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- 原田先生秘蔵映像の解説 - 西村雅興 [2014年12月19日(金)]
井桁崩しの術理、肋骨つぶし - 西村雅興 [2014年12月24日(水)]
:井桁崩しの術理、肋骨つぶし-2 - 西村雅興 [2014年12月25日(木)]
死ぬ所は三つある! - 西村雅興 [2014年12月25日(木)]
原田先生秘蔵映像の解説-2 - 西村雅興 [2014年12月27日(土)]
原田先生秘蔵映像の解説-3 - 西村雅興 [2014年12月27日(土)]
原田先生秘蔵映像の解説--4 - 西村雅興 [2014年12月30日(火)]
原田先生秘蔵映像の解説--5 - 西村雅興 [2015年1月7日(水)]
原田先生秘蔵映像の解説--6 - 西村雅興 [2015年1月8日(木)]
これは重要事項 - 西村雅興 [2015年1月8日(木)]
原田先生秘蔵映像の解説-7 - 西村雅興 [2015年1月13日(火)]



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原田先生秘蔵映像の解説
西村雅興
2014年12月19日(金)
これは(株)ヘルツ 〜秘蔵映像シリーズ〜  原田源次範士   昭和63年〜平成15年
の映像を西村流に解説をしたものです。

この記述は原田先生の弟子の西村が、原田先生の攻め口、攻めのセオリーを解説しているのです。

原田先生の弟子の方にはかなり参考になると思います。
かなり原田先生をひいきに見て書いてありますのであしからず。
西村に教わる方はこの面の指導で六段、七段を順調に受かっています。
杉山さんはその典型例でした。
最近の京都大会の小西先生との立ち合いにも同じ解説をしています。


1-昭和63年京都大会
・原田先生の右手が突っ張って伸ばしていない事に注目
・表から相手の竹刀を軽く押さえて触りながら、裏からヒョイッと返しながら相手の 竹刀、相手の気を自分の竹刀の動きに誘導して行く。
・打ち間に入ったときは先生の竹刀の先は相手の鍔の下へ攻め入っている。
・面を打つときは必ず足が先行し、その後竹刀が打に入る。
・面を打つぞ!と見せて、相手が面を竹刀で迎えようと手元が上がった所を、腰を進 めて小手を打つ。
 これが攻め入って手元を浮かせて小手を取る妙技なのだ。
2-平成2年京都大
・高めの中段の堀田先生、低めの中段の原田先生
・堀田先生は本来上段の名手、中段では豪快な面で有名(打つ前に少ししゃくる癖が 有るので、豪快な面になる、今回はそれは見えなかった。)
・堀田先生の表から竹刀を押さえながら突きと攻め、面に打ったは誠に理にあった上 手い打だった。原田先生が突きに動ぜず竹刀の先を相手に付けていたので、面を 打たれても一本にならず、打てない面を打った堀田先生の負け。
 しかし、原田先生の心が突きで動いていたら堀田先生の面。
・この立ち合い原田先生の良い所が余り出ていない
 しかし、原田先生が面に打って出るときの足の大きな動きを参考にして欲しい。
3-平成3年京都大会
・全く打てない状況で面を打ってしまった井上先生。
 少し担いで面を打ったが、仕手がこの担ぎの間に心を動かし相面に出ると井上先 生の面が決まる。
・原田先生の打気(上体がやや斜めに傾斜しを読み面の動きに見事に小手を斬った井 上先生。
 原田先生が珍しく前足に体重をかけて打気の正体を見せてしまった。
 これを読んだ井上先生の小手が秀逸。
 体重を前足に乗せて攻めると相手に読まれてしまう。 
 見習うべきは小手を斬られても打とうとした面を打切る原田先生の心を見て欲し い。
・井上先生体を捨て入って面を誘い、担いで小手を打つが、原田先生動ぜず。
・最後の方の原田先生の流れる様な面打を十分に目に焼き付けておいて欲しい。
4-平成4年
・高めの剣先の橋本先生
・いつもの低い攻めの原田先生
・両者攻めあぐねる
 原田先生面を打つも入らず、
 しかし打つ前に原田先生の竹刀の先が相手の竹刀の下に探りを入れて面を打って いる。その一瞬前に右足が打に入って、次に手が動いている。
 この面を打つとき、竹刀の先は振りかぶらず、真っ直ぐ面を狙って出ている。
 竹刀先は面布団に直行し、押切の様な面で振りかぶりはほとんどない。
 これが原田流の面の基本です。
 この後同じ様な見事な面が決まるので見て欲しい。
 後半一本目の面のときは竹刀が少し振りかぶっている。
 その直後、スーッと右足を出して捨てて体を進める。
 この時、
 竹刀の先は相手の竹刀の下に攻め入っている。
 一本目は体の前傾で打気の正体を見破られ小手に反王されている。
 二本目の場合は体の前傾が無く、竹刀を下げ攻め、前傾せずにそのまま前進して いる。
 橋本先生の竹刀の先はこれを一瞬押さえに動く、この分だけ面があく。
 その瞬間、原田先生の面が見事にパクリッと面が入る。
 相手の無意識に竹刀の先を押さえに来させるその瞬間に面に出る。
 体を決して前傾させない事がこの面を見事に打たしている。
 前傾が強いと打気を感じさせてしまうが、前傾が無いとそれを感じずに竹刀の下 への攻めに意識が取られる。
 竹刀を下から攻め入り、体を真っ直ぐ(直立)に進め、相手の無意識が竹刀を押 さえんとする所を面に出る。 
 これが原田流の面の真骨頂なのだ。
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井桁崩しの術理、肋骨つぶし
西村雅興
2014年12月24日(水)

