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- 余り語られない剣道の大切なポイント-1 - 西村雅興 [2015年11月10日(火)]
余り語られない剣道の大切なポイント-2 - 西村雅興 [2015年11月12日(木)]
Re:余り語られない剣道の大切なポイント-3 - 西村雅興 [2015年11月13日(金)]
余り語られない剣道の大切なポイント-4 - 西村雅興 [2015年11月17日(火)]
先を取るとはどういう事か 科学的に説明 - 西村雅興 [2015年11月18日(水)]
Re:先を取るとはどういう事か 科学的に説明 - 匿名で失礼いたします [2015年11月22日(日)]
次のレベルの実験を - 西村雅興 [2015年11月24日(火)]
簡単な実例 - 西村雅興 [2015年11月26日(木)]
Re:次のレベルの実験を - 匿名で失礼いたします [2015年11月27日(金)]
Re[2]:次のレベルの実験を - 西村雅興 [2015年11月27日(金)]
Re[3]:次のレベルの実験を - 匿名で失礼いたします [2015年11月28日(土)]
Re:余り語られない剣道の大切なポイント-5 - 西村雅興 [2015年11月27日(金)]
Re:余り語られない剣道の大切なポイント-6 - 西村雅興 [2015年12月1日(火)]
Re[2]:余り語られない剣道の大切なポイント-6その2 - 西村雅興 [2015年12月2日(水)]
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予備動作を消す、気配を消すには - 西村雅興 [2015年11月16日(月)]
Re:原田先生を実例に挙げて その他 - 、 [2015年11月16日(月)]
Re:原田先生を実例に挙げて その他 - 匿名で失礼いたします [2015年11月16日(月)]
Re[2]:原田先生を実例に挙げて その他 - 西村雅興 [2015年11月17日(火)]
Re[3]:原田先生を実例に挙げて その他 - 匿名で失礼いたします [2015年11月17日(火)]
次のレベルの実験を 停止状態と静止状態 - 西村雅興 [2015年12月5日(土)]



余り語られない剣道の大切なポイント-1
西村雅興
2015年11月10日(火)
余り語られない剣道の大切なポイント

足の構えから前進
足の構え
前足の踵の後ろの線に後足の指先が来る。
足幅は自分の足の幅の広さが良い。

離れた間合いの時は、前後の足の中間の上に重心と丹田が来る。
攻撃態勢、攻めの体勢の時はこの重心が今まさに前に転がろうとするベクトルが働きかけた状態にする。
こうすれば、右ヒザを伸ばす緊張を抜くだけで、左足の支点で押す事なく体が倒れようとして身体が前進し始める。
要は、後ろ足の筋の緊張を起こさず、前足のヒザの伸展筋の緊張を緩める事が重心の滑落を誘い体の前進になる。
動きの支点は既に後ろ足にあり、重心は既にやや前にあ理、前足は倒れそうな身体をスチックで辛うじて支えている状態になっている。
この状態から緊張した腹を緩めると同時に右ヒザを緩める、するとお腹が少し前下方に動く。
このとき慣性の法則は既に破られている。
このとき辛うじて支えていた前足の前に前方に重心が行き過ぎてしまう。
この重心の前足から前方に移る時に前足を床から離す。
この一連の動きがスムーズだと相手には起こりが見えない。
通常は真ん中にある重心を一度後方へ移し、後ろ足に支点を求めこの支点を動きの基点として、後ろ足の押し出しの緊張、又は蹴り足の緊張によって体を前に進めるエネルギー、ベクトルを生みだす。
要は重心を後方へ移す前足の緊張、次に前方へ押し出す後ろ足の緊張が二段構えで起こる。
筋のプラスの緊張から起こりが始まる。
次ぎにこのままでは体が倒れてしまうので、後ろ足が少し体を押し出し姿勢を保とうする程度に後ろ足が体を押し出し重心の滑落分を補償しょうとする。
これは姿勢維持の反射的な動きの作用である。
この動きは筋のマイナスである弛緩から動きが始まる。
平らな道の時、車を動かすには後ろから強い力で押す必要がある。
下り坂に止めてある車を動かすにはブレーキを緩めるだけで良い。
この緩め方をお腹を緩めて重心を滑落に導く微妙なブレーキの緩め方をすると、相手には初動は全く判らない。
昔の列車の動きは初動がガタガタと伝わり動き出す。この音を聞いてから見送りのヒトは列車から降りたものだ。
新幹線の場合、同じ事をすると動き始めが判らないので、気がついた時は既にスピードが出てしまっている。(ドアはその前にしまっているが)
さて、体が前方に倒れようとすると、位置覚に関連する全身の知覚により、自立的に反射的に全身の筋が適度に緊張し、体の位置、 姿勢、運動における平衡を保つことを姿勢反射を行う。
この場合は動的姿勢反射が自律的の起きるので本人の意識は参加していない。
武術的身体動作の基本は意識が無くても自律的に行われる身体の動きの仕組みを出来るだけ応用する事である。

