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- 『剣道は先と読みである!』 - 西村雅興 [2008年4月20日(日)]
・両膝が曲がっている - 西村雅興 [2008年4月20日(日)]
右ヒジが外に張っている - 西村雅興 [2008年4月25日(金)]



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『剣道は先と読みである!』
西村雅興
2008年4月20日(日)
『剣道は先と読みである!』・・・・原田源次先生いわく
2007/11/剣道時代
『攻めとは構えである!』・・・岡先生いわく・・・西村が直接聞いた。

その人の人生観が剣道に出るので、一番の教えは観念論・心法になる。
ここが変らないと剣道の意味がなく、人生の良き友にならない。
小川範士が話をされ始めると、高段者でも「結局これだ!」(禅問答)と手を前に組んで黙想の手元をして、聴かずに帰ってしまう。
そうすると、剣道の本質への道を閉ざしてしまうことになる。
賀来先生を送る車中に岡田さんは『禅問答』に近い話を聞いて心に響き、田伐さんも同じく各先生の稽古の後の一言を受け止め成長する。
原田源次先生の抽象的な話を聞いて、思いを巡らす岩崎さん、西村である。
しかし、小川範士が言った「話せば話すほど本質から遠ざかってしまう!」

そこで、見えない話は後にして、三次元・四次元的に目で見える(目で認識出来る)所を書きたいと思う。
四次元は三次元的な構えから、動きに時間が加わるので、立体的な動きと言うことになる。
この四次元化する動きは、既に三次元的な停止の構えにその予測が付く。
さらに時間が『停止』した三次元的観察から、時間が参加し始めた一見三次元的映像に見える中に静かな『ウゴメキ』を感じる『静止状態』をも予測が付くと、これは相手の心の発露、無意識の顕在化した構え(停止状態)→(静止状態)へと見抜くことが出来る。
これが直感的に自分の心に響くには稽古の千日の鍛・万日の練になります。
原田源次先生いわく。
『何を読むことが出来る様になればよいか。
まず相手の構えから打突する部位と機会を判断するといった。もっとも基本的な部分から、動きや体さばき、体勢、気力など、足の先から頭のてっぺんまで、そして精神状態までも含めて総合的とらえ、一つの攻防方法を見出すいう部分までもが求められます。 
これらの『読み』を身につけて、はじめて技につながっていくといえるでしょう。
しかし、この『読み』が成り立つには万日の鍛練が必要だと言われています。』
この続きはまだあるのですが、本で読んで下さい。

さて、このところ剣道の稽古風景を見ていて、つくづく思うことがある。
・左膝が折れている
・左膝が突っ張っている
・両膝が曲がっている
・両膝が突っ張っている
・体重が前にかかりすぎ
・体重が後ろにかかりすぎ
・肩がいかっている
・猫背になっている
・右肩が前に出て半身になっている
・頭が前に落ちている
・頭が後ろに反っている
・足幅が広い
・両足が重なっている
・左手の位置が高い
・右ヒジが外に張っている
・右ヒジを入れ込み過ぎている
・両脇が開いている
・両肘を絞り過ぎている
・竹刀を横から握っている
・下手な人ほどこれらが重なる・・・進歩がない(下手の横好き・師匠がいない)
・試験に落ちる人ほどこれらが重なる・・・(唯我独尊・聴く耳がない)
・試合には強いが・・・身体能力が高いが当てに走る構えになっている・勘頼り!

このように基本的な構えの中に何か本質的な自然な構えとズレたものが多く見受けられます。
その一つ一つ(見えるもの)にその人の潜在意識(陰)が見え隠れしているのです。
陰流とはこ『陰を読み、陰を動かす』流儀です・
これは陰流の流祖、愛洲移香斎久忠から、新陰流の創始者、上泉伊勢守信綱へと、さらにこれが柳生において『柳生新陰流』へとなっていく。
つまり、現代剣道の精神性の高い剣道の原点です。
最後は・・・『陰流』は相手の陰(相手の見えない心・無意識の動き)を観て相手を斬る。
相手の陰を斬る。
新陰流の創始者、上泉伊勢守信綱の若き日に、陰流の流祖、愛洲移香斎久忠が別れ際に言った。
『陰流の極めは、己の陰を斬ることや。
 難題やなあ。
 斬れるか?
 斬れまい。
 しばらく儂(わし)が若の陰を映し取るから、己が陰を斬る方法を考えなはれ』・・・・となり、自分心のウゴメキを斬ることにつ斬る。
→打つ前に死ぬ・・・となる。
・・・・ここまで来ると、人生観が変らないと難しい!