『井桁崩しの術理、肋骨つぶしの術理』『慣性の法則を誤らない』

昔の井戸は木を井桁の形で枠組みを作っていた。
さっそくにやって欲しい事がある。
割り箸の四隅を井桁にゴムで止めて組んで見ましょう。
そして、対角線にゴムを張って下さい。
すると、対角線の交点が存在します。
そこでこの交点を赤い紐で小さく結んでみましょう。
それから、正方形の井桁を少し崩すと菱形になる、元が長方形なら平行四辺形になります。
どうでしょうか、赤紐で結んだ交点はいつも同じであることが判ります。
昔から、丹田は何処にあるかと解剖学的に捜す算段をした人がいますが、それは何処にも見つからない。
この井桁に対角線のゴムを張るからその交点が見つかるので、このゴムを張らないと判りません。
この井桁をくずした時、対角線は伸びるものと短くなるものがあります。
この伸び縮みの力の方向をベクトルで考えて下さい。
面を打つ時、床を蹴って体を前に進めて面を打とうとする。
このとき動きの支点は左足と床の接点という事になります。
誰しもがそう考えて左足に支点を求め前に出て打ちます。
この支点を求めた瞬間に相手に読まれます。
この支点を求めた瞬間に、相手に合図を送った事になります。
え!!、左足で床を蹴らないと面は打てないじゃないか!誰しもがそう思います。
先ほどの井桁を崩した時、対角線が短くなる時ベクトルは交点に向かいますし、長くなる方向のときはこの交点を中心に長くなる、外の方向にベクトルが働きます。
原田先生の面はこの交点から身体をグーンと伸ばす方向に竹刀が動いて行きます。
左足の床の接点はストッパーであって、動きの支点ではないのです。
動きの支点はこの対角線の交点、すなわち『丹田』を基点に発動しているのです。

柔術等で相手を倒す時。
甲野が、このバネとテコの身体観を否定する具体的なキッカケをみつけたのは一九九二年。「井桁崩し」と名づけた術理を発見したときだった。身体をねじらず、部分ごとにずらして動かすことで、相手から動きを察知されにくくなることに気づいたのである。
 察知できない動きに対して、相手は力んで対応することができない。力を抜いたという意識はないのに、相手の動きを探ろうとして勝手に筋肉の緊張が解けてしまうのだという。それで、対抗しようとするタイミングもとれないままに、したがって「やられた」という感じもせず、「あれ?」という不思議な気分を覚えつつ、倒れてゆく。

この伸びる上方のベクトルの延長線上に竹刀の先が伸び相手の面のやや上に来るのでです。
面を打つときはお互いに斬り間に入ってきますので、後はスーッと首筋を伸ばし頭をやや上に突き上げると、反作用で竹刀の先は下方へ落ちて面を斬ります。
この瞬間、左手を鳩尾(みぞおち)に引き、右手を押すと茶巾絞りの手の内になり
ます。
この時、身体の関節はグシャとつぶれた様になって菱形が伸びます。
肋骨つぶしにより胸がつぶされ、肩が前下内方へ絞られ身体の力が肘、手首を通じて伝わるのです。

原田先生の面は全てそうなっています。

これを読んでから原田先生の面を映像で見て下さい。
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:井桁崩しの術理、肋骨つぶし-2
西村雅興
2014年12月25日(木)
相手の攻めの鼻を打つ!
スポーツチャンバラでは相手の前足を打つ・・・これが基本の打なのだ。
だから、相手が足を打って来る事をいつも予測して構えておかなければならない。
相手の前足を打っても、相手が足を引いたり上に上げると空振りになり、逆に面を打たれる。
では!相手の前足をいつ打つか?ここがポイントだ。
相手が打とうと前足に体重を乗せた瞬間、乗せようとした瞬間がその時なのだ。
前足に体重が乗ると一種の居着きの状態になる。
相手が自分の足を打ってきても、それが判っていても直ぐには反応が出来ない。
西村はこの競技の全日本大会二年連続優勝をしている。
勘に頼らず、詳細に分析をして、打つべき所を知っているからなのだ。
逆に相手も感性でここが足を打つべき所と知っているから、この打たれる動きを擬似的に意図を持って作れば、相手は罠にはまる。
打つべき所を知り、相手が打たれる様にしむける所を知れば勝つのは当たり前なのだ。
いわゆる理合を知っているという事だ。

さて、以上が前置き。
原田先生でも打気が強く、体が前傾し、右足に体重を乗せれば、相手は面に来ると用意に察する事が出来る。
先生がその流れで面に行くと、相手は小手に打って出る。
このパターンでは面に行くから小手を打てと、自ら負けに入る様なものだ。
ビデオにこの様子が如実の現れていた。
原田先生でもこのパターンをやってしまうのだ1

相手のこのような打つぞ!の意識が前足の体重乗り、左手の動き始め、小胸を出す(打とうと一瞬、肩甲骨を後ろに引き肩を少し下げる)
・・・いわゆる相手の無意識レベルの予備動作(相手の攻めの鼻)を捕まえて打ち取る・・・これが攻めの鼻を打つ・・・です。

