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原田先生秘蔵映像の解説-2
西村雅興
2014年12月27日(土)
5-平成5年対岡田先生
 岡田先生、体重は前掛で打気と手数の多い先生。
 左拳が銅からやや離れている。
 打気と手数の多い先生の共通の構えだ。
 原田先生裏から軽く払うと相手は思わず面に出てしまう。
 原田先生少し右足で間を詰める。
 相手の無意識は面を打たんと、やや前傾に入る。
 この相手の無意識の予備動作の鼻をこれに応じて面に出る。
 原田先生からすれば相手の無意識が面を打ってと合図した様に読める(観える)。
 相手は見事に打たれたので、身体で参りましたと軽くお辞儀を返す。
 さて、原田先生の弟子諸君!我々はこの瞬間に先生に面を取られているのです。
 自分から、先生!面を打って1と合図をしているのです・・・判りましたか!


7-平成7年
 原田先生と吉原先生の体重の状態を見て欲しい。
 吉原先生はやや右足に体重がある、かたや原田先生は重心は両足の中間から後方 にある。
 両者やや高めの剣先から始まる。
 このとき原田先生の左拳がすーっと下に落ち、左手全体が肩からダラリと下がっ ている事に注目。
 拳の位置は胴と垂れとの境よりやや下にある。(これが原田先生の特徴)
 ※左手がこの位置にあると竹刀を素早く両手で思う様に扱えない。
  この拳を動かすときは竹刀を腰の動きを柄て動かす事になる。
 相手の攻めや竹刀の動きに心が動いて手元が上がる事が無い。
 欠点としては相手の小手を小さく狙って竹刀操作で打つ事が出来ない。
 近間になった時相手の面を素早く竹刀で受けて返す事が出来ない。
 全ては間合いと理合、捨てる事による剣道へ向かって行く。
 
 吉原先生の左拳は拳の下が胴の境のやや上にある。(一般的構えの左拳の位置)
※この左手の位置は竹刀操作を素早く出来、不意に面に来られた時即座に竹刀で受 ける事が出来るし、一瞬に小手を押さえる事も出来る。
 器用な竹刀操作、試合巧者の人の構えの左拳の位置である。
 この欠点は相手の攻めに心が動くと、容易に左拳が動くので自分の心が丸見えに なってしまう点である。
 竹刀で剣道をするか、間合いと理合で剣道をするか・・・その先生の潜在意識が 観られる拳の位置です。
※西村は原田先生流を目指し修行をしてきました。

 原田先生がやや間を詰めた時、スッと左足が右足に付いてきている。
 即、打に出れる位置に左足が来ている。
 多くの場合、気の強さが出て、右足だけがでて、左足の位置がそのままで前かが り体重のままの人が多く見られる。
 これで面を打つと手先で打ち、腰が残る事になる
 打ちたい!打たれたくない!の気持ちの面打の動作になる。
 
 原田先生の竹刀の先が相手の竹刀の下を伺う、原田先生の竹刀は床にやや平行に まで下がって来る。 
 相手先生の無意識はこれを嫌い!竹刀を押さえにかかて来る。
 この先生は竹刀は最初の構えの高さのつもりだが、無意識が竹刀を下げ防御に  入っている。
 ここで悩ましい所は、本人がこの事に気がつかない事なのだ。
 こうやって相手の無意識をコントロールする、いわゆる相手の陰を操る・・・陰 流の真骨頂がこれだ。
 打ち合う前の『技前』がこれに相当する。
 勝負はこの時点で先を取って、相手の陰を操った方に勝算が出来る。
 相手は竹刀を押さえながら、体重はさらに前がかりになるが、原田先生は左足に 大樹を乗せ、いつでも右足が前に出る体勢になっている。
 一本目は原田先生が仕掛けるが相手に余裕があり面の不発になる。
 相手は原田先生の竹刀に深追いしない。 
 原田先生とすれば面を予測し胴に廻るが攻め不足でこれはならず。
 この打つ前の前の原田先生の構えは竹刀が床に平行になるまで下がり、尚かつ体 の前傾が無いので、相手から観れば原田先生の右胸の前にぽっかりと空間が出来
 そこへ吸い込まれる様に面に出てしまうのが普通だ。
 磯ちゃんが「原田先生の右胸の空間が自分にも欲しい。」・・・と言っていた。
 「あれに吸い込まれてしまうのよね!』・・・と言っていた。
 両者合胴の不発の後・・・
 面は不発に終わるが原田先生の伸びやかな体の伸展を見て欲しい。
 足が大きく前に出て身体は井桁崩しの典型を取り、ザーット面打に行く。
 原田先生の弟子はこのイメージを深く心に刻んでほしい。
 面打の何本かの不発の後、体を大きく入れて面を見せてきた所を小手に斬ってい る。
 同じく相手が不用意に面に来る所を小手に斬っている。
 (少し腰を落とし体を左に捌き面をよけている・・・この小手はよく見る小手だ)
 原田先生は試合中に時々、強く裏から相手の竹刀を跳ね上げる・・・すると、相 手の先生は原田先生の竹刀に意識が回る傾向がある・・これも作戦か?
 原田先生が竹刀を大きく左右に振って相手を動かそうとするが、岡田先生は竹刀 を低く下げこれを牽制する。
 お互いの攻め合い打ち込み両者ともに見応えがあり、勉強すべき立ち合いであっ た。



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