今日は久々に竹刀を持つ。 前回の稽古は9月5日でした。
昨日をもって、従業員の数を半分にした。 週休を二日にし、仕事の時間を6時間にした。 西村の感性で、本当に西村を必要とする人を選択する。 治してあげたいと思う人しか治療の時間を取らない。 そんなわけで、今日はお休み。 午前中は血管掃除のキレーション。 お昼はフカヒレを食べてご満悦。 自宅に帰り、昼寝。 する事がないのでテレビを見て、風呂に入る。 ゆったりとした時間のあと、久しぶりに剣道にでも行ってみるか! 車で道場へ行く。 少し早過ぎたのでドアが閉まっていた。 前の本屋で時間を潰し、道場へ。
Sさんが2回の試験で七段に受かってしまった。 六段の時に面のコツを教えたら、アット言う間に六段に受かり。 何時も西村にかかってきている。 全く西村に歯がたたないのだが、熱心に面を打ってくる。 その都度修正をし、一本ぐらい快心の面を打たせる様にしていた。 この面が診査で出たのだろう。 彼の年齢では40人に一人位と聞いた。 相手に恵まれ、無心になってとっさに面がでた。 本人いわく「受かってしまった!」 西村に懸かってくる人は皆受かる。 避けている人は受からない。 答えは簡単だ・・・西村を避ける何かが有る! 指導稽古を受けるのを嫌がる人なのだ。 見栄が邪魔をするか、教わる事がイヤなのか、当てあいを楽しむ人達だ。 西村は打たせ上手なのだ。 良い感触を相手に教えてあげれば、勝手に身体にしみ込んで行く。 原田源次先生の少年の剣道指導は神業だ。 西村は昇段を願う人の動く打ち込み台なのだ。 西村の面を打った良い感触を手に入れれば試験は受かる。 原田先生は最後に西村に快心の一本を引き出してくれる。 それの達人なのだ。 西村はそれのおすそ分けをしているにすぎない。
さて、稽古はどうだったか。 一番先に面を着けSさんとお祝い稽古。 同じ段になったのだから、一応の腕の差は知っておいてもらいたかった。 10本ほど先に西村が取って、最後に良い面を打たせて終わった。 あらゆる打ちをしてみた。 面を打たせて胴に返す。 面を打たせて摺り上げて面。 面を打たせて摺り上げて裏から面。 攻め入って、動く瞬間に面。 足からゆっくり攻め入り、相手と相打ちからの斬り落とし。 面に引き出し逆胴。 面に引き出し、体を左に捌き胴。 スッと体を入れ、相手の手元が上がる瞬間に小手。 最近あみ出した攻め入り・・・右膝で相手を引き出す・・・面斬り落とし。 何でも出来る! 相手の心が見えれば! 申し合わせ稽古の様に見事に決まる。 最後に相手に気持ちよい面を1本打たせて終了! 問題はこの後、同じ七段の側に立ってしまうと稽古の機会がなくなる。 七段に引き上げると稽古に来なくなる! 寂しいが・・・まあいいか! 七段同士稽古をしているが、西村とはしたがらない・・・・これが剣道家なのだ! この見栄が無くなれば、剣道による自己の確立になるのだが・・・ここが難しいのだ!
Kさん、西村の指導稽古をしっかり受け止めている。 お互いに攻め入ろうとするとき、Kさんは右足を一センチばかり浮かして体を進めている。 西村が小胸を動かした瞬間、すかさず面に来た。 腰の入った見事な面だった。 一番教えたかった事をKさんが見事にやってくれた! 嬉しかった! 本人も自分の打った面に大満足だ。 教え甲斐のある人だ。
普段は西村を避けている人が、今日はどういうわけか懸かってきた。 素質も身体能力もあるが腰が入っていない事が惜しい人だった。 今日はそこを指摘して打たせた。 見事に変わった・・・本人も変わった事を理解したみたいだ。 このまま行けば六段七段とスンナリ行くだろう。 竹刀当てゲームではない。 自分の全てを相手に真っ正面にぶつけながら面を打つ。 相手もそうすれば、当然激突だ! 車の最速での正面衝突なのだ! ぶつかってひっくり返り脳震盪を起すかも知れない。 この覚悟があるか・・・剣道はここを問われている。 覚悟を問われているのだ。 ここで怯んだ方が負けなのだ! この覚悟が攻めにつながる事を皆は知らないのだ。 覚悟は波動となって相手に伝わり・・・この時点で勝負は事実上終わったのだ! ここが判れば、居合の鞘の内が判る。 人生の選択においても、何時もこの覚悟が方向を決める。 人生の成功者とそうでない人の違いは覚悟の程でしかない。 一つの選択は他の全ての選択を捨てる事なのだ。 その覚悟を問われながら人生を歩んでいる事を知っている人が人生の成功を手に入れる。 死に際に悔いの無い人生を迎える事が出来る。 剣道はこれのバーチャルゲームなのだ。
人生の選択をそう考えずに、剣道に逃げている人も多く見受ける。 寂しい事だ。
ある人に言った、西村に面を打つように相手に遠慮せずに、先生と思わずにどしどし面を打って見ろ。 打たせてくれるのだと思って打ってみろ・・そう言った。 その後、その人は七段にどんどん面を打っていた。 相手の七段、たじたじだった。 気持が変わればこんなに変わるのだ! 後で聞くと「先生に言われたように、相手が打たせてくれるものと思って、どんどん面を打ちました。」満足げだった。
今日の結論・・・前回よりも今日の方が剣道は強かった・・・心の変化が腕に出た。
次回はこれに関して『一本橋上の面の打ち合い』を書きます。
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