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井桁崩しの術理、肋骨つぶし
西村雅興
2014年12月24日(水)

『井桁崩しの術理、肋骨つぶしの術理』『慣性の法則を誤らない』

昔の井戸は木を井桁の形で枠組みを作っていた。
さっそくにやって欲しい事がある。
割り箸の四隅を井桁にゴムで止めて組んで見ましょう。
そして、対角線にゴムを張って下さい。
すると、対角線の交点が存在します。
そこでこの交点を赤い紐で小さく結んでみましょう。
それから、正方形の井桁を少し崩すと菱形になる、元が長方形なら平行四辺形になります。
どうでしょうか、赤紐で結んだ交点はいつも同じであることが判ります。
昔から、丹田は何処にあるかと解剖学的に捜す算段をした人がいますが、それは何処にも見つからない。
この井桁に対角線のゴムを張るからその交点が見つかるので、このゴムを張らないと判りません。
この井桁をくずした時、対角線は伸びるものと短くなるものがあります。
この伸び縮みの力の方向をベクトルで考えて下さい。
面を打つ時、床を蹴って体を前に進めて面を打とうとする。
このとき動きの支点は左足と床の接点という事になります。
誰しもがそう考えて左足に支点を求め前に出て打ちます。
この支点を求めた瞬間に相手に読まれます。
この支点を求めた瞬間に、相手に合図を送った事になります。
え!!、左足で床を蹴らないと面は打てないじゃないか!誰しもがそう思います。
先ほどの井桁を崩した時、対角線が短くなる時ベクトルは交点に向かいますし、長くなる方向のときはこの交点を中心に長くなる、外の方向にベクトルが働きます。
原田先生の面はこの交点から身体をグーンと伸ばす方向に竹刀が動いて行きます。
左足の床の接点はストッパーであって、動きの支点ではないのです。
動きの支点はこの対角線の交点、すなわち『丹田』を基点に発動しているのです。

柔術等で相手を倒す時。
甲野が、このバネとテコの身体観を否定する具体的なキッカケをみつけたのは一九九二年。「井桁崩し」と名づけた術理を発見したときだった。身体をねじらず、部分ごとにずらして動かすことで、相手から動きを察知されにくくなることに気づいたのである。
 察知できない動きに対して、相手は力んで対応することができない。力を抜いたという意識はないのに、相手の動きを探ろうとして勝手に筋肉の緊張が解けてしまうのだという。それで、対抗しようとするタイミングもとれないままに、したがって「やられた」という感じもせず、「あれ?」という不思議な気分を覚えつつ、倒れてゆく。

この伸びる上方のベクトルの延長線上に竹刀の先が伸び相手の面のやや上に来るのでです。
面を打つときはお互いに斬り間に入ってきますので、後はスーッと首筋を伸ばし頭をやや上に突き上げると、反作用で竹刀の先は下方へ落ちて面を斬ります。
この瞬間、左手を鳩尾(みぞおち)に引き、右手を押すと茶巾絞りの手の内になり
ます。
この時、身体の関節はグシャとつぶれた様になって菱形が伸びます。
肋骨つぶしにより胸がつぶされ、肩が前下内方へ絞られ身体の力が肘、手首を通じて伝わるのです。

原田先生の面は全てそうなっています。

これを読んでから原田先生の面を映像で見て下さい。



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