さて、右足を少し浮かせ体を静かに前進させる。
前回の説明の重複
『原田先生面を打つも入らず、
 しかし打つ前に原田先生の竹刀の先が相手の竹刀の下に探りを入れて面を打って いる。その一瞬前に右足が打に入って、次に手が動いている。
 この面を打つとき、竹刀の先は振りかぶらず、真っ直ぐ面を狙って出ている。
 竹刀先は面布団に直行し、押切の様な面で振りかぶりはほとんどない。
 これが原田流の面の基本です。
 この後同じ様な見事な面が決まるので見て欲しい。
 後半一本目の面のときは竹刀が少し振りかぶっている。
 その直後、スーッと右足を出して捨てて体を進める。
 この時、
 竹刀の先は相手の竹刀の下に攻め入っている。
 一本目は体の前傾で打気の正体を見破られ小手に反王されている。
 二本目の場合は体の前傾が無く、竹刀を下げ攻め、前傾せずにそのまま前進して いる。
 橋本先生の竹刀の先はこれを一瞬押さえに動く、この分だけ面があく。
 その瞬間、原田先生の面が見事にパクリッと面が入る。
 相手の無意識に竹刀の先を押さえに来させるその瞬間に面に出る。
 体を決して前傾させない事がこの面を見事に打たしている。
 前傾が強いと打気を感じさせてしまうが、前傾が無いとそれを感じずに竹刀の下 への攻めに意識が取られる。
 竹刀を下から攻め入り、体を真っ直ぐ(直立)に進め、相手の無意識が竹刀を押 さえんとする所を面に出る。 
 これが原田流の面の真骨頂なのだ。』

足を滑らせて軽う浮かせ入る時点で慣性の法則に逆らわない。
上体を前傾させないので相手が打気を感じない。
しかし。攻め入って来る様な気配は感じるが、どう対応して良いか判らない。
この時点で自分が虚の状態になってしまっている。
『 察知できない動きに対して、相手は力んで対応することができない。力を抜いたという意識はないのに、相手の動きを探ろうとして勝手に筋肉の緊張が解けてしまうのだという。それで、対抗しようとするタイミングもとれないままに、したがって「やられた」という感じもせず、「あれ?」という不思議な気分を覚えつつ・・』
何かをしなければならないとは思いながらぼんやりと見てしまう。
その時、有意識は相手に十分対抗する意識を持とうとしている。
目は相手の竹刀が下を攻めているのを捉えている。
無意識はこれに対応すべきと、少し竹刀を下げ押さえに行く。
有意識は竹刀を真っ直ぐ相手に向けているつも・・・・だが、実際は無意識が自分を守ろうと相手の竹刀を押さえようと下げにかかる。
この下げかけた瞬間、『浮木』の原理で面を打つ。
丹田を動きの基点にして、体は上下にズルリと伸びて竹刀の先は面のやや上方まで届く。後は首筋を伸ばし頭を上に突き上げ、その反動を使い竹刀の先を下方へ向ける。
この時、茶巾絞りが効いているとパクリと面を捉える。
原田先生は竹刀を身体で動かしているだけで、腕の力はほとんど使っていない。
使うとすれば胸をつぶす、脇を締める、手の内の冴えを作るくらいだ。
身体がやせ細り、立っているのがやっとのときでも同様な面を打てていた。
剣道はいかに身体を使い、いかに腕の力を使わないかにかかっている。
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死ぬ所は三つある!
西村雅興
2014年12月25日(木)
八段に挑戦している頃、私の心に響く立会に出会いました。
 昭和49年、京都大会のトリをつとめられたのは小川忠太郎先生と黒住龍四郎先生の立会でした。一足一刀の間合よりやや遠いところから、気の充実した攻め合いが始まる。しばらくして小川先生がゆったりとした構えから、剣先を少し下げて、すり足で2、3歩スーッと出るや面を打たれた。まさに基本に則った面内が黒住先生の頭上を捉えました。まるでスローモーションを見ているような感じで、お相手の黒住先生の打たれっぷりも見事でした。私は、最初は何が起きたのかわからず、あっけにとられて、ただ目を見開いているだけでしたが、おぼろげながら剣道の奥義の一端を垣間見たような気がしました。
 後日、運良く小川先生とお話できる機会を得、その立会のことをお尋ねしたところ、「あれはな、俺がいなくなったんだよ、うん」と一言。どういう意味なのか理解できなかったのですが、自分なりに考えた末、小川先生は打つ前、打った時、打った後もすべて己れを捨てていたのだと思い至ったのです。それを感じられた黒住先生もまた、何もせずに打たれたのだと。小川先生の面打ちも慈愛に満ちたものでした。お互いを認め合っているものが感じられました。ご高齢であの素晴らしい一撃と、その構えと後ろ姿は、八十路(2006年時)を越えた私にとっても、永遠の夢として挑戦の旗印にしようと思っています。  原田源次範士 構えと品格より
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原田先生秘蔵映像の解説-2
西村雅興
2014年12月27日(土)
5-平成5年対岡田先生
 岡田先生、体重は前掛で打気と手数の多い先生。
 左拳が銅からやや離れている。
 打気と手数の多い先生の共通の構えだ。
 原田先生裏から軽く払うと相手は思わず面に出てしまう。
 原田先生少し右足で間を詰める。
 相手の無意識は面を打たんと、やや前傾に入る。
 この相手の無意識の予備動作の鼻をこれに応じて面に出る。
 原田先生からすれば相手の無意識が面を打ってと合図した様に読める(観える)。
 相手は見事に打たれたので、身体で参りましたと軽くお辞儀を返す。
 さて、原田先生の弟子諸君!我々はこの瞬間に先生に面を取られているのです。
 自分から、先生!面を打って1と合図をしているのです・・・判りましたか!


