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- 佐野君へ - 西村雅興 [2016年12月7日(水)]
面を打つから学ぶ事。 - 西村雅興 [2016年12月8日(木)]
チョッと激しい事を書きましたが! - 西村雅興 [2016年12月8日(木)]
Re:チョッと激しい事を書きましたが! - 佐野 [2016年12月10日(土)]
突きについての注意事項!!!! - 西村雅興 [2016年12月8日(木)]
Re:突きについての注意事項!!!! - 佐野 [2016年12月10日(土)]
Re:面を打つから学ぶ事。 - 佐野 [2016年12月10日(土)]
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オメガスーパーコピー - オメガスーパーコピー [2023年9月19日(火)]
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- 佐野君へ - 西村雅興 [2016年12月7日(水)]
面を打つから学ぶ事。 - 西村雅興 [2016年12月8日(木)]
チョッと激しい事を書きましたが! - 西村雅興 [2016年12月8日(木)]
Re:チョッと激しい事を書きましたが! - 佐野 [2016年12月10日(土)]
突きについての注意事項!!!! - 西村雅興 [2016年12月8日(木)]
Re:突きについての注意事項!!!! - 佐野 [2016年12月10日(土)]
Re:面を打つから学ぶ事。 - 佐野 [2016年12月10日(土)]
Re:佐野君へ - 佐野 [2016年12月10日(土)]



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佐野君へ
西村雅興
2016年12月7日(水)
佐野君へ

貴方の体は素晴らしい!
教えた通りに打ち込みが出来ていました。
二次稽古の相手は七段を狙う強い六段ですから、相打ちで面を打たれてもしかたがない。
それを何処まで肉迫出来るかを挑戦して下さい。
彼の胸を借りて面を打ち込んで稽古をして下さい。

面を打ち込む場合、先日教えた方法が有効です。
さて、
竹刀の先が相手の喉元を突き刺さんばかりに攻め入って面を打つ。
相手の胴胸を突き刺さんばかりに攻め入って面を打つ。
相手の胴の腹を突き刺さんばかりに攻め入って面を打つ。
竹刀を下げ低くして攻め入り面を打つ。
竹刀を相手の竹刀の下に攻め入り、小手を打つぞと攻め入り面を打つ。
 この五つを、色々変えて面を打って下さい。

相手によって咽突きを嫌がる人。
胸突きを嫌がる人
腹突きを嫌がる人
下を攻められるのが嫌な人。
小手を打たれるのが嫌な人
 それぞれの攻めに対して相手がどのように反応するか試してみて下さい。
要は相手の心に、不安、恐れ、驚きを起こさせて、その反応した瞬間に面を打つ。

多くの人は長年全く同じパターンで面を打っています。
全く進歩の無い人が多いです。

剣道は上を攻めて下を打つ。
   下を攻めて上を打つ。
   咽を攻めて面を打つ。  
・・・相手に先を取った攻めに反応したところを、反射的に打ち取るのです。

相手の弱いところを見つけて、反応が強く出るところが狙い目です。

これが出来るようになれば、次の手段を教えます。
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面を打つから学ぶ事。
西村雅興
2016年12月8日(木)
 面を打つ!

面を打つぞ!と真っ直ぐ竹刀をそのままで攻め入って面を打てるには、、2段位の差がありその迫力で相手を居着かせる時に有効です。
この時、攻め込みのスピードは有効です。
高段者になるとこれが通用しなくなります。

咽を攻められると(急所)誰しも恐怖を覚えます。
その為、竹刀の先が咽を狙って来ると、相手は何らかの反応をします。
竹刀でそれを防ごうとしたら、その動きの裏を取って小手を打ちます。
嫌がってのけぞろうとすると、面に押し込みます。
恐怖で居着くとそのまま面を打ちます。
最初は意図してそれを狙います。
何度も繰り返している内に、それが適切な反射になって自然と出ます。
この原理を使って教えるのが形稽古です。
申し合わせ(約束の動き)の形の中で繰り返し身につけます。
木刀で剣術の稽古をする時、打ち合うと怪我をしたり死んだりするので、形稽古で反射的理合にある動作を習得してたのです。
竹刀の様な物、防具の様な物が出来て、やや実践的に反復練習が出来るようになり、現代に至っています。

