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- 原田源次語録その13 - 岩崎敬郎 [2004年4月23日(金)]
Re:原田源次語録その13 - 田伐正人 [2004年4月23日(金)]
西村も実演します。 - 西村雅興 [2004年4月23日(金)]
Re:西村も実演します。 - 田伐正人 [2004年4月24日(土)]
すっと腰を押してやる! - 西村雅興 [2004年4月23日(金)]
原田源次先生の思い! - 西村雅興 [2004年4月27日(火)]



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原田源次語録その13
岩崎敬郎 [HomePage] [Mail]
2004年4月23日(金)
西村先生、お久しぶりです。
しばらく書き込みをしていませんが
ホームページは毎日開いて読んでいます。

お蔭様で愚息は福岡高校に入学させてもらうことが
出来ました。
合格発表の翌日から嬉々として稽古に励んでおります。
我師匠原田先生は驚くなかれほとんど毎日道場に顔を
だし、稽古をつけているようです。
長男曰く
「原田先生って家の爺ちゃんと同い年だよなぁ。
 なんであんなに強いんだ。
 教えるポイントは親父とおんなじこといっているぞ。」
と、変な感心の仕方をしていました。
さすが我馬鹿坊主です。
親父と一緒の事を言っているのではなく、
親父が一緒のことを言っているのに気がつかないないなんて。

とういうことで先日福岡高校が練習試合に行くと言うので
原田先生から電話がかかってまいりました。
「あのなぁ、明日練習試合を見に行くだろう。」
「行こうかなと思っているんですが、やめようかなとも思ってます」
「あのなぁ、9時に家をでればいいだろ。」
「いあや、行くかどうかまだ決めてません。」
「8時半じゃはやすぎるだろ。やはり、9時だな」
「まだ、行くかどうか決めてません。」
「じゃあ9時に待っているから。お休み。」
電話が終わった後で家内が
「先生なんだって。」
「9時に家で待っているって。」
「あなたいくっていったの。」
「いいや。でも言うだけ言って電話切った。」
「それじゃ行くしかないでしょ。お弁当も作っておくね。
 先生脂っこい物は駄目だったよね。」
翌朝、先生の家に行き、出発しました。
「防具持ってきたか。俺の防具つんでくれよ。」
「いやぁ、練習試合だから稽古はしないと思いますよ。」
「でもやるかもしれないから、持っていく。」
あくまで稽古に貪欲な師匠でした。

さて、練習試合が終わって帰りの車の中での会話。
先日の東北合同稽古会での話しをしながら。
岩崎「○○先生、強くなりましたね。八段を取ったときよりも
   さらに強くなりましたね。今日はぜんぜん刃がたたなかった。」
師匠「あのなぁ、柳生の講習会の時に教えたんだよ。
   出るときにすっと腰を押してやる。
   そうすると相手の出のところをすとんと打てるように
   なった。それで八段合格。」
岩崎「八段製造機ですね。」
師匠「あのなぁ、誰でもそこは持っているの。
   ただ気付かないか、気付いてもやらないだけ。
   俺は八段製造機でも何でもない。
   気付かせるのにちょっとしたポイントを知っているだけ。
   後はやるのは自分だから。
   誰でも八段に慣れるんだよ。」
岩崎「じゃ私もなれますかね。」
師匠「なれるよ。俺が言ったじゃないか。お前は
   受かるとしたら一発。
   駄目だったら十年懸かり。」
岩崎「そうでした。」
師匠「だいぶ良くなってきたけどな。お前は強いからな。」
岩崎「そうですか。(内心強いと言われて喜んでいる)」
師匠「うん、打ち気が強いから色が出るな。それが抜けると
   すぐ合格するよ。」
岩崎「結局へたくそと言うことですね。(がっかり!喜んで
   馬鹿みたい)」
師匠「息子のほうがセンスがあるな。かあちゃんに似たかな。」
岩崎「・・・・・・」
  
良い師匠を持つとおろかな弟子は苦労をするんです。
でも苦労のしがいがあるのも良い師匠があるからですよね。

最近少し打たせることが出きるようになりました。
京都では八段審査落第顛末を皆さんにご披露できると
思います。
京都での「剣道談義」を指折り数えてるおろかな弟子です。
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Re:原田源次語録その13
田伐正人 [HomePage] [Mail]
2004年4月23日(金)
いつも吸い込まれるように書き込みを拝見しております!

原田源次先生のお人柄が伺える書き込みに心が和みます
本当に岩崎先生とは親子のようですね (笑)


>出るときにすっと腰を押してやる。
>そうすると相手の出のところをすとんと打てるようになった。それで八段合格。

この、出るときというのは相手を引き出す為に出るところ… と、言うことでしょうか?
相手が出てきたところでしょうか?

