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死ぬ所は三つある!
西村雅興
2014年12月25日(木)
八段に挑戦している頃、私の心に響く立会に出会いました。
 昭和49年、京都大会のトリをつとめられたのは小川忠太郎先生と黒住龍四郎先生の立会でした。一足一刀の間合よりやや遠いところから、気の充実した攻め合いが始まる。しばらくして小川先生がゆったりとした構えから、剣先を少し下げて、すり足で2、3歩スーッと出るや面を打たれた。まさに基本に則った面内が黒住先生の頭上を捉えました。まるでスローモーションを見ているような感じで、お相手の黒住先生の打たれっぷりも見事でした。私は、最初は何が起きたのかわからず、あっけにとられて、ただ目を見開いているだけでしたが、おぼろげながら剣道の奥義の一端を垣間見たような気がしました。
 後日、運良く小川先生とお話できる機会を得、その立会のことをお尋ねしたところ、「あれはな、俺がいなくなったんだよ、うん」と一言。どういう意味なのか理解できなかったのですが、自分なりに考えた末、小川先生は打つ前、打った時、打った後もすべて己れを捨てていたのだと思い至ったのです。それを感じられた黒住先生もまた、何もせずに打たれたのだと。小川先生の面打ちも慈愛に満ちたものでした。お互いを認め合っているものが感じられました。ご高齢であの素晴らしい一撃と、その構えと後ろ姿は、八十路(2006年時)を越えた私にとっても、永遠の夢として挑戦の旗印にしようと思っています。  原田源次範士 構えと品格より



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