剣道の稽古で一番嫌がるところは咽を攻められる、突きです!
その為、暗黙の了解で突きは出さないようにしているのが現状です。
その意味で、咽を攻めながら相手の反応を見て、反射的に面を打ちます。
本当についてしまうと、相手との人間関係に亀裂が入る傾向があるので要注意です。

次に嫌がるのは、下を攻められる事です。
別に小手を狙ってなくても、下を攻められるのは嫌で、竹刀で押さえにかかります。
この押さえに来た竹刀を(浮木を押さえると、少し沈みながらころっと浮き上がり間す)これを浮木の原理でスッとイナして面を打ちます。

色んな試合を見ますと、面も、突きも、下攻めで相手を起こして、そこを面に取っている場合が多いです。
特に突きに関しては下攻めからがほとんどです。
下攻めで注意すべきは、この入り身の瞬間に面に乗られてしまう事が多いです。
前傾姿勢、肩や頭を前に出すと攻めたつもりで乗られます。
ここで大切な言葉【鼻を臍より前に出さない!】を肝に銘じましょう。

下攻めの場合間合いが近いとそのまま面に乗られますから、少なくても触刃の間合、竹刀の先皮が触れる程度から攻め入るのが肝要です。
下攻めの場合は人間関係に亀裂は入りません。

剣道は命を賭けて打ち合いを、切り合いをするのが立前ですから、打つときはその位の気位、捨て切って入る、打つのが本筋です。
だから、相手が一番恐怖を持つ【突きから攻めが】ところからが本筋です。
しかし、竹刀ゲームの世界では突きは控えた稽古をしています。
さらに中学生以下では突きは禁止になっています。
道場で稽古を見ていると突きは来ない前提で打ち合いをしています。
その為、咽元はがら空きの竹刀だけで打つ稽古の終始しています。
早く打った方が先に面に当たり勝ちと錯覚しています。
本格的な面は相手の懐深く体を入れ込み、ギリギリまで手元を上げない。
手元を上げた瞬間も突きを受けない程度にしか上げない。
当てに行くと手元を早く上げて喉元をがら空きで面を打ちます。
少し良くなると切るつもりで面を打ちます。
すると手元の上げる機会が少し遅くなり格好がつきます。
本来は斬り込むの【込む】の時に手元を動かします。
突きを受けることは無いです。

京都大会で柳生の剣道研修会に参加した同期の稽古会を見ました。
全国から選抜された県でも優秀な剣士の研修会です。
その人たちの中で先に八段になった先生に稽古をつけもらっているのを見ました。
突きは当然の責め口で、甘く体を進めるとその瞬間に突かれます。
手元を大きく上げて面を打つと突かれます。
甘い面を打つと胸突き、胴突きを受けます。
懸かる方はこの恐怖を乗り越えて面を打っています。
凄まじい稽古風景でした。
これこそ武道、剣道と云うものでした。

高段者審査はこの心持ちを、気位を審査されます。
仲良し剣道ではなかなか合格しないのが現状です。
本格的に七段を受けたい人には、西村は胴突きをいたします。
この恐怖を乗り越えて打切った面の感触を教えます。
これが出来る様になると七段に受かります。
要は肚が出来ないと、覚悟が出来ないと受からないのです。

面を打った後、相手が死ぬか、自分が死ぬか、二人ともッ死ぬかが結果です。
それなのに、相手にぶつからないように右へ抜けながら面を打つ人が多い。
これでは本気に面を打ったことにならない。
相手を突き抜ける様な本気の面を打つと、相手はそれを感じ恐れを持ちます。
これが気の攻めです。
西村が指導をする時、徐々にこの辺を教えて行きます。
だんだん本格的な面が打てる、稽古が出来るようになると七段は受かります。
最近、この人は七段なんだが、果て!と思う人も多いです。
すると、七段は本気になれば誰でも受かる様な気がします。

