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- 松風館道場・高段者稽古会 - 西村雅興 [2004年2月14日(土)]
大切なことを思い出した。 - 西村雅興 [2004年2月14日(土)]
Re:松風館道場・高段者稽古会 - 斉藤 清 [2004年2月14日(土)]
次回お相手を御願いします。 - 西村雅興 [2004年2月14日(土)]
出稽古に行ってよかった。 - 宮崎 多正 [2004年2月15日(日)]
神妙剣! - 西村雅興 [2004年2月15日(日)]
体をいたわる・平常心! - 西村雅興 [2004年2月15日(日)]



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松風館道場・高段者稽古会
西村雅興 [HomePage] [Mail]
2004年2月14日(土)
松風館道場(岩立三郎先生)高段者稽古会 第二土曜日午前

今日は土曜日の仕事を休んで、朝から剣道だ。
何と幸せな事か!
万全の体調で臨んだので、今日はバッチシやれそうだ!

噂に聞く松風館道場の高段者稽古会に参加した。
関東一円、全国からも来るという。
(先生、今日の事を書くんでしょう。
みんな見ているからね!
そうだよなあ!
誉めるときは実名で、西村に歩があった時はABCで書くよ!
書き方も難しいなあ!
そんなやり取りが、ある女性とありました。)

最初は七段までが回り稽古。
暫くして、八段が元立ち。
八段は八人ぐらいが元に立つ。
壮観な稽古会だ。
関東一円、全国からも来るという。

西村は先ずA先生と稽古をした。
岩崎先生が審査で当たった相手だ。
岩崎先生の言った通に大きな面だ。
剣道雑誌でも紹介された先生で、なるほど豪快な面を打つ。
懸かるほうはことごとく沈没だ。
ほとんどが大きく上から面に乗られている。
松風館道場の大きな面の典型だ。

人気がある先生なので列が長い。
暫く八段と懸かる人との違いを比較してみた。
先生の方は体に竹刀を乗せたまま、ズイーッと相手の顔をめがけて出ていく。
下位は慌てて面に行く。
その瞬間先生は打ち込みに入る。
そして立派な面が入る。
どれも同じパターンだった。
腰から入ってくる体の攻めが十分が八段だった。
あれ!と思う場面があった。
遠方から来られた背の高い方との時だった。
先生が相手の攻めに反応して、手元が上りかけていた。
相手も強いのだろう。
そうすると、先生の大きな面は陰をひそめた。
一応先生の方に歩があるが、相手も八段に程なくなる人だろう。
次のレベルの人では先生の入り身に耐えていた。
この人が打たれる時は先に打って出て、そこを乗られて面に取られていた。
この先生に対する三段階の相手との稽古がはっきりしていた。

後ろの方だったので、風邪を引かないかちょっと心配をした。
やっと順番が回って来た。

先ずしっとりと構えた。
原田源次先生の呼吸法を十分活用する。
最初は気の押し合いをしているような気がしたが、段々相手が見えてきた。
なるほど面白い!
相手が強ければ強いほど、呼吸に集中でき自分が消えていく。
それに従って相手の打ち気が、反応が手の平に乗ってくる。

足の範囲で体を動かし、相手の反応を十分見る。
西村竹刀の先は咽をしっかり攻めている。
さらに体を沈めると相手はやや前傾になってくる。
前に原田源次先生の言っていた、『膝を緩めて誘っているな』を使う。
この膝の動きに相手が微妙に反応する。
次第に一触即発の状態にまで高まって行く。

スッと緩めて体を出すと、豪快な面が飛んできた。
しかし、その前にしっかり咽垂れに西村の突きが決る。
(相手の気が竹刀と一緒に上に行くと、咽がスポンと気が抜けた。
そうすると気の抜けた穴に西村の竹刀が吸い込まれるのだ。)
普段は引くのだが、相手が八段でこれを引くと面を打たれたことになってしまう。
そこで、しっかり諸手突きだ。
ガクッと来たようだ。
相手もさるもの、突かれたまま面を打ちきった。
この辺が八段の面の打ちきりだろうと思った。