7-平成7年
 原田先生と吉原先生の体重の状態を見て欲しい。
 吉原先生はやや右足に体重がある、かたや原田先生は重心は両足の中間から後方 にある。
 両者やや高めの剣先から始まる。
 このとき原田先生の左拳がすーっと下に落ち、左手全体が肩からダラリと下がっ ている事に注目。
 拳の位置は胴と垂れとの境よりやや下にある。(これが原田先生の特徴)
 ※左手がこの位置にあると竹刀を素早く両手で思う様に扱えない。
  この拳を動かすときは竹刀を腰の動きを柄て動かす事になる。
 相手の攻めや竹刀の動きに心が動いて手元が上がる事が無い。
 欠点としては相手の小手を小さく狙って竹刀操作で打つ事が出来ない。
 近間になった時相手の面を素早く竹刀で受けて返す事が出来ない。
 全ては間合いと理合、捨てる事による剣道へ向かって行く。
 
 吉原先生の左拳は拳の下が胴の境のやや上にある。(一般的構えの左拳の位置)
※この左手の位置は竹刀操作を素早く出来、不意に面に来られた時即座に竹刀で受 ける事が出来るし、一瞬に小手を押さえる事も出来る。
 器用な竹刀操作、試合巧者の人の構えの左拳の位置である。
 この欠点は相手の攻めに心が動くと、容易に左拳が動くので自分の心が丸見えに なってしまう点である。
 竹刀で剣道をするか、間合いと理合で剣道をするか・・・その先生の潜在意識が 観られる拳の位置です。
※西村は原田先生流を目指し修行をしてきました。

 原田先生がやや間を詰めた時、スッと左足が右足に付いてきている。
 即、打に出れる位置に左足が来ている。
 多くの場合、気の強さが出て、右足だけがでて、左足の位置がそのままで前かが り体重のままの人が多く見られる。
 これで面を打つと手先で打ち、腰が残る事になる
 打ちたい!打たれたくない!の気持ちの面打の動作になる。
 
 原田先生の竹刀の先が相手の竹刀の下を伺う、原田先生の竹刀は床にやや平行に まで下がって来る。 
 相手先生の無意識はこれを嫌い!竹刀を押さえにかかて来る。
 この先生は竹刀は最初の構えの高さのつもりだが、無意識が竹刀を下げ防御に  入っている。
 ここで悩ましい所は、本人がこの事に気がつかない事なのだ。
 こうやって相手の無意識をコントロールする、いわゆる相手の陰を操る・・・陰 流の真骨頂がこれだ。
 打ち合う前の『技前』がこれに相当する。
 勝負はこの時点で先を取って、相手の陰を操った方に勝算が出来る。
 相手は竹刀を押さえながら、体重はさらに前がかりになるが、原田先生は左足に 大樹を乗せ、いつでも右足が前に出る体勢になっている。
 一本目は原田先生が仕掛けるが相手に余裕があり面の不発になる。
 相手は原田先生の竹刀に深追いしない。 
 原田先生とすれば面を予測し胴に廻るが攻め不足でこれはならず。
 この打つ前の前の原田先生の構えは竹刀が床に平行になるまで下がり、尚かつ体 の前傾が無いので、相手から観れば原田先生の右胸の前にぽっかりと空間が出来
 そこへ吸い込まれる様に面に出てしまうのが普通だ。
 磯ちゃんが「原田先生の右胸の空間が自分にも欲しい。」・・・と言っていた。
 「あれに吸い込まれてしまうのよね!』・・・と言っていた。
 両者合胴の不発の後・・・
 面は不発に終わるが原田先生の伸びやかな体の伸展を見て欲しい。
 足が大きく前に出て身体は井桁崩しの典型を取り、ザーット面打に行く。
 原田先生の弟子はこのイメージを深く心に刻んでほしい。
 面打の何本かの不発の後、体を大きく入れて面を見せてきた所を小手に斬ってい る。
 同じく相手が不用意に面に来る所を小手に斬っている。
 (少し腰を落とし体を左に捌き面をよけている・・・この小手はよく見る小手だ)
 原田先生は試合中に時々、強く裏から相手の竹刀を跳ね上げる・・・すると、相 手の先生は原田先生の竹刀に意識が回る傾向がある・・これも作戦か?
 原田先生が竹刀を大きく左右に振って相手を動かそうとするが、岡田先生は竹刀 を低く下げこれを牽制する。
 お互いの攻め合い打ち込み両者ともに見応えがあり、勉強すべき立ち合いであっ た。
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原田先生秘蔵映像の解説-3
西村雅興
2014年12月27日(土)
賀来先生の特集