若手の八段が西村との稽古で喉元を大きくあけ、大きな面を打ってきます。
え!八段だろう!西村の諸手突きが見事に決まります。
竹刀当ての観念で八段が西村と稽古をすると、殺し合い、斬り合いの観念の西村とは勝負にならないのです。
七段以下では突いた竹刀の先はすぐに引きます。(咽が空いてましたよ!と合図をする程度です)
しかし、相手が元立をし八段の場合は先ず咽を攻めます。
勘の良い八段は面に来ません。
咽を攻められている事が判るからです。
後から捨てれませんでした!と言います。
そうでない八段は西村に諸手突きで腰砕けになります。
二本も突きを入れられると八段も心は負け犬になります。
後は西村にお手玉状態で捌かれます。
西村が八段殺しと言われたゆえんです。
自慢話をしている様ですが、剣道をするにあたっての覚悟が大切だと言っています。

西村の人生は何事にも命を賭けてやってきました。
死を覚悟して物事の選択をしてきました。
多くの人に救われ生きていますが、とっくに三回は死んでいました。
この修羅の様な生き様に比べれば、剣道修行はまだ生温いものです。


本気で剣道をすれば、自分の甘さに気がつき、更なる高みに人生が向かうと思います。
死を感じる格闘技の中に自分の心が見てて来るのです。
剣道は究極の自己啓発のトレーニングと言えます。
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チョッと激しい事を書きましたが!
西村雅興
2016年12月8日(木)
チョッと過激な事を書きましたが、要するに剣道をする心構えが自分に出来ているかを何時も自問していけば良いだけの事です。

不満の憂さ晴らしで相手を叩きたい剣道か。
竹刀フェンシングをしたいのか。
竹刀当てゲームをしたいのか。
試合で勝ちたい稽古をしたいのか。
昇段を目指す稽古をしたいのか。
自分の心を見つめる稽古をしたいのか。
啓発の目的をもって稽古をしたいのか。
剣道の持つ不可思議な深遠な世界を探求したいのか。
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Re:チョッと激しい事を書きましたが!
佐野
2016年12月10日(土)
西村先生

私の場合、現状ですと
昇段を目指す稽古をしたい思いが強かったおもいます。

これからは
まずは五段一発合格に向けて
自分の心を見つめる稽古をしたいのか。
啓発の目的をもって稽古をしたいのか。
に比重を高めていきたいです。

究極は
剣道の持つ不可思議な深遠な世界を探求したいです


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突きについての注意事項!!!!
西村雅興
2016年12月8日(木)
追記:突きは相手が恐れるから有効な技ですが危険が一杯です。
   声帯損傷
   特に老人では頸動脈のプラークが剥がれて脳に流れると、脳梗塞になり
   死、又は半身麻痺になることがあります。
   悪意をもって突きをすると、毛嫌いされ稽古をしてもらえなくなります。

   しかし、この突きの恐怖から脱却すれば凄みのある剣風になります。
   ハイリスク/ハイリターンの技です。
   スポーツ剣道では、実際には攻めの一つとして咽の方向に竹刀を向けて攻めるくらいです。

ある稽古会で元特練上がりの察剣道家との稽古で、何度も突きを受けながら面を打った事があります。
まだまだ未熟で面を打ちたい時期でした。
相手が根負けして西村の面が入りました。
稽古後の歓談会である人が西村に言いました。
「あんなに突かれて、よく面が打てるね!」
西村が言った。
「まあ!突きぐらいで死ぬことはないですからね!」
相手は「エ!」と仰天した。
当時の西村の気概から出た言葉です。

しかし、突きの無い前提の剣道はスポーツそのものですね。
相手に突かれないように、十分に脇を締め、肘を寄せ、
左拳が咽より高く上がらない、右拳が相手の咽を突くように面を打つ。
こうすれば突きを受ける事はありません
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Re:突きについての注意事項!!!!
佐野
2016年12月10日(土)
西村先生

四段に昇段しましたので
来年からはまたしばらく所属している地元の剣友会にて子供達と一緒に稽古するようにしたいと思います。

その為、千代田稽古にいける日がかなり少なくなると思います。

会社には剣友会の稽古日に休みの希望を出すのですが、ますもって自分の希望通りには休めません。

火曜日、木曜日が休みになった場合は千代田に行く予定です。

西村先生に指導稽古をいただく機会が極端に減ってしまう思います。

何かいい方法、アイデアがあればいいのですが。。。
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Re:面を打つから学ぶ事。
佐野
2016年12月10日(土)
西村先生