しかし、一応このように説明は出来るがこれを理解し実行するのは難しい。
頭が理解出来てもそれを実行するだけの身体能力が鍛えられていないのが実情だ。
それの、これがそうなのかな!と感触を掴むのに時間がかかる。
そこで、原田先生に相談をしてみた。
三橋先生はその辺が科学的に理解し易く教えてくれた!
原田先生は保険体育の先生で身体の運用の専門家だ。
陸上選手にクラウチングスツタートのコツを教えるのは簡単だ!
今と言う時に尻をチョンと押してやる、身体は前に倒れるがその瞬間自律的に姿勢保持の自律神経が自然に働く。
この動きには頭は一切関与していない。
これでコツを掴むと別人の様に良いスタートを切る様になる。・・・・教えてくれた。
そのコツと強化方法は次回書く事にする。

二足歩行の場合は前足ヒザが伸展した状態で前に進む程度に後ろ足は体を押し出す。
剣道の場合、攻撃姿勢からの前進は重心の滑落を使い前に倒れようとする。
そのままでは倒れてしまうので、倒れない程度に後ろ足が体を押し出す。
実際は前足の一歩の半分位の位置に重心が滑落したときに後ろ足が押し出す様になる。
武術的身体動作では、初動が筋の緊張から始まるのではなく、筋の弛緩から始まるのである。
対峙した相手は後ろ足の筋の押し出し、蹴り出しの緊張の瞬間を捉えて対処しょうと狙っている。
それ故、相手はこちらの初動を察知出来ないのである。
西村に面を打たれた人は、気がつくと先生が目の前にいる。
何時打ちに来たのか判らないと云う。
ふーっと風が吹いた様に前に来て、えっ!と思うと打たれ手しっまっていると云う。
これを見えない動き、察知出来ない動きと云う。

通常、皆様は前後の足の中間にある重心の位置を、一度左足に移し後ろ足に支点を求め床を蹴り、体を前に進めている。
体の真ん中から後ろ足に重心を一度移し、いわゆる重心のキャッチボールをしてから、体を押し出している。
この重心を後ろ足に移す動作が、体の前進の大きな予備動作になって、相手に打つ前に察知されてしまう。
さらに、足のヒザの伸び過ぎは一度体を低くして床の蹴りシロを確保している。
高校生がこれをフェイントで使う場合が多い。
多くの人はこれだけでも二重の予備動作を相手に教えている事になる。
面を打ちますよ!と時間差のある二回の合図を送れば、よっぽど鈍い相手でもその対応は簡単に出来る。

西村はどうするか?この二つの予備動作を消し去る!
先ず、スックと立った姿勢から、左ヒカガミがたわみのある範囲で体を沈める。
これで床の蹴りシロが完成している。
後は、いつ右ヒザを抜いて重心の滑落をもって体を進めるかである。
このとき、打に行くと必ず後足が蹴り足になり重心のキャッチボールをしてしまう。
打気が強いと体を大きく沈めるので、余計に予備動作が大きくなってしまう。
武術的身体動作を行うには心が大きく作用する。
柳生新陰流の『捧身』が極意である。
心で呟く、呪文を唱える「お互いに膠着状態ですね、身を差し出しますからどうします。打つなら打って下さい。』
体が前にやや倒れながら打たれに入って行く。
言うわやすし、行うはがたし。
相手と争って勝負を意識して、打たれたくないと思うと、身を捨てる事は不可能だ。
『打つ前に死ぬ!』原田先生の言葉だ。
相手と相和し、お好きな様にと体を捧げると、相手の潜在意識は『え!』と反応し、予備動作を起こしながら、打つと合図をしながら打って来る。
自分の原始的防御機構、本能はこれをキャッチし、その時にすべき一番優れた方法で対処する。
打った時の意識が無いとき、これを神妙剣、夢想剣と云う。
西村は普通この一歩手前の状態で剣道をしている。
範士八段との稽古、原田先生との稽古等で最高の時はこの神妙剣が出る。
大先生も参ったと云う。
打った自分位は全く意識がないのだ。
ここまで来るには大変だが、構えから前進する原理、武術的身体動作を是非心がけて欲しい。



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