6-平成6年賀来先生との立ち合い。
 この立ち合いは西村自身京都でしっかりと直に見た立ち合いでした。
 立ち合いの後、原田先生が西村に言った言葉を今にも鮮明に覚えている。
 先ず、一見してみましょう。
 西村今は68歳、当時48歳、20年前の記憶が鮮明に甦ります。
 68歳のこの立ち合いを観る目、と20年前に観る見る目は全く違います。
 目の前で行われている立ち合いは同じなのに、見る目、剣道を知る、理解する程 度によって全く反対に観えるのです。(観えるは『観』の目で見るという事です。

 原田先生の伸びやかなる面、徳に二本目は相手の攻めの鼻を見事に捉えた面だ!
 原田先生の評価の高いのはこの相手の攻めの鼻を打つ伸びやかなる面が卓越して いるからだろう。
 弟子の西村としては誇らしい気分で一杯だった。
 立ち合いが終わった後、原田先生が武道館道場から出てきて、正面の布膜から出 てきて西村に言った。「今年の賀来先生は全く心が動かなかった。完敗だ!」
 西村・・え!・・・あんなに見事な原田流の面が入ったのに!
 その時、先生の言った言葉の事は全く理解が出来なかった。
 西村の感想の全く逆の評価が原田先生の思うところであった訳だ。
 西村の剣道の理解がそのレベルであったという事だ。
 その時から20年経って、西村も原田先生の往時の年齢になり、それ也に剣道が  判ってきた。
 今日はたまたま磯ちゃんが検診に来ていて、このビデオを一緒に観た。
 賀来先生、常に原田先生の竹刀の先を押さえにかかって、中心を取っている。
 竹刀を上から乗せながらスッと間を詰める。
 次にスッと竹刀の先を下げ原田先生を驚かす。
 これは原田先生の得意技だ。
 原田先生は下から攻め上げるに対し、賀来先生は上から押さえにかかり、乗りな ら中心を押さえにかかっている。
 原田先生より一つ格の上の攻めなのだ。
 この時、磯ちゃんが言った「これは師の位だわ!」
 その後、中印を取っていた竹刀をスッと下げ攻め入りかける。
 原田先生この攻めに思わず手元を挙げ面に打って出ようとする。
 引き出さされたのだ!
 次に原田先生、賀来先生の攻めに苦し紛れの面を打ってしまう。
 こんな原田先生の位を観た事がない。
 蹲踞から立った瞬間から賀来先生が先を取っているのだ。
  磯ちゃん「原田先生が賀来先生に稽古を御願いしているみたい、格の違いが出 ている。」
 次に、賀来先生の独特の小手打が観える。
 ふーっと軽く竹刀を浮かせながら中心を取って小手を打つ、西村も随分打たれて 頭を抱え込んだことがある。
 その次に賀来先生、前足をスッと入れるが、そこを原田先生の面が見事に入る。
 試合ならば原田先生に旗が上がる事は間違いない。
 しかし、剣道では攻め入られ先を取られている。
 その為、西村には見事な面と観たが、原田先生には面を打たさされた!との思い だった。(もし、試合ならば勝負に勝って、剣道では負けた!)である。
 その後も、ことごとく賀来先生が先を取っている。
 この先をとる動きに一切の迷いが無い。
 最後は近間で賀来先生が面を見せる、原田先生思わず面に出るが、軽く面返し胴 に捌かれる。
 原田先生、賀来先生に稽古を御願いする・・・弟子。

 では何がこのような状態を作るか?
 それは『無意識レベルの心の位の差!』としか言いようがない。
 賀来先生は原田先生を全く相手にしていない。
 元立ちに立って稽古を付けてあげている・・・くらいにしか思っていないのだ。
 この賀来先生の思いに、原田先生の心が押しつぶされているのだ!
 それがことごとく先を取られ打たされている原田先生の動きになっている。
 剣道は「潜在意識を含めて心の位が決定的要因になる。」ことを知って欲しい。
 岡田さんは一時期このような怪物的な賀来先生の指導を受けた事は、それが今の
 岡田さんを作っている。

 弟子の西村としては、残念ながら賀来先生の格の違いを見せつけられた立ち合い でした。
 原田先生が精神的にオクレを取った試合は、体躯専門学校の先輩の熊本の石原先 生との明治村の試合とのこの二つくらいしか知らない。
 石原先生に全て先を取られ、良いとこ全く無しの試合でした。
 今や東京の重鎮である永松渉範士八段(西村の患者様)の話。
 ある時、治療の途中に賀来先生の話になった。
 賀来先生と北海道の古川先生との稽古の話を西村がしたときだった。
 永松先生曰く「国体の大将同士で試合をしたことがあった。その時は私が勝った。
 その後、稽古をする事あった。余りにも強いので驚いた!こんなに強い人だった かと驚嘆をした。」
 さすがわ元大阪府警察の主席師範を勤めた先生です。
 
 これを切っ掛けに、賀来先生について調べてみましょう。
吉野の宮司様のブログより拝借
「先々の先の技」・・・(せんせんのせんのわざ)は、ただひたすら・・相手よりも先に打ち込むなり