最近は迎え突をされる先生は少なく思います。
七段以上の先生が迎え突きをするならわかるののですが、六段以下くらいの先生から迎え突きをされる場合がありあす。
その場合、お相手は完全に居ついているのか?と思うようにしていますが、もしかしたら悪意があるのかもしれませんね。

いずれにせよ迎え突きする先生と稽古するのは勇気がいりますね。
私の場合、とにかく強く正しい、七段に絶対になりたいので迎え突きは大歓迎なのですが。。。

先生が命がけで仕事をされてきたお話ですが実に含蓄のあるお話しです。

先生の【「六段への道】【七段への道】のコラムを読むと人生の節目に「気づき」があったときに昇段されたとのこと。

やはり剣道と人生は繋がっているのかとさえ思えます。

私も仕事で愚痴ばかりをいっておりましたが、四段審査前から仕事の愚痴は言わず、今の仕事、環境に感謝できるようになりました。
そして私は四段に合格しました。

ごれからは五段にむけて日々精進ですが剣道だけでなく仕事・家族など生活面をふくめ自分を向上させていきます。

西村先生のいう、本気で剣道をする、を実践していきます。

先生に比べたらお遊びていどですが、現状、毎日のウオーキングと素振り、ストレッチは四段昇段後からスタートしました。

また、仕事面でイライラすることがあり感情が表に出てしまい、社内で喧嘩することもありました。 
審査前からこれではいけないと思い、仕事も剣道修行と考え、常に平常心を心がけて感情のコントロールをする努力をしています。

命をかけるという意味ではサラリーマン社会では所詮守られた身ですから、ことなかれ主義、現状維持、長いものには巻かれろ になっています。
反省です。

先生の教えはごもっともと感じました。
剣道は究極の自己啓発のトレーニングとして日々精進していきます。
ありがとうございました。
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Re:佐野君へ
佐野
2016年12月10日(土)
西村先生
先日の千代田の稽古そして、メールありがとうございます。

攻め口に関して胸、喉など攻めてから相手の反応を見てみたいと思います。

今までは漠然と毎回同じパターンで面を打っていました。

先日、西村先生から、あなたはまだ剣道のことがわかっていない。これから指導していく。という言葉をいただきました。

ただ、やみくもいに稽古するのではなく、先生からいただいた課題をもって今後稽古していきます。

ありがとうございました。
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Re[2]:佐野君へ
佐野 [Mail]
2018年4月26日(木)
西村先生

ご無沙汰しております。
千代田で先生の防具が無くなっているので心配しております。
返送されてしまったのでしょうか。

元気でいらっしゃいますでしょうか。

また稽古をいただきたいです。
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Re:佐野君へ
岡田です。
2018年5月2日(水)
佐野君へのレクチャーそのまま僕に当てはまります。
ありがとうございます。
今日の八段審査もこの気概と意識が充実していればと思うばかりです。
またよろしくご指導くださいませ。
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佐野君へ
西村雅興
2016年12月7日(水)
佐野君へ

貴方の体は素晴らしい!
教えた通りに打ち込みが出来ていました。
二次稽古の相手は七段を狙う強い六段ですから、相打ちで面を打たれてもしかたがない。
それを何処まで肉迫出来るかを挑戦して下さい。
彼の胸を借りて面を打ち込んで稽古をして下さい。

面を打ち込む場合、先日教えた方法が有効です。
さて、
竹刀の先が相手の喉元を突き刺さんばかりに攻め入って面を打つ。
相手の胴胸を突き刺さんばかりに攻め入って面を打つ。
相手の胴の腹を突き刺さんばかりに攻め入って面を打つ。
竹刀を下げ低くして攻め入り面を打つ。
竹刀を相手の竹刀の下に攻め入り、小手を打つぞと攻め入り面を打つ。
 この五つを、色々変えて面を打って下さい。

相手によって咽突きを嫌がる人。
胸突きを嫌がる人
腹突きを嫌がる人
下を攻められるのが嫌な人。
小手を打たれるのが嫌な人
 それぞれの攻めに対して相手がどのように反応するか試してみて下さい。
要は相手の心に、不安、恐れ、驚きを起こさせて、その反応した瞬間に面を打つ。

