせることが出きるようになりました。 京都では八段審査落第顛末を皆さんにご披露できると 思います。 京都での「剣道談義」を指折り数えてるおろかな弟子です。
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