「後の先」の技は必ず悔いを残すなり

「先んずれば人を制す」ものなり。


剣道で勝つためには・・・・勝とう・・・勝とう・・・と思わないこと

平常心・・無心でいつもの練習のつもりで、動けたら・・・気がつかない間に勝っているものだ

構えて構えぬ技ほど・・・隙がないものなり

打とう打とうと思えば思うほど打たれるものなり

身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあるものなり


剣道で勝つためには・・・・・絶対に負けない事です

技も声も気迫も技の早さも・・・・負けなければ・・・・勝つのです

小手を狙わないのです・・・・面を打たれる前に・・抜き胴を決めるのが素心宮司の得意技です

大阪府警の機動隊の剣道は甘くないのです

機動隊の剣道特練は、血のおしっこが出るものなり


今でも・・時々剣道大会の夢を見ます

勝つための秘法

兵法に当て申し候はば

太刀を打つ手に心を止めず

一切打つ手を忘れて打ちて人を切れ

人に心を置くな

人も空 我も空 打つ太刀も空と心得

空に心を取られまいぞ

(賀来俊彦師範)全日本剣道連盟審議員、大阪府警名誉師範
気剣体一致の打ちを生み出すのは手の内!
一見、いい構えをしているが打つと構えがみだれてしまう。それは竹刀を握っているからです。
握っている人は右手打ちになって、気剣体一致の打ちにならない。
つまり手の内が硬い人ほど手が先に動き、体が後になっています。
自然に待てば、構えが納まって応用無碍自在に動くことができます。・・・
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原田先生秘蔵映像の解説--4
西村雅興
2014年12月30日(火)
少し飛ばして、原田先生の典型的な面の紹介

昭和62年度 八段選抜戦  対 丸太先生
この対戦はずーっと昔にビデオを買って観た事がありました。
この頃の先生の特徴は相手の足の攻め入りに、上手に会わせて足で間を切る動作です。
相手が数回、やや強引に打って出てくるのを捌いています。
相手の焦りからか、同じ様な強引に攻めようとする鼻に、見事の右足を前に出し、
すーっと伸びやかに面を放ちます。
相手がやや低く竹刀を下げ攻め入ろうとするとき、相手の上半身が虚の状態なった所に吸い込まれる様に大きく面を打ちます。
要するに、竹刀を通して空間での大きな意識の風船の様な押し合いのとき、相手の意識が下に向いて押し手来た時、腹から上の空間に意識の薄い空間がエアーポケットの様にぽっかり空く。
ここでも浮木の原意が効いている。

そこへ原田先生の意識が集中して吸い込まれて行った形になる。
この打が出る前に、散々相手を焦らして、下からの攻めを誘い込んだ技前が効をそうした。
原田先生の評価の高いのはこの伸びやかなる面、誰もがおお〜と声を出す様な面。
申し分のない面打にあります。
先生が打って出る時の前足の出の大きさに注目して下さい。
同じく二本目の面は、相手の竹刀を裏から払い、相手の竹刀の先が落ち着く前に、相手の気が全体に虚の状態になった瞬間に面を打っている。これも見事な面だった。
この頃の原田先生の特徴、適宜に間を切り相手を呼び込む技前がある。
一種の覚醒催眠誘導の技法である。
裏から相手の竹刀を払うのも、向かい合った気の押し合いから、相手の意識を竹刀に向ける作用があり、気が竹刀に向いた、その分相手は押し合う空間に歪みを起こす。
この空虚になった空間に原田先生の意識が吸い込まれて行く。
その結果として面打が出ている。
皆様が最初に出来る事は、原田先生の打ち出しの前足の踏み込みの大きさを真似る事です、
西村の指導でいつも言うのは「もう20センチ足を前に強く出せ!」です。
そうすると腰の入った立派な面を打つ様になる。
この言葉の別の効用として、足に意識が行く分、手の意識が消え伸びやかな手の内になることがある。
要するに、相手に打って下さいとばかりに、面を開けさせる、提供させる、門を開かせる様にしむけるのが剣道です。
多くの先生は相手の気を殺し、技を殺して勝ちを取ろうとする。
これを『殺人剣』と言い、中級者の剣道にはかなり通用する。
しかし、上級者の剣道になると相手もさるもの、そうは簡単に居着かず、恐れず、不動心が効いている。
このレベルになると、相手の無意を活かして、相手が行ける!勝てる!と確信の錯覚を起こさせることが肝要である。
要は相手を活かして勝ちを得る『活人剣』、陰流の極意が、相手に従って勝ちを得るのレベルになる。
この次のレベルになると、慈悲の心で相手の欠点を指摘し、教育的打突によって指導をする打になる。このレベルでは勝負にさえなっていない。
賀来先生の原田先生との立ち合いを参考に。

原田先生の面の部分を、何度も何度もリピートして目に焼き付けt下さい。
尚、試合が始まる前に壁の名前を観ると、昭和の剣豪の名前が多く観られる。
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原田先生秘蔵映像の解説--5
西村雅興
2015年1月7日(水)
昭和63年 明治村  対 松井貞志先生

両者静かに立ち上がり,一足一刀の間合いで竹刀の先を交える。
お互いは竹刀に捕われず相手の本体、心をしっかり観ている。

 ここから原田先生の面を打つまでの流れを、一般的な剣道家の視点ではなく、覚醒催眠への誘導の流れと見てみましょう。
剣道は結局の所、先を取って相手を動かし、それを読んで打ち取るものです。
相手がシメタ!と思って錯覚を起こして打って来る所を取るか、相手が我慢が出来ず、打つべき所を差し出して来た所を取るか、これを誘導しその流れを読んで、相手が隙を見せた時、智なる本能が反射的に打つのが剣道です。
柳生新陰流の極意はここに有ります。
剣道は一種の神経戦です。

