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原田先生秘蔵映像の解説-3
西村雅興
2014年12月27日(土)
賀来先生の特集

6-平成6年賀来先生との立ち合い。
 この立ち合いは西村自身京都でしっかりと直に見た立ち合いでした。
 立ち合いの後、原田先生が西村に言った言葉を今にも鮮明に覚えている。
 先ず、一見してみましょう。
 西村今は68歳、当時48歳、20年前の記憶が鮮明に甦ります。
 68歳のこの立ち合いを観る目、と20年前に観る見る目は全く違います。
 目の前で行われている立ち合いは同じなのに、見る目、剣道を知る、理解する程 度によって全く反対に観えるのです。(観えるは『観』の目で見るという事です。

 原田先生の伸びやかなる面、徳に二本目は相手の攻めの鼻を見事に捉えた面だ!
 原田先生の評価の高いのはこの相手の攻めの鼻を打つ伸びやかなる面が卓越して いるからだろう。
 弟子の西村としては誇らしい気分で一杯だった。
 立ち合いが終わった後、原田先生が武道館道場から出てきて、正面の布膜から出 てきて西村に言った。「今年の賀来先生は全く心が動かなかった。完敗だ!」
 西村・・え!・・・あんなに見事な原田流の面が入ったのに!
 その時、先生の言った言葉の事は全く理解が出来なかった。
 西村の感想の全く逆の評価が原田先生の思うところであった訳だ。
 西村の剣道の理解がそのレベルであったという事だ。
 その時から20年経って、西村も原田先生の往時の年齢になり、それ也に剣道が  判ってきた。
 今日はたまたま磯ちゃんが検診に来ていて、このビデオを一緒に観た。
 賀来先生、常に原田先生の竹刀の先を押さえにかかって、中心を取っている。
 竹刀を上から乗せながらスッと間を詰める。
 次にスッと竹刀の先を下げ原田先生を驚かす。
 これは原田先生の得意技だ。
 原田先生は下から攻め上げるに対し、賀来先生は上から押さえにかかり、乗りな ら中心を押さえにかかっている。
 原田先生より一つ格の上の攻めなのだ。
 この時、磯ちゃんが言った「これは師の位だわ!」
 その後、中印を取っていた竹刀をスッと下げ攻め入りかける。
 原田先生この攻めに思わず手元を挙げ面に打って出ようとする。
 引き出さされたのだ!
 次に原田先生、賀来先生の攻めに苦し紛れの面を打ってしまう。
 こんな原田先生の位を観た事がない。
 蹲踞から立った瞬間から賀来先生が先を取っているのだ。
  磯ちゃん「原田先生が賀来先生に稽古を御願いしているみたい、格の違いが出 ている。」
 次に、賀来先生の独特の小手打が観える。
 ふーっと軽く竹刀を浮かせながら中心を取って小手を打つ、西村も随分打たれて 頭を抱え込んだことがある。
 その次に賀来先生、前足をスッと入れるが、そこを原田先生の面が見事に入る。
 試合ならば原田先生に旗が上がる事は間違いない。
 しかし、剣道では攻め入られ先を取られている。
 その為、西村には見事な面と観たが、原田先生には面を打たさされた!との思い だった。(もし、試合ならば勝負に勝って、剣道では負けた!)である。
 その後も、ことごとく賀来先生が先を取っている。
 この先をとる動きに一切の迷いが無い。
 最後は近間で賀来先生が面を見せる、原田先生思わず面に出るが、軽く面返し胴 に捌かれる。
 原田先生、賀来先生に稽古を御願いする・・・弟子。

 では何がこのような状態を作るか?
 それは『無意識レベルの心の位の差!』としか言いようがない。
 賀来先生は原田先生を全く相手にしていない。
 元立ちに立って稽古を付けてあげている・・・くらいにしか思っていないのだ。
 この賀来先生の思いに、原田先生の心が押しつぶされているのだ!
 それがことごとく先を取られ打たされている原田先生の動きになっている。
 剣道は「潜在意識を含めて心の位が決定的要因になる。」ことを知って欲しい。
 岡田さんは一時期このような怪物的な賀来先生の指導を受けた事は、それが今の
 岡田さんを作っている。

 弟子の西村としては、残念ながら賀来先生の格の違いを見せつけられた立ち合い でした。
 原田先生が精神的にオクレを取った試合は、体躯専門学校の先輩の熊本の石原先 生との明治村の試合とのこの二つくらいしか知らない。
 石原先生に全て先を取られ、良いとこ全く無しの試合でした。
 今や東京の重鎮である永松渉範士八段(西村の患者様)の話。
 ある時、治療の途中に賀来先生の話になった。
 賀来先生と北海道の古川先生との稽古の話を西村がしたときだった。
 永松先生曰く「国体の大将同士で試合をしたことがあった。その時は私が勝った。
 その後、稽古をする事あった。余りにも強いので驚いた!こんなに強い人だった かと驚嘆をした。」
 さすがわ元大阪府警察の主席師範を勤めた先生です。
 
 これを切っ掛けに、賀来先生について調べてみましょう。
吉野の宮司様のブログより拝借
「先々の先の技」・・・(せんせんのせんのわざ)は、ただひたすら・・相手よりも先に打ち込むなり

「後の先」の技は必ず悔いを残すなり

「先んずれば人を制す」ものなり。


剣道で勝つためには・・・・勝とう・・・勝とう・・・と思わないこと

平常心・・無心でいつもの練習のつもりで、動けたら・・・気がつかない間に勝っているものだ

構えて構えぬ技ほど・・・隙がないものなり

打とう打とうと思えば思うほど打たれるものなり

身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあるものなり


剣道で勝つためには・・・・・絶対に負けない事です

技も声も気迫も技の早さも・・・・負けなければ・・・・勝つのです

小手を狙わないのです・・・・面を打たれる前に・・抜き胴を決めるのが素心宮司の得意技です

大阪府警の機動隊の剣道は甘くないのです

機動隊の剣道特練は、血のおしっこが出るものなり


今でも・・時々剣道大会の夢を見ます

勝つための秘法

兵法に当て申し候はば

太刀を打つ手に心を止めず

一切打つ手を忘れて打ちて人を切れ

人に心を置くな

人も空 我も空 打つ太刀も空と心得

空に心を取られまいぞ

(賀来俊彦師範)全日本剣道連盟審議員、大阪府警名誉師範
気剣体一致の打ちを生み出すのは手の内!
一見、いい構えをしているが打つと構えがみだれてしまう。それは竹刀を握っているからです。
握っている人は右手打ちになって、気剣体一致の打ちにならない。
つまり手の内が硬い人ほど手が先に動き、体が後になっています。
自然に待てば、構えが納まって応用無碍自在に動くことができます。・・・



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