多くの人は長年全く同じパターンで面を打っています。
全く進歩の無い人が多いです。

剣道は上を攻めて下を打つ。
   下を攻めて上を打つ。
   咽を攻めて面を打つ。  
・・・相手に先を取った攻めに反応したところを、反射的に打ち取るのです。

相手の弱いところを見つけて、反応が強く出るところが狙い目です。

これが出来るようになれば、次の手段を教えます。
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面を打つから学ぶ事。
西村雅興
2016年12月8日(木)
 面を打つ!

面を打つぞ!と真っ直ぐ竹刀をそのままで攻め入って面を打てるには、、2段位の差がありその迫力で相手を居着かせる時に有効です。
この時、攻め込みのスピードは有効です。
高段者になるとこれが通用しなくなります。

咽を攻められると(急所)誰しも恐怖を覚えます。
その為、竹刀の先が咽を狙って来ると、相手は何らかの反応をします。
竹刀でそれを防ごうとしたら、その動きの裏を取って小手を打ちます。
嫌がってのけぞろうとすると、面に押し込みます。
恐怖で居着くとそのまま面を打ちます。
最初は意図してそれを狙います。
何度も繰り返している内に、それが適切な反射になって自然と出ます。
この原理を使って教えるのが形稽古です。
申し合わせ(約束の動き)の形の中で繰り返し身につけます。
木刀で剣術の稽古をする時、打ち合うと怪我をしたり死んだりするので、形稽古で反射的理合にある動作を習得してたのです。
竹刀の様な物、防具の様な物が出来て、やや実践的に反復練習が出来るようになり、現代に至っています。

剣道の稽古で一番嫌がるところは咽を攻められる、突きです!
その為、暗黙の了解で突きは出さないようにしているのが現状です。
その意味で、咽を攻めながら相手の反応を見て、反射的に面を打ちます。
本当についてしまうと、相手との人間関係に亀裂が入る傾向があるので要注意です。

次に嫌がるのは、下を攻められる事です。
別に小手を狙ってなくても、下を攻められるのは嫌で、竹刀で押さえにかかります。
この押さえに来た竹刀を(浮木を押さえると、少し沈みながらころっと浮き上がり間す)これを浮木の原理でスッとイナして面を打ちます。

色んな試合を見ますと、面も、突きも、下攻めで相手を起こして、そこを面に取っている場合が多いです。
特に突きに関しては下攻めからがほとんどです。
下攻めで注意すべきは、この入り身の瞬間に面に乗られてしまう事が多いです。
前傾姿勢、肩や頭を前に出すと攻めたつもりで乗られます。
ここで大切な言葉【鼻を臍より前に出さない!】を肝に銘じましょう。

下攻めの場合間合いが近いとそのまま面に乗られますから、少なくても触刃の間合、竹刀の先皮が触れる程度から攻め入るのが肝要です。
下攻めの場合は人間関係に亀裂は入りません。

剣道は命を賭けて打ち合いを、切り合いをするのが立前ですから、打つときはその位の気位、捨て切って入る、打つのが本筋です。
だから、相手が一番恐怖を持つ【突きから攻めが】ところからが本筋です。
しかし、竹刀ゲームの世界では突きは控えた稽古をしています。
さらに中学生以下では突きは禁止になっています。
道場で稽古を見ていると突きは来ない前提で打ち合いをしています。
その為、咽元はがら空きの竹刀だけで打つ稽古の終始しています。
早く打った方が先に面に当たり勝ちと錯覚しています。
本格的な面は相手の懐深く体を入れ込み、ギリギリまで手元を上げない。
手元を上げた瞬間も突きを受けない程度にしか上げない。
当てに行くと手元を早く上げて喉元をがら空きで面を打ちます。
少し良くなると切るつもりで面を打ちます。
すると手元の上げる機会が少し遅くなり格好がつきます。
本来は斬り込むの【込む】の時に手元を動かします。
突きを受けることは無いです。