両者、激しく竹刀の先で火花を飛ばしています。
原田先生、竹刀を下げながら少し間を詰めます。
松井先生、原田先生の竹刀を嫌います。
自分も負けじと竹刀を下げます。
松井先生、やや上から押さえにかかります。
原田先生の竹刀は下がった時、少しの間その位置に止まっている事があります。
松井先生、相手の下がった竹刀の先を嫌って、巻き落としにかかります。
原田先生、裏から強い巻き落としを仕掛けます。・・・それも二回も!
その後下げ上げようとして来た竹刀の先を強めにおさえます。
押さえられた相手は思わず、つんのめる様に打に出てしまいます。
この時点で勝負はだいたい決した。
原田先生の術中に嵌まった状態になり、松井先生は原田先生の本体ではなく竹刀と争っている。
原田先生の攻めに松井先生やや担ぎ気味に小手が浮く。
同じ様に小手が二回浮いた。
松井先生、原田先生の下からの攻め、体の前進に負けじと打ってしまう。
その後、原田先生執拗に竹刀を廻しながら攻め上げて行く。
この時竹刀を下げて少し時間を置く、相手からすれば下から攻められて居るのを忘れ、相手の面がやけに近く大きく見えるから、面に打ちたくなる。
打って出て行って両者、離れの一瞬、両者にらみ合い。
松井先生打って出て別れの瞬間、松井先生の気が一瞬緩む。
向かい合い竹刀を合わせるが、まだ気が整っていな。
松井先生が一瞬虚脱状態になる。
原田先生そこに吸い込まれるように実で面に出る。
二本とも相手の虚に、原田先生の実が吸い込まれて面を打った。
観客のつぶやき「二振りや!」

打つ前の序曲が何と長い事か!
打ち合い、分れ、竹刀を合わす、気が充実していない時、原田先生の実が吸い込まれる。
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原田先生秘蔵映像の解説--6
西村雅興
2015年1月8日(木)
京都大会 対 羽柴稔惇先生

蹲踞から立って遠い間合い。
原田先生間を詰めるも、羽柴先生は全く動ぜず。
原田先生の得意の表から竹刀を下げる、裏から竹刀を下げるが、相手を動かすには不十分。
不十分どころか、相手は心が全く動かず、しらーと見ている。
しかし、原田先生大きな面を打つ。
スローで見て、コマ落としで見て、空中の一瞬を見れば原田先生の大きく足が出る面が見えます。
弟子としては師匠の伸びやか(やや過ぎる)な面を参考にしたい。

しかし、何故打ったかは不明。・・・打てないのに打ってしまった!
体は上ずり、竹刀も高く、打っている途中に、これはシマッタと感じている。
羽柴先生は竹刀の延長を絶えず正中喉元を攻めている。
原田先生が何をするも動じない。
逆に羽柴先生が竹刀を下げ、面を見せながら攻め入る。
下を攻め、面を見せる絶妙に斬り間に入る。
原田先生、相手の攻めの鼻に打つも、引き出された面になる。
原田先生の竹刀の先は頭の後ろまで振りかぶっている・・・普段はここまで竹刀の先が後方に行く事はない。
竹刀を撃ち落とされた。
最後に原田先生は強い攻めを見せると、さすがに羽柴先生も動揺した。

試合としては引き分けだが、剣道は羽柴先生の完勝!
原田先生を者ともしない羽柴先生はたいした者だ!
そこで羽柴先生の事を少し調べた。

第35回青森国体、東京都優勝(監督、羽柴 稔惇)
新宿区剣道連盟会長
全日本剣道連盟結成につながった第2回大会の団体戦で優勝した大義塾のメンバー。左から山本孝行、中村太郎、大谷太応、羽柴稔惇の各選手剣道復活の契機となった日光大会1951

第35回青森国体、東京都優勝(監督、羽柴 稔惇)

【羽柴稔惇先生語録】              1998年4月29日
一、剣道は、強弱の変化、穏急の変化が重要である。特に、勝負を決めるポイントでは、
  相手の竹刀をパット押さえるなど、様々な中に穏急と強弱が必要だ。一、面だけでも、
  数多くの打ち方があり、穏急と強弱がある。一般には、速く強く打とうとするが、弱く
  遅く打つ方法もある。この打ち方にはサエがある。
一、剣道には、時間の「間」、距離の「間」がある。「間」を自在にできる者ほど上級者と
  なる。他の大半の競技には間がなく、あっても重要な問題ではない。しかし、剣道に
  おいては「間」こそが大切である。
一、間合は、「左足で盗む」。その場合も必ずすり足。右手を殺し、左手で打ち切る。
一、ただ打つだけの剣道、当てるだけの剣道には、次の発展はない。
一、斎村五郎先生(持田盛ニ先生とともに昭和の剣聖と称された)は、「初太刀の一本」を
  常に説かれた。剣道は初太刀の一本で決まり、日頃の稽古でも初太刀の一本を大切に 
  すべきだ。
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これは重要事項
西村雅興
2015年1月8日(木)
◎穏急と強弱がある。一般には、速く強く打とうとするが、弱く
  遅く打つ方法もある。この打ち方にはサエがある。
 西村コメント   弱く、遅く打つ方法に冴えが有る!  この表現は凄いと思う。
◎剣道には、時間の「間」、距離の「間」がある。「間」を自在にできる者ほど上級者となる。
 西村コメント時間の「間」相手が打って来るには時間がかかる。
 相手を七分動かせば、自分は三分の動きで良い、時間は倍以上あるから余裕である。
◎間合は、「左足で盗む」。その場合も必ずすり足。右手を殺し、左手で打ち切る。
 西村コメント  『右手を殺し』『左手で打切る』
         竹刀の衝撃中心は竹刀の前方に移り、ピシリとした打になる。
         (衝撃中心---スイートスポット)

