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原田先生秘蔵映像の解説
西村雅興
2014年12月19日(金)
これは(株)ヘルツ 〜秘蔵映像シリーズ〜  原田源次範士   昭和63年〜平成15年
の映像を西村流に解説をしたものです。

この記述は原田先生の弟子の西村が、原田先生の攻め口、攻めのセオリーを解説しているのです。

原田先生の弟子の方にはかなり参考になると思います。
かなり原田先生をひいきに見て書いてありますのであしからず。
西村に教わる方はこの面の指導で六段、七段を順調に受かっています。
杉山さんはその典型例でした。
最近の京都大会の小西先生との立ち合いにも同じ解説をしています。


1-昭和63年京都大会
・原田先生の右手が突っ張って伸ばしていない事に注目
・表から相手の竹刀を軽く押さえて触りながら、裏からヒョイッと返しながら相手の 竹刀、相手の気を自分の竹刀の動きに誘導して行く。
・打ち間に入ったときは先生の竹刀の先は相手の鍔の下へ攻め入っている。
・面を打つときは必ず足が先行し、その後竹刀が打に入る。
・面を打つぞ!と見せて、相手が面を竹刀で迎えようと手元が上がった所を、腰を進 めて小手を打つ。
 これが攻め入って手元を浮かせて小手を取る妙技なのだ。
2-平成2年京都大
・高めの中段の堀田先生、低めの中段の原田先生
・堀田先生は本来上段の名手、中段では豪快な面で有名(打つ前に少ししゃくる癖が 有るので、豪快な面になる、今回はそれは見えなかった。)
・堀田先生の表から竹刀を押さえながら突きと攻め、面に打ったは誠に理にあった上 手い打だった。原田先生が突きに動ぜず竹刀の先を相手に付けていたので、面を 打たれても一本にならず、打てない面を打った堀田先生の負け。
 しかし、原田先生の心が突きで動いていたら堀田先生の面。
・この立ち合い原田先生の良い所が余り出ていない
 しかし、原田先生が面に打って出るときの足の大きな動きを参考にして欲しい。
3-平成3年京都大会
・全く打てない状況で面を打ってしまった井上先生。
 少し担いで面を打ったが、仕手がこの担ぎの間に心を動かし相面に出ると井上先 生の面が決まる。
・原田先生の打気(上体がやや斜めに傾斜しを読み面の動きに見事に小手を斬った井 上先生。
 原田先生が珍しく前足に体重をかけて打気の正体を見せてしまった。
 これを読んだ井上先生の小手が秀逸。
 体重を前足に乗せて攻めると相手に読まれてしまう。 
 見習うべきは小手を斬られても打とうとした面を打切る原田先生の心を見て欲し い。
・井上先生体を捨て入って面を誘い、担いで小手を打つが、原田先生動ぜず。
・最後の方の原田先生の流れる様な面打を十分に目に焼き付けておいて欲しい。
4-平成4年
・高めの剣先の橋本先生
・いつもの低い攻めの原田先生
・両者攻めあぐねる
 原田先生面を打つも入らず、
 しかし打つ前に原田先生の竹刀の先が相手の竹刀の下に探りを入れて面を打って いる。その一瞬前に右足が打に入って、次に手が動いている。
 この面を打つとき、竹刀の先は振りかぶらず、真っ直ぐ面を狙って出ている。
 竹刀先は面布団に直行し、押切の様な面で振りかぶりはほとんどない。
 これが原田流の面の基本です。
 この後同じ様な見事な面が決まるので見て欲しい。
 後半一本目の面のときは竹刀が少し振りかぶっている。
 その直後、スーッと右足を出して捨てて体を進める。
 この時、
 竹刀の先は相手の竹刀の下に攻め入っている。
 一本目は体の前傾で打気の正体を見破られ小手に反王されている。
 二本目の場合は体の前傾が無く、竹刀を下げ攻め、前傾せずにそのまま前進して いる。
 橋本先生の竹刀の先はこれを一瞬押さえに動く、この分だけ面があく。
 その瞬間、原田先生の面が見事にパクリッと面が入る。
 相手の無意識に竹刀の先を押さえに来させるその瞬間に面に出る。
 体を決して前傾させない事がこの面を見事に打たしている。
 前傾が強いと打気を感じさせてしまうが、前傾が無いとそれを感じずに竹刀の下 への攻めに意識が取られる。
 竹刀を下から攻め入り、体を真っ直ぐ(直立)に進め、相手の無意識が竹刀を押 さえんとする所を面に出る。 
 これが原田流の面の真骨頂なのだ。



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