言葉では伝えにくい所もあると思いますので、京都での実技指導を予約させて下さい!


八段審査の御武運をお祈りいたします
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西村も実演します。
西村雅興 [HomePage] [Mail]
2004年4月23日(金)
先日の歯科医OBの稽古回で。
相手の無意識が打とう決定すると、西村の無意識が吸い込まれるように足が出て、結果として相手の有意識意識の決定を促し引きだして打った様な形になる。

岡本先生の一節
『本日の稽古会では昨年のOB戦以来でしたが、指導稽古を有難うございました。絶好調の先生になすすべもなかったのですが』

岡本先生の無意識の決定に西村の体が反応していました。
西村が体を投げ掛け、スーッとゆっくり入り身になる。
《打つ前に捨てる》
打つことを最初に決めたのは岡本先生の無意識。
それを体が呼び動作を起している。
この無意識に西村の無意識が反応し、体を強く押しだしていく。
《捨てきって打つ》
岡本先生の有意識が打つことを決めた時、西村の竹刀が面を捉えに行く。

結果として引きだして打った形になる。

田伐さんとの稽古で実演してみます。
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Re:西村も実演します。
田伐正人 [HomePage] [Mail]
2004年4月24日(土)
西村先生、ご指導、宜しくお願いします!
楽しみにしております


原田源次先生に解説して頂くビデオも、忘れずにご持参下さいよ〜 (~o~)
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すっと腰を押してやる!
西村雅興 [HomePage] [Mail]
2004年4月23日(金)

先ず最初に息子様の高校合格お目出度うございます。

『師匠「あのなぁ、柳生の講習会の時に教えたんだよ。
   出るときにすっと腰を押してやる。
   そうすると相手の出のところをすとんと打てるように
   なった。それで八段合格。」
岩崎「八段製造機ですね。」
師匠「あのなぁ、誰でもそこは持っているの。
   ただ気付かないか、気付いてもやらないだけ。
   俺は八段製造機でも何でもない。
   気付かせるのにちょっとしたポイントを知っているだけ。
   後はやるのは自分だから。
   誰でも八段に慣れるんだよ。」』

西村は、ここの稽古を外れかけると、注意を受けます。
「オイ!足が出ていないぞ!」
上手に引き立てられて、コツを教えて頂いています。

前回の稽古では初太刀が思わずにスッと出ました。
西村の面は先生の真ん中を捉えましたが、後からゆっくり考えると先生の竹刀が一瞬早く西村の左寄りの面を捉えていた様な気がします。
それでも最高の色がない面を打てました。
これは幸先が良いと欲が出て、崩れました。
最後に掛け声が懸かりました。
「オイ!足が出ていないぞ!」
上手に面を打たせてもらい、初心を思い出させて頂きました。
ストンと面が打てました。
この感触は私が引き立て稽古をするときと同じでした。
西村も知らない内に真似をしている様です。
師匠が我が身をもって、レベルの高い「そこ!」を教えて下さっていると、しみじみ感じました。

ちなみに、先生が短距離のスタートの仕方を教えるときも同じです。
同じ話しを聞きました。
「ぽっと腰を押してタイミングを教えるのさ。
そのとき、すーと足が出るコツを掴むんだよ。」
これは武術的に体の前方移動において、ぎりぎりを過ぎると、無意識が反射的に体を立て直す為に勝手に動く動作です。
無意識が動かしますから、一瞬を捉えます。
何事もコツは同じ様です。
末續選手のスタートがこれの様です。


もうすぐ京都です。
出会いを楽しみにしています。
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原田源次先生の思い!
西村雅興 [HomePage] [Mail]
2004年4月27日(火)

師匠のビデオを見ていた。
今、気がついた!
岩崎先生にも、西村にも伝え切れなかった剣道の思いを!
明石先生以来の逸材達に先生の最後の力を振り絞って残そうとしている。
三橋秀三先生伝来の自分の剣道を・原田源次そのものを竹刀を通して、一つ飛んだ世代に残そうとしている。
柳生石船斎が孫の兵庫之介に柳生の統道を継がせんと鍛えた様に。
原田源次先生は岩崎先生の息子さん達を通じて、その中に生きて行く。
今、フッとそんな気がした。

『「先日、花巻の大会のことだ。
岩崎の弟が足を使った良い剣道をした。
あの辺りが、中学高校となれば、明石の時代を越える、全日本級のチームが作れる。
楽しみな連中だ!」
何か遠くを見つめるような顔で話されたのが、印象的だった。』
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