        高段者の先生にお役に立つ言葉だと思います。
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原田先生秘蔵映像の解説-7
西村雅興
2015年1月13日(火)
平成13年京都大会  対 中島義孝
原田先生、得意の下からの攻めから始まる。
最初は中島先生は原田先生の竹刀に応じず自分の剣先を守る。
しかし、次第に原田先生の竹刀を押さえんと色が出て来る。
原田先生、やや間を詰める。中島先生の剣先がやや下がり気味になる。
暫くして、原田先生、竹刀を突き加減で前に出し、面を伺う。
中島先生、思わず竹刀を片手で上げ面を防がんと前に出る。
原田先生担ぎながら面を打ってしまう。これは全く不十分な面・・・原田先生らしからぬ面だった。
攻めあぐねが目立つ原田先生です。
相手がかなり強い!今度は、中島先生が下から伺う。
下に回って来た攻めの鼻に面を打つが、打たさされた感が有る胴だった。
原田先生、かたなしである。
原田先生下から攻められれ、思わず面を打つも、相手の竹刀は喉元にピタリとついている。
引っぱり出された形である。次に大きな面を打つも完全に読まれている。
原田先生の良い所は無し、相手も強いが良い所無し。
攻め居合いの妙は深く感じられる。

何で!こんなに強いのかと思って調べた。

無心で駆け抜けた剣道人生
      剣道範士八段 中島義孝

今年87歳をむかえた中島義孝剣道範士八段。12歳からはじめた剣道への熱い思いは、稽古をかさねるごとにとどまることなく、今も毎日稽古を欠かしません。その日々の稽古は、強くなればなるほど謙虚になることを教えてくれたといいます。 「人間は決して争ってはならない」 ―― 剣道で後進に伝えたい心は「素直、和、争心なし」。まさに、日常と一体となった先生の剣道人生をうかがいました。

中島義孝 なかじま よしたか 
大正11(1922)年1月2日生まれ。国士舘専門学校で小城満睦、堀口清、小川忠太郎の薫陶を受ける。昭和41年に錬心館中島道場を創設。
【全日本選抜八段戦優勝】 の他、国体18回出場などの戦歴を持つ。全日本剣道道場連盟副会長、群馬県剣道連盟会長、群馬県剣道道場連盟会長。

強いはずだ! 八段選抜優勝者だ!
そう言えば武道館の控え室で、原田先生、中島先生、野正先生と西村はいつも顔を合わせていた。
ヒザが十分曲がらないので、一人稽古前に元立ちに立たれて稽古をされていたのを思い出す。

中島先生を検索していたら、雨ちゃんの名前が出て来た!

『帰りの車の中で、中島先生が西村先生にマッサージをしてもらったと話していた。
西村先生が「雨宮さんの剣道は素直すぎる。七段をとるのだったらもう少し駆け引きを」
誰かがみていてくれるんだな。東京の稽古会は。』
雨宮さんは群馬の人達と一緒に武道館へ来られていた。

よく稽古をしたものだ。
素直な綺麗な剣道をする。
人柄そのものが剣道に出ていた。
面打のコツを教えるとすぐ出来る様になった。
  【雨ちゃんの日記から】
神奈川の先生と稽古
相手が打とうとした瞬間、西村の竹刀が面を捉えている。
打つの『ウ』で面を取っている・・・ほぼ100%だ。
西村の体の準備、右足膝の攻めの途中、相手の咽があかした無意識が打つことを決めた正体が見えた瞬間に西村が面を打っていた。
もう一人の先生は一本しか稽古ができなかったが、同じだった。
雨ちゃんが言った
「こうふうに打つ面ですね。
早いですね。」
西村
「高速面打ちの最新なんだ。
膝の攻め、胸で打ち、手の内を効かす。
相手が打とうと思った瞬間には面を捉えている打ちだよ。
(和泉流の面打ちに似ている)」
今度、稽古をしたとき味わって下さい。

七段は相手を引き出す心の余裕、強さが必要だ。

西村先生は剣先の角度するどい、す早い面を連発していた。
西村先生に教えてもらった、面を打つときの右足。
ひざを上に引き上げる感じで前に出した。
この二点に意識を持っていった。

西村コメント
もう少し時間的余裕があったならば、七段合格まで色々教えてあげたかった。
七段の力は十分に有るが、相手を上から見る心さえ出来れば受かっていた。
足りないのはここだけだった。
相手の起こし方を、誘導を教えてあげていれば七段だったのに惜しい事をした。
何で!あんなに良い人が突然亡くなるのだろう!
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