京都大会で柳生の剣道研修会に参加した同期の稽古会を見ました。
全国から選抜された県でも優秀な剣士の研修会です。
その人たちの中で先に八段になった先生に稽古をつけもらっているのを見ました。
突きは当然の責め口で、甘く体を進めるとその瞬間に突かれます。
手元を大きく上げて面を打つと突かれます。
甘い面を打つと胸突き、胴突きを受けます。
懸かる方はこの恐怖を乗り越えて面を打っています。
凄まじい稽古風景でした。
これこそ武道、剣道と云うものでした。

高段者審査はこの心持ちを、気位を審査されます。
仲良し剣道ではなかなか合格しないのが現状です。
本格的に七段を受けたい人には、西村は胴突きをいたします。
この恐怖を乗り越えて打切った面の感触を教えます。
これが出来る様になると七段に受かります。
要は肚が出来ないと、覚悟が出来ないと受からないのです。

面を打った後、相手が死ぬか、自分が死ぬか、二人ともッ死ぬかが結果です。
それなのに、相手にぶつからないように右へ抜けながら面を打つ人が多い。
これでは本気に面を打ったことにならない。
相手を突き抜ける様な本気の面を打つと、相手はそれを感じ恐れを持ちます。
これが気の攻めです。
西村が指導をする時、徐々にこの辺を教えて行きます。
だんだん本格的な面が打てる、稽古が出来るようになると七段は受かります。
最近、この人は七段なんだが、果て!と思う人も多いです。
すると、七段は本気になれば誰でも受かる様な気がします。

若手の八段が西村との稽古で喉元を大きくあけ、大きな面を打ってきます。
え!八段だろう!西村の諸手突きが見事に決まります。
竹刀当ての観念で八段が西村と稽古をすると、殺し合い、斬り合いの観念の西村とは勝負にならないのです。
七段以下では突いた竹刀の先はすぐに引きます。(咽が空いてましたよ!と合図をする程度です)
しかし、相手が元立をし八段の場合は先ず咽を攻めます。
勘の良い八段は面に来ません。
咽を攻められている事が判るからです。
後から捨てれませんでした!と言います。
そうでない八段は西村に諸手突きで腰砕けになります。
二本も突きを入れられると八段も心は負け犬になります。
後は西村にお手玉状態で捌かれます。
西村が八段殺しと言われたゆえんです。
自慢話をしている様ですが、剣道をするにあたっての覚悟が大切だと言っています。

西村の人生は何事にも命を賭けてやってきました。
死を覚悟して物事の選択をしてきました。
多くの人に救われ生きていますが、とっくに三回は死んでいました。
この修羅の様な生き様に比べれば、剣道修行はまだ生温いものです。


本気で剣道をすれば、自分の甘さに気がつき、更なる高みに人生が向かうと思います。
死を感じる格闘技の中に自分の心が見てて来るのです。
剣道は究極の自己啓発のトレーニングと言えます。
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チョッと激しい事を書きましたが!
西村雅興
2016年12月8日(木)
チョッと過激な事を書きましたが、要するに剣道をする心構えが自分に出来ているかを何時も自問していけば良いだけの事です。

不満の憂さ晴らしで相手を叩きたい剣道か。
竹刀フェンシングをしたいのか。
竹刀当てゲームをしたいのか。
試合で勝ちたい稽古をしたいのか。
昇段を目指す稽古をしたいのか。
自分の心を見つめる稽古をしたいのか。
啓発の目的をもって稽古をしたいのか。
剣道の持つ不可思議な深遠な世界を探求したいのか。
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Re:チョッと激しい事を書きましたが!
佐野
2016年12月10日(土)
西村先生

私の場合、現状ですと
昇段を目指す稽古をしたい思いが強かったおもいます。

これからは
まずは五段一発合格に向けて
自分の心を見つめる稽古をしたいのか。
啓発の目的をもって稽古をしたいのか。
に比重を高めていきたいです。

究極は
剣道の持つ不可思議な深遠な世界を探求したいです


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突きについての注意事項!!!!
西村雅興
2016年12月8日(木)
追記:突きは相手が恐れるから有効な技ですが危険が一杯です。
   声帯損傷
   特に老人では頸動脈のプラークが剥がれて脳に流れると、脳梗塞になり
   死、又は半身麻痺になることがあります。
   悪意をもって突きをすると、毛嫌いされ稽古をしてもらえなくなります。