次は同じパタンだが、スッと面を見せる。
相手がそれを取りに来た所を、左に捌いて胴を取る。
相手は打ち気を抑えだした。
相手の竹刀が、西村の竹刀を意識し、段々下がって来た。
腰から竹刀を下げ気味に体を進めると、先生は竹刀を押さえ気味に出て来たので、面に乗る。
最初から最後まで先が取れて、相手を動かせたのは良かった。

【この様に書くと西村が凄く強いと思われるが、西村の歩が良かった所をイメージ・ップして書いてあることを忘れないで下さい。】

次も若手新進気鋭の八段だ。
こちらの先生の稽古をしっかり見た後は、その横手稽古をされている岩立先生の面に見惚れていた。
竹刀の先がちゃんと打ち頃に位置に納まって打っている。
相手の動きの“う”を打ちに行っている。
稽古をするより見ていた心境だった。
さて、攻めの手順は先程と同じだが、先ほどの先生ほど高まらない。
その前に先生が大きく反応してしまうからだ。
太鼓が鳴り長い稽古は出来なかったが、終始先を取り稽古が出来て、先ほどの先生よりは楽だった。

待っている時間が長かったので、他の八段もしっかり見た。
近先生はゆったりとした独特の剣道だ。
以前稽古をしたとき、御互いに打てなかったのを覚えている。
最後は西村が歩み足で入って、間を盗み小手で終わった覚えがある。
そのとなりは大きな面としっかりとした突きを見事に相手に遣っていた。
次回が楽しみだ。

この書き込みを見ておられる先生と稽古をした。
なかなか強い先生だった。
御互い余り良いところが出ずに終わった。
西村の気分と緊張が切れていたので、充分な稽古が出来なくて申し訳なかった。
八段の先生の時の様なしっとりとした攻め合いの前に、西村の体が出て攻め入ってしまう。
先程の八段先生方より受ける圧力が弱いからだ。
見えないが感じあう『気』の圧力は面白い。

最近のダイエット効果は今日の稽古にすっかり生きていた。
このまま行きたいと思う。

あれは、うちのダーリンよ!と言われた女性。
主人の剣道の稽古を楽しそうに見ていた。
なかなか切れのある剣道をしていた。
相手は近先生なので、普通の人では打ち込むのは難しい。
それでも頑張っていた。
夫婦で松風館道場(岩立三郎先生)で高段者稽古に参加。
羨ましい限りだ!
夫婦の会話でも剣道の話しで盛り上がることだろう。

稽古の後、岩立先生に挨拶に行った。
先生
「先生がくれた岩手の八段の先生方の話しは皆さんに評判が良く、大勢がコピーをしてもって帰ったよ。
なかなかそういう物は無いから、ありがたいことです。」
と言われた。

今日の西村の出来は自分としては満点だが、若い教師八段に面で取りあいする、若い稽古もしておく必要があると思った。

岩立先生が言った
「この様に大勢の稽古の時は待っていて、横に動いて胴を打つのは慎みましょう。
そんな稽古ばかりしていると嫌われてしまう。
私も胴を打ちますが、しもた!面で行けば良かったのにと反省します。
先ず先を取って面に打ち込むことを心がけて下さい。」

参考
松風館道場は金曜日は基本稽古の日だ。
七段の若手道場生でもキツイと言う。
ここの、門下生はここで基本を鍛えられる。
これがこの松風館道場(岩立三郎先生)の剣風を作るのだろう。
高段者を本気で目指すならば、この道場は日本一の良い稽古場だ。
西村も足に故障があった時に行って、大変だった覚えがある。
足も治ればこの金曜日も行ってみたい。
翌日の土曜が心配なのだが、妻に叱られるかもしれない。
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大切なことを思い出した。
西村雅興 [HomePage] [Mail]
2004年2月14日(土)
追伸
岡先生を5人ぐらいの人が囲んで話しを聞いていた。
西村も直ぐ横に座って話しを聞いた。
岡先生
「剣道は表もあれば裏もある、表で攻め合いをしていると手詰まりになる。
剣先をこの程度上下して攻め合うだけだからなあ。
裏に入るとき小手を打たれる懸念をする。
『昔から、木につるが巻くように裏に入り込め!』と言う言葉がある。
俺は心臓を病んでいるからもっと稽古したいが、それでも打つときは出きるだけ色んな打ち方や打つ場所を変えている。」
先生が手で見本を見せながら話されていた。

