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- インプラント・ヒロソフィー - 西村雅興 [2004年10月2日(土)]
医術と医道 - 伊藤よし子 [2004年10月4日(月)]



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インプラント・ヒロソフィー
西村雅興 [HomePage] [Mail]
2004年10月2日(土)
『哲学を持って、医術を施せば、それは神の技に等しい。』
バチカン宮殿のシスティナ礼拝堂にはプラトンとアリストテレスが話しながら歩いてり大きな絵があります。

西村がなぜ大仰に哲学(ヒロソフィー)を言うのか、
『インプラント・ヒロソフィー』の説明。

最近、当院を辞めて開業した若い先生ですが、頭は切れるし、腕も良い。
インプラントの手術も抜群だ。
この先生に有る患者様の下顎のインプラントを任せた・・・・・

ある電気機械のメーカーの社長様来られた。
風が吹けば飛んでしまいそうに痩せ細っていた。
何処で入歯を入れても合わずに、最近は流動食だけで過ごしているとのことだ。
西村が精魂込めて入歯を作ってあげたら元気になった。
上下の総入れ歯で治した
そこで、予算を懸けれる人なので、下顎はインプラントのみにして入歯を無くした
ご本人は快適になられ喜ばれた。
次は下はしっかりしたので、本格的に西村のデンタル・ヒーリングで上の入歯を仕上げて、もっと背筋を伸ばし、老後の人生を健康で幸せへと導きたいと思った。
インプラントを任せた先生が言った。
ご本人が上もインプラントにしたいと言われています。
私がここをやめた後、患者様は体調が厳しいので、大学病院で麻酔医を横に置いてインプラントの手術をしていきます。
え!!!それはないだろう!西村唖然。
患者様の希望なのかこの歯科医の希望なのかは定かでは無い。
今までやったことのない上顎の大掛かりなインプラントをやってみたい。
お金はいくらでも出すから、入歯無しの快適さを求める。
二人の意見が一致したのかも知れない。

患者様は栄養失調の身体からここまで回復したことを忘れ、金で解決が図れると思い、欲に走る。
歯科医はやってみたの一心で患者を自分の開業先へ引く抜き、手柄と金ヅルの収入の道具にする。
二人とも不用意に悪魔に魂を売ってしまった!
良く有るパターン化もしれないが!!!!!

歯科医は心から患者様の健康な人生を願って診断と治療に心血を注ぐ!
患者様は自分の命の健やかさを願って心血を注ぐ!
二人に生きる哲学が有ったならば・・・・残念なことだ。
この患者様は数年の内に循環器系の病気で命を失うだろ。
西村の判断・予感は過去よく当っているから恐ろしい!

インプラントが出きるからといって何でもやっていいとは限らない。
お金が有るから、何でもインプラントを望むのは良いとは限らない。

して良いことと、してはいけないことを明確にする哲学が必要なのだ。
最近、このめた先生のところへインプラントの検診に行っていたが、忙しいと言って、なかなかアポイントを取ってくれないと言って、患者様が泣きついてきた。
西村は院長の責任で、多くのインプラント患者様の予後を診ている。

インプラントの手術そのももは、大したことでは無い!
骨に孔を開けて埋めるだけだ!
インプラントがその患者様の人生に、いかに快適でいかに健康に寄与し、それが末長く維持できるように、歯科医が二心無く、心血を注いで考え診断をし、提示したものこそ値打ちが有るのだ。
哲学をもって決めたインプラント治療計画だからこそ値打ちが有るのだ。
一般的にインプラントその物のハードに目が行きがちだが、本物医療は医師と患者様のソフト面に有ることを忘れてはいけないのだ!