   しかし、この突きの恐怖から脱却すれば凄みのある剣風になります。
   ハイリスク/ハイリターンの技です。
   スポーツ剣道では、実際には攻めの一つとして咽の方向に竹刀を向けて攻めるくらいです。

ある稽古会で元特練上がりの察剣道家との稽古で、何度も突きを受けながら面を打った事があります。
まだまだ未熟で面を打ちたい時期でした。
相手が根負けして西村の面が入りました。
稽古後の歓談会である人が西村に言いました。
「あんなに突かれて、よく面が打てるね!」
西村が言った。
「まあ!突きぐらいで死ぬことはないですからね!」
相手は「エ!」と仰天した。
当時の西村の気概から出た言葉です。

しかし、突きの無い前提の剣道はスポーツそのものですね。
相手に突かれないように、十分に脇を締め、肘を寄せ、
左拳が咽より高く上がらない、右拳が相手の咽を突くように面を打つ。
こうすれば突きを受ける事はありません
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Re:突きについての注意事項!!!!
佐野
2016年12月10日(土)
西村先生

四段に昇段しましたので
来年からはまたしばらく所属している地元の剣友会にて子供達と一緒に稽古するようにしたいと思います。

その為、千代田稽古にいける日がかなり少なくなると思います。

会社には剣友会の稽古日に休みの希望を出すのですが、ますもって自分の希望通りには休めません。

火曜日、木曜日が休みになった場合は千代田に行く予定です。

西村先生に指導稽古をいただく機会が極端に減ってしまう思います。

何かいい方法、アイデアがあればいいのですが。。。
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Re:面を打つから学ぶ事。
佐野
2016年12月10日(土)
西村先生

最近は迎え突をされる先生は少なく思います。
七段以上の先生が迎え突きをするならわかるののですが、六段以下くらいの先生から迎え突きをされる場合がありあす。
その場合、お相手は完全に居ついているのか?と思うようにしていますが、もしかしたら悪意があるのかもしれませんね。

いずれにせよ迎え突きする先生と稽古するのは勇気がいりますね。
私の場合、とにかく強く正しい、七段に絶対になりたいので迎え突きは大歓迎なのですが。。。

先生が命がけで仕事をされてきたお話ですが実に含蓄のあるお話しです。

先生の【「六段への道】【七段への道】のコラムを読むと人生の節目に「気づき」があったときに昇段されたとのこと。

やはり剣道と人生は繋がっているのかとさえ思えます。

私も仕事で愚痴ばかりをいっておりましたが、四段審査前から仕事の愚痴は言わず、今の仕事、環境に感謝できるようになりました。
そして私は四段に合格しました。

ごれからは五段にむけて日々精進ですが剣道だけでなく仕事・家族など生活面をふくめ自分を向上させていきます。

西村先生のいう、本気で剣道をする、を実践していきます。

先生に比べたらお遊びていどですが、現状、毎日のウオーキングと素振り、ストレッチは四段昇段後からスタートしました。

また、仕事面でイライラすることがあり感情が表に出てしまい、社内で喧嘩することもありました。 
審査前からこれではいけないと思い、仕事も剣道修行と考え、常に平常心を心がけて感情のコントロールをする努力をしています。

命をかけるという意味ではサラリーマン社会では所詮守られた身ですから、ことなかれ主義、現状維持、長いものには巻かれろ になっています。
反省です。

先生の教えはごもっともと感じました。
剣道は究極の自己啓発のトレーニングとして日々精進していきます。
ありがとうございました。
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Re:佐野君へ
佐野
2016年12月10日(土)
西村先生
先日の千代田の稽古そして、メールありがとうございます。

攻め口に関して胸、喉など攻めてから相手の反応を見てみたいと思います。

今までは漠然と毎回同じパターンで面を打っていました。

先日、西村先生から、あなたはまだ剣道のことがわかっていない。これから指導していく。という言葉をいただきました。

ただ、やみくもいに稽古するのではなく、先生からいただいた課題をもって今後稽古していきます。

ありがとうございました。
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