岩崎先生の情報を大切に、今朝一時間ビデオを見ました。
賀来先生が裏から攻めて野正先生に打った面。
それにこのシーンです。
原田源次先生曰く
『年代別模範試合をみて一言
「攻め合いと鎬合いで終わってしまっているな。
 出る覚悟がない。
 打たれたくないんだな。
 攻めるハナを出なければならないのに。
 考えすぎだな。
 表鎬の攻めに終始するからこういう状態になる。」
 「捨てれないな。いい剣道をするのに。
  打たれたくないんだな。」
「さすが、トリを勤めるだけある。
 攻めぱなしだ。
 呼吸をしていない。
 相手はもう息が上がってしまったな。
 出ようと思うが攻められているので行けない。
 使われているな。」』
そうしたら、偶然に岡先生がその話しをされていました。

今日、新進気鋭の八段を無理なく使えたのも、時々裏に剣先を回して軽く押さえ、相手の竹刀の先を中心から外したせいだと思う。
相手のこちらに対する攻めに、自信が消えていくのが良く分かった。
そのまま面に跳べば小手を打たれるのは当たり前ですからね。
得意の面に精神的に陰が落ちる。
面の出足が鈍り、伸びも止まる。
『表鎬の攻めに終始するからこういう状態になる。』
この言葉のお陰で、相手の心が無理なく手の平に転がり込んでくる。
感謝です!!!!!

岩崎先生!その12を心待ちしています。
先生!一次の気を持続しておれば、間違いなく八段でしたね。
でも「もっと原田源次先生について教えを乞え!」との神の啓示だったのかもしれませんが。
それにしても、岩崎先生の『原田源次先生語録』を読む度に、西村は腕を上げていきます。
尊敬する師匠の言葉は、体にあっという間にしもこもますからねえ!
『原田源次先生語録12』待ってます。

さらに追伸
これも、田伐さんのお陰です。
感謝!!!!
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Re:松風館道場・高段者稽古会
斉藤 清 [Mail]
2004年2月14日(土)
先生お久しぶりです。
始める時は、先生いなかったですよね。
でも稽古中すぐわかりました 存在感がすごくあるから。
稽古お願い出来なかったので、挨拶だけどもと思ったのですが
岡範士が色々、素晴らしい話をしてくれていたので、岡範士に
失礼があってはいかんと思いまして先生には、挨拶出来ませんでした申し訳ありません。本日は岩立先生にも近先生にも、そして芳賀先生にも共通することを指摘されました感謝、感謝とても収穫の多い最良の日でした。
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次回お相手を御願いします。
西村雅興 [HomePage] [Mail]
2004年2月14日(土)
松風館道場(岩立三郎先生)の道場の稽古は素晴らしいですね。
今日は体調もよく頭が冴えていたので、八段相手に恥ずかしくない稽古が出来ました。
三人の先生に同じ指摘を受ければ、直ぐ良くなりますよ。
指摘されず永遠とそれをもって稽古をしている人達がほとんどです。
この次は御手合わせを御願いいたします。