西村が哲学をわざわざ持ちだした意味がここにある。


ある患者様が娘様を紹介された。
ご丁寧に娘が行きますからよろしくとお電話までされたのだ。
娘様と言っても35歳ぐらいです。
西村が思うところ、患者様の質問・・・一時間半位話した。
選ぶべき選択肢はなかった。
抜けそうな歯の位置に即時的にインプラントを植えて、仮の歯まで作ることだった。
患者様にとっては明確な答えが出たし、納得をした。
次回、十分な時間をアポイントして帰られた。
約束の前日、予算がないからと言ってキャンセルされた。
午後半日時間を取っていたので、翌日、西村は開店休業状態だった。

数日後、お母様から電話が有った。
「娘は先生の医院でインプラントを植えたと思ったら、インターネットで捜した安い値段の歯科医でやったらしいンです。
痛みがひどくて困っています。
その先生の所へ行ったがラチがあかないんです。
痛くて寝込んでいますから、先生にこんなことを言えた義理では無いのですが、見てやってもらえませんか。」
西村が言った。
「それは無理です。
他の先生が手をつけた所です、西村が手を出すわけには行きません。
値段はそれ相応についていますよ。
安ければ安いだけのことしかしてくれないのが世の常ですよ!
それは大人の娘様が選ばれたことですから、もう一度その先生の所に行って下さい。それでもダメな時は西村が見ます。」
お母様
「分かりました、娘に話してみます。」

それから、四時間後にお父様から電話が有った。
「私が西村歯科でインプラントを植えた時は全く痛くなかった。
それで娘を西村歯科へ行けと言ったのです。
あの馬鹿!が安ければ良いと思って、何処かでやったのです。
やった先生には必要なお金を支払って、その後はそちらでやってもらえますか。
それから、何とか娘の痛みを和らげてやって下さい。
お願いします。」
ここまで言われて嫌とはいえない。
「お父様の気持は良く分かりました。
今すぐ娘さんをよこして下さい。
痛みは直ぐに止めますから。
でも、痛みが引くと娘さんの気分も元に変わるかも知れませんよ。」
と言った。
お父様
「お願いします!」と言った。
その日、西村は帰宅を遅くして待っていたが、来られ無かった。
さすがに娘さんも勝手が悪く、これなかったのだろう。
人の良い西村は待ちくたびれの巻きとなった。
翌日、お詫びの電話一つもない・・・

喉元過ぎれば熱さ忘れる!
痛いときは神頼み!
自分の健康と命を安売りしている患者様!
患者様側にも医療を受ける哲学が必要なのだ。

この手の話しは山ほど有る。
残念だが、これが現実なのだ。
哲学をもって、自分の健康を見直そう。
安物買いの健康失い(安物買いの銭失い)にならない様に、哲学を持とう。
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医術と医道
伊藤よし子 [Mail]
2004年10月4日(月)
いつもお世話になっております
西村先生の『インプラント・ヒロソフィー』大変興味深く 拝読しました
日本も アメリカ的な経済至上主義が 蔓延していくと ますますこの傾向が強くなって行くのかと 危惧してます
どんなに素晴らしい才能と技術を持っている医師でも 哲学が無ければ「○○に刃物」の様なものかもしれません
日本には昔から 武道 茶道 と 名前に『道』が付くものが 数多くありますが
「武道」と「武術」の違いは 技術だけではなく そこに 精神性や哲学が あるか無いかの違いでは無いかと思います
高度な医術を身につけていても 医道を志していない 医師が多いです
(広辞苑では 医道=医術と書かれてますが ここでは あえて 違うものと定義させて下さい)
西村先生は 天才医師であり 医院経営者として一国一城の主となっても 未だに 剣道の世界で 師を求めて 求道者の姿勢を 崩してません
西村先生のなさっているのは 単なる医術ではなく 医道なのだと思いました
振り返ってみて 私達・患者自身も 
優れた医師を見つける眼力を持つことと 
その医師に 継続して 診て頂ける様な 感謝の気持ちと謙虚さと 忘れてはいけないと思います
84年ぶりに 年間最多安打の大リーグ記録を塗り替えたイチロー選手は 有名になった今でも バットとグローブの手入れを 自分でするそうです
それは バットやグローブを丁寧に磨いていると 毎回 子供の時 初めて バットやグローブを買ってもらった頃の 感動が蘇って 初心に戻ることが出来るからだそうです
私達・患者も 生まれて初めて 西村先生の治療を受けて 感激した 初心を忘れずに 新鮮な感謝の気持ちを いつまでも 持ち続けたいものです
患者にも『患者道』が 必要かもしれません・・
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