そこで、簡単なパズル型式で表現していきたいと思います。
高段者になるとすでに御存知のことかと思います。
初心者の方への助言をお願い致します。

『先』はここで、相手の動きを誘い、心を起し、陰の本体を認識する作業である。
千代田での稽古を見ていると、この先の作業、打つ前・技前の作業ができている人が少ないのが残念である。



・体重が前にかかりすぎ→打とう打とうと気が焦っている心(陰)が見える。
         対応→近間にて、面を見せて小手か胴に切る
       →遠間にて、月影の絶好のチャンス
【いつもは西村が一方的に書いていますので、先輩諸氏の知恵を拝借したいと思います。】
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・両膝が曲がっている
西村雅興
2008年4月20日(日)
・両膝が曲がっている
・体重が後ろにかかりすぎ
このタイプは試合巧者に多い。
打って出ると少し余され、体を建直そうとするところを、ヒョイと面に打ち込んでくる。
難とも始末の悪い相手である。
拍子が外れてやりずらい!
この人は感性が高く相手の打ち気を速く察知し、紙一重で余す能力が高い。
試合ではこれが良く入り、勝ちを得るからこのパターンは手放せない人だ。
この人は曲げた左足に体重をさらに乗せ、そこからヒョイと蹴り打ってくる。
体重が後方へ移動し、その体重を急激に反対方向へ向けるので足への負担は凄く大きくなり、試合などでアキレス腱を切るタイプだ。
(この真逆が膝を抜いて重心の滑落を使い、まえに転がりそうな状態で、足・脚の後筋を使ってゆっくり押し出して、間を盗みながら前進する方法である。)
気をつけないと、ほとんどの人は面を打たれる。
この一瞬の間が素晴らしく、勝ちを得ている代表が最強の七段、全日本最多選手権保持者だと思う。
誰も打てない間を持っているからだ。
試合には非常に有効なのだ。
→このヒョイとした逆襲を頭に置いて面を打つには、間を切られないまでに間を盗み踏み込むことだ。
→このヒョイとした逆襲の予測が立てば、その対応は相手の得意な反射的面打ちを読み、ヒョイと来るまで面を置き、面を打たせて胴を切る。
予測を読み、裏をかく方法である。
相手は無意識で、得意のパターンに嵌まったと思い面に来るから取るのは簡単だ。
剣道というよりは読み勝ちで相手を仕留めるのだ。
判らない時は数本打たれてみて、その加減を確かめてみると良い。
このパターンの読みところが判る。
この意識が無いと、永遠に打たれ続ける。
・・・間の勘の良さが剣道の本質を見出す大きな妨げになるパターンだ!
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右ヒジが外に張っている
西村雅興
2008年4月25日(金)
・右ヒジが外に張っている

このタイプは基本的に竹刀の操作を腕で始動・起動するタイプである。
スッと入っていくと、この人はパッと右手で竹刀を引き上げる。
ヒジをさらに外に出しながら、拳を胸の方へ引く。
(三角筋と上腕二頭筋で竹刀を引き上げる・・・竹刀操作の未熟なタイプ・大人になって剣道を始めたタイプに多い。)
小手を打つのに非常に都合の良い相手だ。
ただし、上腕二頭筋の屈筋を使う為に、反応が非常に早いのと拳を胸の方に引くので、小手は良く見えるが思いのほか遠くになる。
その為、不用意に手だけで打つと届かず、ポカンと面を打たれることが多い。
この小手を打つには、右足を滑り込ませ体を十分にいれ、相手の右乳首を切るぐらいに打つことである。
これをやれば、こちらの体の攻め込みに見事に反応し、そこを小手に取れる。
これは何度でも繰り返し打つことが出来る。
相手は首を傾げるが何度でも打てるのだ。
西村は通常相手のこの欠点を指摘する為に打つ小手である。
三本続けて全く同じ小手を打たれると、その後の忠告に約立つからだ。
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