岡先生の話を横からそーっと聞いて、また納得しました。
稽古だけではない稽古が貴重ですね。
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出稽古に行ってよかった。
宮崎 多正 [Mail]
2004年2月15日(日)
 今日N県の先生方がこられると言う事でT市まで稽古に行きました。西村先生の書き込みを読んで、気持ちを新たにし、同じ人間ドス来いと稽古に挑みました。一人目、気を合わせ(自分なりに)立ち上がりいい具合に、右足を出したら即面をもらいました。でも、気分はそうかそうかという気分でしたが、最後まで一枚上になることは出来ませんでした。2人目、八段の先生でした。気分をあらたにし、グッグと攻め(打ち気を抜き)初一本少し軽かったのですが面が入ったのです、その時八段の先生はあれっという顔をしていましたがその後の稽古は、気持ちが一体となったと思います。最後に出小手を入れまして、終わりでした。3人目も八段の先生(2人目の先生の兄)、グイグイを攻めて来られて、左足体重を維持することが出来ず、気分的にいい稽古では、ありませんでした。稽古が終わり、各先生に挨拶にいった時、2人目の先生に「合気の胴、よかったですよ」と、言っていただきました。自分では、胴を打った覚えはないし入ってない思うのですが、合気と言う言葉が凄く心に残り(合気という言葉は私が昇段した時に記念に作った手ぬぐいに記した言葉)今日は、出稽古に来て良かったと思いました。これからも西村先生のレスを読み自分の稽古を高めたいと思います。追伸5月4日の剣道談義に出席できるように根回しをしているところです。もうすこし返事はお待ちください。
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神妙剣!
西村雅興 [HomePage] [Mail]
2004年2月15日(日)
『「合気の胴、よかったですよ」と、言っていただきました。自分では、胴を打った覚えはないのですが』
こんな技が出るようになるといいですね!
『神妙剣・無想剣』ですね。
最近の西村の課題です。

京都は来れたらおで下さい。
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体をいたわる・平常心!
西村雅興 [HomePage] [Mail]
2004年2月15日(日)
中央近くで稽古をされていた八段。
若手と比べてどっしりとした攻め、鋭い面の打ち込み、さらに突き。
これはたいした者だと見ていた。
終わりの方で足を痛めたらしい。
面をどんどん打っていくのも良いが、一時間半それでは足が持たない。
年相応の剣道の使い方を考える必要がある。

先日、松風館道場で元に立った時、攻めて応じてばかりではまずいと思い、面にも打って出た。
松風館道場の豪快な面打ちに応えての面を打った。
約一時間半、みっちり気を入れて稽古をした。
前日、土曜稽古会でもみっちりやった。
このような稽古を二日重ねると、左足が悲鳴を上げていた。
(体重が109キロ・58歳)
火曜の稽古には出かける気がしなかった。
中三日あけると、十分回復していた。

さて、今回は松風館道場・高段者稽古だたが、懸かって行く立場だったので、(待っていて風邪を引きそうなぐらい待った。)稽古の時間は短く、さらに八段相手の攻め合いの稽古だったので、全くつかれなかった。
丁度気分が良かったぐらいだった。
余り体を持て余したので、土曜稽古会さらに参加したぐらいだった。
今朝、体調、足はと思うと、体は快調で全く問題なし。
40歳を超えて体を鍛えると、その分だけ体を痛めると聞いたことがある。
運動能力の質を問うより、その質を深めて行くほうが賢明な年なのだ。
ただ、捨てきった豪快な面の評価の高い八段審査の傾向は、松風館道場(岩立三郎先生)風の稽古の方が良いと思う。
しかし、西村がこれをやりすぎると、必ず足を壊す。
数年前、一週間歩けなくなり普通の剣道をするのに約二年間懸かった。
今も無理をすれば、非腹筋に痛みが出る。
そう思えば、七段の受験中はアキレス腱が切れそうなほど痛い中で稽古をした覚えがある。

受験をやめることにしたら、アキレス腱の痛みは直ぐに消えた。
受験意識が体の能力を超えた動きを要求したのだと思う。

みんな上手く成り立つ方法はない。
取りあえず体重を落として、大きな豪快な面を打ちたいと思う。
痛みは体の警鐘なのだ。

こんな話しを妻としていると妻が言った。
「剣道をする人は皆さん、熱い人ばっかり。
パパは最近、少し冷めてきたけどね。
みんな無理をして怪我をしているのよ!
平常心!平常心!」
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